つれづれなる日々

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2009年1月の日々


01/31/2009(土)

引き続き台詞を覚える。最初の部分がなかなか覚えられなかったけど、その後はわりとすらすら進んだ。日常会話っぽいというか、相手に何か聞かれて答える、相手の反応がないから話しかける、みたいなところは覚えやすい。冒頭は、自分のしゃべりたいことをとにかくしゃべり続けるという感じの部分だからむずかしかった。

夜は『三人姉妹』稽古。「休憩1」の後半から「2幕1場」(ていうか、2幕は1場しかないや)の立ち稽古。なんか、稽古するたびに観客参加部分が増えてってる気がする。


01/30/2009(金)

雨だけど、寒くなくて、暖かい一日だった。『三人姉妹』バイリンガル台本の直しをしたり、上演予定がないまま稽古を始めたプロジェクトの台詞を覚えたりして過ごす。冒頭部分がなかなか台詞が入らない。私たち俳優が台詞に関して使う動詞ってけっこう特殊だねという指摘をこないだ夫から受けたんだけど、たしかに「台詞を入れる」(覚える)、「台詞が入る」(覚えた結果、記憶に定着された状態になる)、「台詞が飛ぶ」(ど忘れする)、「台詞が出てこない」(思い出せない)とか、「台詞」以外のことについてはたしかにこういう使い方しないものね。あ、「記憶が飛ぶ」は言うかな。意識も飛ぶな。

ものすごく久しぶりに自炊。とろろ昆布のかき玉汁と、イカワタ炒めと、ホウレンソウのゆでたの。


01/29/2009(木)

夜、友人宅で牡蠣を食べる会。ぷりっぷりの牡蠣を思う存分いただきました。


01/28/2009(水)

川崎の日本語学校に演劇のワークショップをしに行く。昨年、国際表現言語学会のワークショップを通じて知り合った日本語の先生の関連。最初は、教室に来て学生と話をしてほしいというような話で、でもそれだったらわたなべなおこさんの演劇ワークショップをやったら面白いと思ったのでなおこさんに講師をお願いし、私はアシスタントで入るつもりだったところなおこさんから「マチコさんのワークショップをやったらどうですか?」とすすめられ、そうかそれならなおこさんにサポートしてもらって私のやりたいワークショップをやってみようかと思いもしたんだけど、初めてで3時間とかどう構成していいか見当もつかず、結局、私が現代口語演劇の俳優の仕事を紹介するようなワークショップを1時間やって、そのあとなおこさんに演劇を作るワークショップを2時間でやってもらうことにした。

実は私はワークショップの講師をメインでやるのは、きょうがはじめてだった。アシスタントで入った経験はずいぶんあるけども、講師となったら緊張してしまうのではないかと心配していたけれど、学生さんが積極的に参加してくださったので、和気あいあいとした感じでワークショップを進めることができた。結局、平田オリザのワークショップの最初のほうとほとんど同じ内容でやらせてもらった。実際に自分でやってみて、また終わったあとなおこさんからフィードバックをもらうことによって、きょうやったことを発展させて「俳優の仕事」ワークショップをつくっていけそうだと思った。

なおこさんのワークショップは、いままで参加したりアシスタントしたりで何度か経験してるけど、きょうもやっぱり、参加者がみんな楽しそうだし、いろんなアイデアのいろんな作風の作品ができあがるし、本当にいいワークショップだと思う。1回発表したあとで作品をふくらませて2回めの発表となるプロセスでぐーんと作品の内容が面白くなるところが、1つのポイントだと思う。

夜は、あなざ事情団稽古。演出家の、日本語と英語の混ぜ方の指定が、どんどん面白くなってきている。


01/27/2009(火)

明日やるワークショップの準備をようやく終わらせる。何をどのくらいどうやるか、なかなか決心がつかなかったので、結局こんなギリギリになってしまった。でもきのうまで不安だったのが、けさ起きたときから「できる」「大丈夫」という落ち着いた気持ちしかおきなくなった。ゆうべぐっすり寝てスッキリ起きたのもよかったねきっと。使う台詞を決めて、話す内容をざっと書き出してみて、あとは明日やるだけだ。

で夕方から友人宅へ。きょうはこのお宅で、演劇の稽古と顔合わせ飲み会をやるのです。後から来る人に道順を教えるため、駅前ロータリー辺りでケータイで写真を撮ったら、前を歩いていた男子高校生3人組が「え、盗撮?」とか言って振り返る。君たちを撮ってるわけじゃないよ。

