つれづれなる日々

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2009年11月の日々


11/30/2009(月)

リミニ・プロトコル『Cargo Tokyo-Yokohama』観劇。品川でトラックに乗り、横浜まで移動しながら、貨物運送の歴史とか、物流のことなどを、トラック運転手や倉庫で働く人、デコトラ運転手などのトークと映像で知る2時間半。トラックの側面全体がガラス張りになっていて、いままで見たことのない視点から街や道路や行きかう車両を見るのが、とても面白かった。出演者(ライブも映像も)のキャラが濃く、また音響や全体の構成がよく練られていて、とても楽しい時間を過ごした。

夜は、夫と友とかめや。


11/29/2009(日)

映画『スター・トレック』の特典映像を見た。監督はじめスタッフの若さに驚く。大のスタトレファンもいれば、スタートレックをまったく見たことのない人もいる。そのバランスがこの新しい力強い映画を生んだんだなぁ。臨場感ある映像を撮るためにカメラを揺すり続ける監督の姿に感動。

特典映像を見ているうちに映画自体も見たくなって、夜中に見てしまう。やはりこの映画は、新しいスタートレックの始まりの1作なんだ。ロビン・フッドや歴史上のヒーローの役をいろんな俳優が演じるように、ジェームズ・カークやスポックという人物は、ウィリアム・シャトナーやレナード・ニモイから離れてこれからも存在していく。


11/28/2009(土)

打ち合わせ。5人分の料理なんてへっちゃらだ〜い。そして、飲みに連れてってもらった。そんなに高くないのに、なにもかも美味しい店だった。また行きたい。


11/27/2009(金)

さいたま芸術劇場に、ローザスの『ツァイトゥング』を見にいった。ドア・トゥ・ドアで2時間弱。初ローザス。まえにアラン・プラテル・バレエ団をBunkamura オーチャードホールに見にいったときに、3階席の後ろのほうで、生演奏のオーケストラ(?)とオペラ歌手の声ばかりが届いてダンスが遠くて残念な思いをした。だから今回は奮発して高くて近い1階席(と言ってもI列)を取ったのだけど、そのことはやっぱり正解だったように思う。

こないだの日野晃ワークショップのとき、10人ほどのグループの前に1人で立つ、そして見ている人が「この人は自分たちの前に立っているかどうか」を判断するというのをやった。そのとき、見ている自分たちに働きかけていると感じるときと、目の前に立っているこの人と見ている私の間になんの関係もないと感じるときがあった。きょうのローザスは、そういうことで言うと、目の前で展開していながら「私となんの関係もない」という印象だった。もちろんコネクトすることが目的のワークショップと違ってこれは公演なんで、つくり手の意図や目的が別のところにあるのだろうと思うけれど。いろいろと興味深くはあったんだけど。


11/26/2009(木)

午後、バイト。事務所が移転してからきょうが初バイトで、地図を頼りに駅から歩く。あと少しというところで向こうからやってきたおばさんに、「駅はどっちでしょうか」と聞かれる。まっすぐ行って左ですと言うと、「え、左?」と不安そうにするので、駅名を確認してから地図を見せ、
「今この辺なので、まっすぐ行って本屋さんのところを左に曲がって、セブンイレブンのとこを右に曲がれば、すぐ駅なのでわかると思いますよ」
と説明。
「いつもと違う道を来たらわからなくなっちゃって」
「あぁ、そうですよねぇ」
と言って別れる。

2日間のバイトのはずが、きょう思いのほか作業が進み、明日は私は行かなくていいことになる。

夜は別の仕事。仕事?


11/25/2009(水)

フェスティバルトーキョーの「デッド・キャット・バウンス」を見にいく。にしすがも創造舎での客入れ体制が、春のときより格段によくなっていた。通訳兼パフォーマーとして青年団の近藤強が出演していたので見にいったという部分が大きかったんだけど、集中して楽しめる作品だった。


11/24/2009(火)

11:30の飛行機に乗るのに10時半前に出れば間に合うって、すごく助かる。きょうは、飛行機も、羽田からのバスもすいていた。

夜は春風舎に「動員挿話」を見にいく。とても面白かったし、大西智子さんがすごくステキだった。あと、わたなべなおこ作のパートにあった、テーブルを移動するときの「位置を合わせろよ」(正確ではないけれど)という台詞がよかったと言ったら、なおこさんは、ほかにもそう言う人がいたけれどどうしてだろう、と言っていた。床に貼ってあるバミリどおりに置くときに、さりげなくやろうとしちゃいがちなのにあえて「位置を合わせろ」と言ってしっかり見てしっかり合わせるところが演劇人のツボにはまるんじゃないだろうか。