私がまちがって道順を教えたのであとから来る人が道に迷ったりしたけれど、無事集合して、台本を読んでみる。2人芝居の台本を、2人の俳優で、役をとっかえて2回読んだ。最終的には両方のパターンを上演したいんだけど、「たぶんこっちの配役のほうがはまるだろうな」と思った組み合わせがやっぱりものの見事にはまった。のでまずはこのパターンで作ることになった。

いつどこで上演、ということはまだ決まっていない。できるときに稽古して、上演できるようになったら上演しようという企画。途中で立ち消えになりやすいパターンだということは充分承知しています。以前こうふに始めて立ち消えになってる企画、実はあります。でも、始めないより始めたほうがいいと思うので、始めます。やりたいから。


01/26/2009(月)

『三人姉妹』で、1箇所内容が変更になった部分があり、そこの台詞がなおこさんから送られてきたので追加の英訳をやって、バイリンガル台本できあがり。まぁ、きょうの稽古で変更が入るだろうから、その修正をとりこんで完成となる感じ。

夜は、稽古。まずはバイリンガル台本が新たにできてきた部分を最後まで読んでみる。日本語対英語の会話があったり、同時通訳風だったり、動きでわかるから全部日本語でやる部分もある。その後、もう少し細かく演出を入れながら、「休憩1」後半部分を読み稽古。

楽しい楽しいばかり言っててバカみたいなんだけど、この日英2カ国語版『三人姉妹』をつくっていて、楽しくてしかたない。外国語教育に演劇的手法をとりいれるときのヒントになるようなこともいっぱいある気がする。そのうちレポートにまとめたいです(といってやっていないプロジェクトがたくさんあるのは充分承知しているのですが……)。


01/25/2009(日)

「ハイテステル」は、「掃いて捨てる」だよね? 箒で掃いて捨てるほど、ってことだよね。マンガ雑誌で「吐いて捨てるほど」って書いてあるのを見てあれあれ?と思ったら、半日しないうちに別なところで「履いて捨てるほど」ってのも見た。どっちも変よね?

『三人姉妹』の台本の直しをさらに進める。よし、あたしにできることは全部やったぞ、というところまでやりました。あとは稽古で!


01/24/2009(土)

来週月曜の予定をダブルブッキングしてしまっていたことにきのう気づき、関係者になんとか調整していただく。直前にすみません!

『三人姉妹』の台本の直し(稽古でこう直そうと決まったことを反映させる)をガンガン進める。E.R.の脚本とか、ドラゴンボールの登場人物の英語名とか、シェイクスピアの戯曲とか、釈迦の言葉とか、インターネットであーだこーだ調べた。調べたものをそのまま使うわけじゃないけど、自分たちの頭で考えてもわからないことを、もう1つ先まで考えを進めるためのヒントが、いろんなとこにある。


01/23/2009(金)

あなざ事情団総出でチラシ印刷。の後稽古。一部を英語に直した台本を私が作っていって、それを読み合わせ。なんでこんなムズカシイ英語にしたんだ?と自分でも首をひねる部分がある反面、Aren't you going to Moscow?という台詞が一般的な日本人にとっては言いにくい(否定疑問というのが、イメージしにくいとのこと)とか思いもよらない指摘を受けたりして、この3人でバイリンガル台本を作る作業は本当に興味深い。いえで1人で翻訳している段階では日本語の台詞にわりかし忠実に訳しがちで、それはそれで必要なステップだと思うけど、稽古場でそれを「だれにどう伝えたいのか」に徹底的に注意して3人で作り直すのが、ムチャクチャ面白くて、楽しい。きょうようやく、台本の最後まで、どこを英語にするか決めた。


01/22/2009(木)

昨日会った友だちが、私がつくったパッチワークのカーテンがtoiの稽古場日記の写真に出てるよと言うので、見てみたら、バッチリ写ってるじゃありませんか! 楽しそうな写真で、なんか嬉しい。

あなざ事情団のチラシの文字を書く。仮チラシの情報の他に注意書きが2行ほど増えて、あと地図も入れることになったので、仮チラシを下敷きにしながら(1文字1文字そのとおり書くわけじゃないんだけど、行が曲がらないためのガイドに使用した)、あちこちちょっとずつ詰めたりあけたりして作成する。見出しとかはステッドラーのピグメントライナー0.4mm、その他はセーラーB-1カラードローイングペン0.2mmで書いた。ステッドラーの0.05mmのヤツはなんか先っぽがふにゃふにゃして書きにくくなっちゃっててセーラー0.2mmより太いくらいなので使わなかった。ホワイトで修正したあとで消しゴムをかけたらダメ(薄くなったり消えちゃう)ということを今回学んだ。