11/23/2009(月)

きょうの2コマでワークショップ終了だ。あっという間だったねと言い合う。きのうの表現塾はきつかった、つらかったと言う人が何人もいた(夏に私もそうだったよ)。だけどみんな今日もワークショップに参加してる。学びたい気持ちが強いんだと思う。

身体塾は、胸骨のおさらいと腕のねじれのおさらいをじっくりやった。背骨を1つ1つゆるめて床につけていくののおさらいもやった。「どうぞ」ももう1回。寝ている人の手を引いて起こすというのもやった。私は、背骨のときも自分の力だけで寝たり起きたりできなくて途中でガックンとなってしまうので、手を引いて起こされるのも出来なくて当然と思っていたんだけれど、1回日野先生に相手をしていただいたらするっと立てて、あれには本当にビックリした。

2コマめは、即興塾と表現塾とあわせたような内容だった、と思う。「頭を混乱させるような言葉を使うな。自分のわかる言葉を使え」という先生の言葉が印象に残っている。最後は、10人くらいのグループで正面向かい合いをした。まだいろいろとわかっていないこと、カンチガイしてること、大雑把にしか理解していないことがあるんだろうとは思うけれど、夏の東京ワークショップのときよりは自分のモノサシがはっきりしてきたように感じた。

と、かっこいいまとめで終われたらよかったんだけれど、最後の最後に正座して挨拶して、胸骨を上げて立ち上がるところで、先生の合図をまたずに私一人だけフライングで立ち上がってしまって、最後までおっちょこちょいキャラでした。

いったん宿に戻って宿泊料金の支払い(まだしてなかった)を済ませ、博多駅近くの打ち上げ会場に。いろんな人と話し、連絡先も交換し、名残惜しく別れる。打ち上げであえると思っていたのに会えなかった人が何人かいたのは残念だった。


11/22/2009(日)

日野先生のワークショップでは、最初と最後に正座して挨拶して、そこから胸骨を上にあげることによってすっと立ち上がるというのを毎回やるんだけど、きょうの身体塾では、この立ち上がるのを2人組でサポートしながら練習した。サポートしながらなんとなく方向性が変かなぁ(この人は前に行こうとしてるけど、もっと真上に向かうんじゃないかなぁ)と思っていたら、先生が直してくださった。自分でわかることはちゃんと言ってあげられるようになりたい。

腕のねじれをさらにやった後、きょうは、歩きもやった。「足を前に出す」のではなく「上体が前に倒れそうになるので足が出る」という、バランスを崩すことによって前進する歩き方。夏のワークショップでも私はこれがうまくできなかったんだけど、きょうはさらにへたになっていた気がする。足首から先がまったくスムーズに動かない。休憩のときに、先生に相談したら、歩くのではなくまず最初は足の裏で床を感じるのだけを稽古したらいいとのアドバイスをいただいた。

即興塾は、きのうに引き続き、てのひらあわせ。一番大切なのはあわせたてのひらを絶対にずらさないこと。それに加えてアイコンタクトも大事だし、逆側の肩も大切と言われ、
「てのひらをずらさないのとアイコンタクトの2つはがんばれるんですけれど、3つめの肩まで気が回りません。まずは2つ気にする、でいいでしょうか」
と質問したら、3つともやりなさい、同時に3つくらいのことはやれるようにしなさいと言われた。人間は、欲求に応じて成長する、やれることだけやっていてはダメだ、とのこと。はい、がんばります。