まちがえないように文字を書き写し続けるというのは、あまり長時間続けられないということがわかった。手がいうことをきかなくなったり頭が働かなくなったりする。そうなったら、洗濯とか翻訳とか、何か他のことをちょっとやって、それでまた「書く」作業に戻った。そういう中断も含めて7時間くらいかかったかな。利き手の手首が痛くなったよ。


01/21/2009(水)

ケーブルテレビの会社が明日いえに来るというので、そこいらを少し片付ける。いつも散らかしっぱなしにしていて申しわけない。洗濯もする。


01/20/2009(火)

『三人姉妹』の「休憩1」後半から「アンドレイとナターシャ」の途中まで、日英2カ国語版台本を作成する。夜の稽古でさっそくその部分の読み合わせをし、英語自体や、英語にするか日本語にするかを、微調整。3人で、台詞を実際に言ったり、そういう意図ならこうしたほうがいいんじゃないかみたいな意見を出し合ったりするこの作業は、めちゃくちゃ面白いし楽しい。翻訳って、多くの場合、孤独な作業が多かったりするから、なおさらそう感じるのかもしれない。


01/19/2009(月)

夜、あなざ事情団稽古。冒頭から休憩1前半(バイリンガル版台本ができているところまで)を少し細かくつめる。そして、2幕1場に関し、どの部分を英語にするか決める作業も進めた。

帰りの電車の中で、「パピシコ」なるものの話をしている人たちがいた。アイスで、たぶんホントの名前はちがうんだけどパピシコと呼んでいた、というのを聞いていて、あぁそれはきっとPopsiclesのことだと思い、帰宅して調べて驚いたんだけど「パピシコ」で検索すると、ほんの数件だけどヒットするのね。

萩尾望都『銀の三角』再読。音楽がこの物語の重要な要素になっているということを、初めてガツンと認識した。何度も読んでるのに今までわかってなかった。わかってなかったというか、それがどういうことかあんまりちゃんと考えていなかったんだと思う。最初のほうでエロキュスが、弦を1/2のところでおさえるとオクターブの共鳴音になることについて、

快いでしょう
耳にも
ひふにも
快いでしょう
こんな
簡単な
ことから
音楽は始まるの
と言う。その言葉が、ものすごく胸に沁みた。


01/18/2009(日)

キラリ☆ふじみに、モモンガ・コンプレックス『初めまして、おひさしぶり。』を見にいく。初モモンガ・コンプレックス。開演前の舞台美術と照明がものすごくきれいで、「これから何が始まるんだろう」と思ってワクワクした。公演自体は、私は、好きなシーンと少し退屈に思ったシーンがあった。特に好きだったのは、ずっと走ってるところと、白神さんが着せ替え人形みたいにどんどん着せ替えられるところ。次回公演も見にいきたいです。

夜、あなざ事情団稽古。ソリョーヌイのとこと、休憩1。そしてベルシーニンのとこも復習。英語と日本語をスイッチしたり混ぜたりするのにだいぶ慣れてきたように思う。


01/17/2009(土)

あなざ事情団2月のイベント情報詳細決定に伴い、新たな仮チラシを作成。

稽古は、英訳ができている部分を初めからおさらいし、まだやっていなかった「イリーナとソリョーヌイ」「休憩1」(前半のみ)も一通りやってみた。で、2幕1場「アンドレイとナターシャ」について、どこをどう英語にするかも決めていった。


01/16/2009(金)

サンプル『伝記』観劇。

あなざ事情団の2月のイベントの詳細が決定した。のでウェブサイト更新。私にはデザイン的な欲求が(たぶんセンスも)ほとんどないので、まぁ技術がないってのももちろんあるんだけど、文字情報中心のそっけないくらいの画面です。途中、イラスト画像がなかなかうまく表示されなくて途方に暮れた。手元では表示されるのにインターネットにアップするとダメだから、ファイル名の大文字小文字かなといろいろやっているうちにどんどんわけがわからなくなり一旦寝たんだけれど、もしかしたらと気づくことがあったりして再度起きてきて(そのアイデアはでもダメだったんだけどね)、そうだ、Another HTML-lint gatewayでチェックしてもらおうと思いついて久しぶりにチェックかけてみたら、使っちゃいけない「%」って文字が使ってあるので「%25」に直しなさいと言われ、そのとおりしたらするっと解決した。ありがとう、Another HTML-lint gateway!


01/15/2009(木)

昼にデニーズのBLTサンドを食べたら、ベーコンがはみ出すくらい大きくて、おいしそうな焦げ目もついていて、パンのバターもふんわり香り、いつもこんなにおいしかったっけと思うおいしさだった。かわったのはサンドかそれとも私なのか?

2月のあなざ事情団仮チラシを印刷したり折り込んだりの作業。の後、渋谷に映画を見にいった。『once ダブリンの街角で』。昨年3月に1度見ているんだけど、今週渋谷でレイトショー上映があると知り、また見たくなって見にいった次第。1つ1つのシーンは覚えているんだけど、何がどういう順番で起こったのかをぜんぜん記憶していなかった。どういう見方をしてるんだろう。我がことながら不思議。ただまぁそうは言っても展開はわかっているので、このシーンではぜひともこの部分に注目したいというようなポイントはきっちり押さえて見た。そうそう、前回見たとき主人公の男性がヒュー・ローリーに似てると思ったんだけど、ぜんぜん似てないね。ホント、どういう見方をしてるんだろう私。そしてこの人、目がスゴイや。この子俺のことどう思ってるんだろうと思って見てるときとか、ピアノどのくらい弾けるんだろうと品定めするように見てるときとか、なんでこんなに自分中心な目をしちゃえるんだろうと思った。この人の自信も弱さもぜんぶさらけ出してる目だと、私はそう思いました。やっぱり好きですこの映画。DVD買ってしまうかもしれない。


01/14/2009(水)

夢は書きとめないことにしてるんだけど、「初めて」ポイントが3つもあったので書いておく。すごく昔にやめた劇団の公演に(←この設定ってのが、まず、初めて)ゲストでちょっとだけ出ることになって、それが集合時間にどうやっても間に合わなくなって、あぁせっかく何(何十?)年ぶりに関係修復できるかと思ったのに取り返しがつかないどうようどうしようと焦りながらなんとかしようとするんだけど、人々の連絡先はみんなケータイに入ってるのにケータイが変な形に変形したり人のと入れかわっちゃったりして連絡のとりようがない(←理由がケータイというのが、2つめの「初めて」)、そのうち、「そうだ!ただ1つ、解決できるとしたら、『実はこれが夢で、ホントはまだ間に合う時間である』って場合だけだ――と思いついたときに目がさめた(←夢の中でこんなことを思いついたのが、3つめの「初めて」)。

そうやって起きてみると、熱は引いていたが、でも背中が痛い。もしかしてこれ、「熱で節々が痛い」んじゃなくてただの「筋肉痛」? 最近身体を動かしたのって、1/11に飛ぶ劇ゲスト出演の前にアップしたくらいなんですが、そんなちょっとのことがしかも2日も経ってから筋肉痛として出たんですか? そしてもしかして、胃の不調は、飲みの席でポテトフライと唐揚げをがっついたから? もしホントにそうだったら情けないことこの上ないが、とにかく夕方くらいには体調が回復した。

もうちょっと毎日身体を動かそうと思う。それと、風邪予防にうがい・手洗い!ってがんばってたはずなのに、年末あたりからおろそかになってた。そこもちゃんとやろうと思う。と言いながら体調回復した途端に夜更かししてちゃダメだな。


01/13/2009(火)

夜中から胃が気持ち悪くなり、朝には発熱。身体の節々も、頭も痛い。横になって様子を見ていたけれど熱が少しあがってきたので(37.3度だけど、平熱が36.0度くらいしかないのでけっこうしんどいんです)、午後になって近所の病院に行ってきた。去年インフルエンザにかかったときの感じと似ている気がして心配になったので。検査の結果は陰性で、でもまだ菌が少なくて結果にあらわれないのかもしれないから、今夜とか明日高い熱が出たりしたらもう一度来なさいとのこと。

一応インフルエンザでないとわかったし、風邪の症状は元より皆無なので、胃のむかつきはまだあったけれど、あなざ事情団の稽古に行く。1幕1場(イリーナの誕生日)と2場(マーシャとベルシーニン)を、動きながらやってみる。初演のビデオで確認したり、今回は英語の台詞が増えたからこういうふうに段取りを変えようと新たに決めたりしながら進める。でも私がやっぱりどうも体調がよくなくて、1時間半ほどで終わりにしてもらって帰途に着く。きょう初めての食事を軽くとり、ちょっと一休みと横になったらそのまま朝まで眠ってしまった。


01/12/2009(月)

夜、あなざ事情団『三人姉妹』稽古。なんとなく「どのくらいバイリンガルにしたらいいのか」が見えてきた気がする。

そのあと、飛ぶ劇場の打ち上げに合流。


01/11/2009(日)

飛ぶ劇場『有限サーフライダー』にゲスト出演するため、昼からアゴラ劇場へ。共演は、田上パルの田上くん。演出の泊さんと衣裳やシチュエーションの打ち合わせをして、照明、音響つきで2度ほどやってみて、「あとは本番で」と言われたけれど、田上くんと二人で少し練習。

出演シーンはほんの2分ほどなので、上演中楽屋でけっこう話をした。いろんな人の、演劇を始めたきっかけの話がおもしろかった。

きょう1日の行動を開始してけっこうすぐに、ケータイの電池が切れかかってあせった。ゆうべ充電しそこねた? 急激にさびしく取り残された気分になっていく自分に半ば驚く。数年前までケータイなんて持ってなかったのにね。充電器を借りて事なきを得たけれど。

東京デスロック韓国公演から夫が帰ってきた。


01/10/2009(土)

ゆうべ、飲みすぎた。朽木ゆり子『フェルメール全点踏破の旅』を読みながら寝たり起きたり。


01/09/2009(金)

朝から雪。長野駅まで行く長野電鉄線はさすがに雪なんてへっちゃらだろうけど新幹線の遅れが心配、と思って早めに家を出たら、長野電鉄が途中で「線路支障」とのことで運転打ち切り、バス代行、になり、予定よりも1時間ほど時間がかかっちゃった。

東京は、雨。日曜日にゲスト出演する飛ぶ劇場『有限サーフライダー』の公演を見にいったら、大学のときからの友だちに偶然会い(3年ぶりくらい?)、終演後にいろいろ話す。


01/08/2009(木)

東京デスロック韓国(光州)公演に向かう夫を送り出し、寝起きでぼーっとしてる状態からエンジンをかけるため三好十郎『その人を知らず』の脚本を拾い読みしていたら、非常に興味深く、気がついたら40分たっていた。危ない、列車の時間に遅れちゃうじゃないか。いや、余裕をもって起きたのでそんなに切羽詰ったことにはならなかったんだけど、40分あっというまだったことに驚いた。

で、身支度して、大宮経由で長野新幹線で帰省。きょうは浅間山がきれいに見えた。しかしガラガラだね、新幹線。

半年振りに帰省。今回もタッチして帰ってくるだけみたいな、1泊のみ。『SP』のDVDを貸してもらったので、実家の大画面TVで見る。なるほどおもしろい。そして知り合いがたくさん出演している。

夕食は、信州牛のしゃぶしゃぶ。


01/07/2009(水)

明日からアゴラで上演の飛ぶ劇場『有限サーフライダー』にゲスト出演する(1/11のみ)ので、2月のあなざ事情団のイベントのチラシ(まだ仮チラシ)を折り込ませてもらおうと思い、先日描いたイラストをパソコン上であーだこーだしてみるがあまりうまくいかず、結局、上の余白が多くなるようにコピーをとり、「1/11ゲスト出演の松田弘子が出演 『三人姉妹』」とか手書きして、ローテクなイラスト入り仮チラシを作った。ロビーで作業していると、場当たりの途中の休憩になり、なつかしい飛ぶ劇の人に何人か会えた。ちょっとだけだったけど。

きょうはそのほか、新幹線のチケットや書籍を買った。


01/06/2009(火)

平田オリザの『東京ノート』にこんな台詞がある。
 木下 絵を見るっていうのは難しいね。……
ものを見ている画家がいて、それを、また、見てるわけだから。……
描かれたものを見ているのか、画家を見ているのか、画家の世界を見ているのか判らなくなる。
こんな台詞もある。
 野坂 やっぱり美術館とかは、一人で来た方がいいね。……
自分のペースで見れるし。……。
あと、何か、感想とかも言わなきゃいけない感じがするでしょう、誰か一緒だと。

ってこんな台詞を引用したのは、絵を見るってことについて書きたいことがあるからなんだけど、そしてそれは先日の石田徹也展がらみのことなんだけど、ちょっとまだうまくまとまらないので、でもそう言って書かないでいるときっと忘れてしまうので、ここに問題提起的な形で、書くだけ書いておきます。今度いつかちゃんと書きます。そして以下は、今度いつかちゃんと書くときのための材料として書いておくんだけど、いつかメルボルンの美術館で見てものすごく強い印象を受けた作品は、National Gallery of Vicotria所蔵のDerwent LEESのLyndra in a landscapeという作品だった。

絵のことは、きょうはそんなところで。

ボストン・リーガルの第3シーズン第1話を見ていたら、デニースがブラッドに、なんであいつ(ダニエル)と結婚するんだ、と責められて言う台詞が印象的だった。I'm sorry that I love him. I don't want to, but I do. 耳で聞いて書いてるんで、まちがってたらゴメンナサイ。「だって好きなんだもん。彼を愛してるなんて思いたくないけど、でも愛してるんだもん私」って感じでしょうか。ダニエルは癌でもう死にそうであるとか、デニースとブラッドの身体だけの関係のこととか、いろいろあることはあるんだけど、そういうの関係なくものすごく普遍的に、恋愛って「だって好きなんだもん」というところに集約される気がする。好きになったらどうしようもないんだよ、恋愛って。


01/05/2009(月)

結局、東京デスロック『その人を知らず』、きょう、もう1回見ちゃいました。100%共感できる登場人物が1人もいないところが、たぶん、私がこの作品を好きな理由なんじゃないかと思う。あと、脚本との距離をうまくとってるというか、「これは多田淳之介という演出家の主観を通したバージョンです」と宣言しているかのような姿勢のはっきりしている点(美術や動きが写実的じゃない、日本語の楽曲がかかる、等々)も好き。

処分するという「本の旅人」を大量にもらって帰る。おもに、「グーグーだって猫である」を読むため。他の連載エッセイや連載小説を読み始めてしまい、気がついたら朝だった。

(うまく時系列順に書けなかったんだけど、昼間、友だちとお茶して、夜、友だちと飲んだ)


01/04/2009(日)

ワタリウム美術館にまず行こうと思って早起きしたのにぐずらぐずらしていてそんな時間がなくなってしまい、駒場へ直行。東京デスロック『その人を知らず』3回めの観劇。3回見たと言ったら、「9時間だね」と2人の人から別々に言われた。

下北沢で友だちと夕食。値段が高かったり、休みだったり、ちょっと静かすぎたり、お、ここいいねと入りかけたらビールが私の嫌いな銘柄だと判明したりで、しばらく街をうろつく。こんな優柔不断なうろうろも楽しいじゃないか。最終的に中華の店に。ビールも料理もおいしくて、たくさん話もして、いいひとときだった。


01/03/2009(土)

ゆうべそれでもう寝ようと思ってからやっぱりペン描きを始めて、2/3くらいの人物の輪郭を描いてから寝た。きょうは起きて続きをやって、今回はスクリーントーンをまったく使わないで、髪も服の柄も全部手描きにして、何時間くらい作業したんだろう、6時間くらいかな?、とうとう完成。きのう買ったステッドラーの0.4mmのミリペンが、傾け方によってかすれた線が書けるので、曖昧にしたいところにけっこう多用しちゃった。


01/02/2009(金)

あなざ事情団の2月のイベントのチラシの絵を描く。ゆうべエンピツで下描きまでやってあったので、あとはこれにペン入れするだけ、と思っていたんだけど、新しく買ってきたペンで描いてみると、このペンだったらこういうふうな描き方のほうがいいなぁという部分が出てきたり、デフォルメの具合が男性キャラと女性キャラでちがっちゃってるのが気になってキャラ別に別の紙にスケッチしてみたり、構図自体をもうちょっと見直したくなったりして、結局きょうは完成せず。


01/01/2009(木)

アゴラで東京デスロック『その人を知らず』年越し公演を見て帰宅したのが午前8時近く。それから寝て、起きたら夜だった。12時間寝ちゃった。途中変な夢をたくさん見た。

ご飯食べたあと、中途半端にビデオ録画されていた紅白歌合戦を見た。心の中にしまっとくようなことを歌にして歌ったり聞いたりするのって、なんだか恥ずかしいね。と思いました。でもそれって、私がふだんあんまり歌というものを聞かないから特にそう思うだけで、じつは、詩も、演劇も、絵画も、おんなじように恥ずかしいものなんだろか。


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