表現塾では、引き続き、正面向かい合い。そして相手にちゃんと声を掛けるということをやった。向かい合った相手に向かってちゃんと話しかける(自分のことをわかってもらいたい)、相手の言うことをちゃんと聞く(相手のことをわかりたい)というのをしゃかりきになってやる。夏のワークショップのとき、私は、これが全然やれなかった。昔、演劇の稽古の場で「もっと声を出せ」「できるだけ早くしゃべれ」と追いつめられて追いつめられて追いつめられた先の達成感と解放感を自分でも経験し他の人たちが同じ経験をするのも何度も見ていて、さらに言えばその高揚がどんなにその場限りで持続性のない、特に俳優が1人で再現することの非常にむずかしい状態であるかということを思い知っていたので、やりたくなかった。そういう過去の体験と、日野先生のワークショップでやっていることと、実は同じではないということもわかっているんだけど、その辺のガードがものすごくかたく、というかかたくなになってるので、夏は、やってるふりだけしてお茶をにごしてました。相手の人が、自分に向かって声がいま掛かった、いまはダメだったという判断の根拠も非常にあいまいな気がしたし。そんな私がきょう、もっと素直にやれたのには、いくつかの要因があると思う。福岡という私にとって「アウェイ」な土地であったことも多分そうだし、このワークショップに集まっている人たちの新しいことを貪欲に学ぼうとする態度と全員で1つのグループだという一体感があったことも関係していたと思う。それと、聞く側が一方的にジャッジするんじゃなく「言うよ」「聞くよ」という双方向にコネクトする関係だということを理解したということも大きかったと思う。

表現塾後半は、10人くらいのグループになって、そのグループの前で2人が手のひら合わせをやり、「ふたり」になっているかどうか皆が判断する、というのをやった。初心者の人が多いし、何をどう判断していいのかわからないから、黙っている人が多かった。そうすると先生が、前に出てみんなのためにやってくれているんだから、ちゃんとジャッジして言ってあげなければいけない、とおっしゃった。とにかくすべてのワークが双方向、やるほうもみるほうもガッツリ相手に注意を集中しないといけないわけで、私にとって今回のワークショップに参加した最大の収穫は、そのことに気づくことができたということだなぁ。

今日、明日の宿は、天神にあるギャラリーの上階の、古いアパートの天井も床も壁もとっぱらってコンクリートむき出しになっている広い部屋。同じワークショップに参加している人で以前ここに泊まったことがある人がいて、ちょっと寒いかもしれないからエアコンをガンガンにつけて、あとキッチン側との間にあるカーテンもしめたほうがいいとアドバイスしてくれたので、そのとおりにしたらそれほど寒くなく過ごすことができた。


11/21/2009(土)

ホテルをチェックアウト(ワークショップ会場に徒歩で行けるホテルは、1泊しかとれなかった)。

身体塾は、胸骨操作のおさらいをして、それから、それに腕を連動させるのをやった。なかなか腕がついてこなかった。力が入ったり、「こう動くはず」と頭で考えちゃってたりで、身体に耳をすます的なことは本当にむずかしい。ぐるぐる回した後の指先の感覚を感じること。指先といえば足もあるよね、と、立って足の指で前に進むというのもやった。私は、利き足ばかり進んで、逆の足はぜんぜん進まなかった。夏のワークショップのときにも、利き足と逆の足の可動域の違いにビックリしたっけ。足で進むのに手をつける(左足が進むとき右手をグー、右足が進むとき左手をグー)と、もう私はぜんぜんついていけなかった。俳優として手の演技もしてるはずなのに、こんなに不自由なんだなぁ。

それから、縦系の連動をやった。私は、意識が胸骨から尾てい骨にいくところで上半身を脱力して前かがみになっていたら、先生に直された。上半身は、そのまま。脱力するほうがなんかやった気になるもんなぁ、やった気になりがちだもんな私、そういうとこ気をつけないとなぁ。

即興塾では、2人組でてのひらをあわせ、下の人のリードで動くのをやった。あと、「どうぞ」と相手をいざなうヤツ。はい、やりなさい、と言われてきょとんとしていた人が、先生に相手をしてもらうとどうしてだかわからないけれどいざなわれるままふ〜っと身体が動いていってしまいビックリすると同時に笑顔になってしまう。次の人も次の人もそうなるので、見てる私まで楽しくなってしまった。

きょうから「表現塾」もある。正面向かい合いをした。夏のワークショップで私が最後までどうしてもよくわからなかったのがこの正面向かい合いだ。目で見るのではなく、自分の正中線あたりで感じるんだということ。きっちり正面に立つと何かを感じる、その感覚を知るのが大切だということ。「相手とコネクトする」ためにやっている(それは、てのひら合わせも正面向かい合いも、みんな同じ)んだから、客観的に遠くから「眺める」目ではダメで、ちゃんと相手を見なきゃいけないということ。最初はそれが「にらむ」になってもいいそうだ。初心者の相手に「できてる」と言われても、熟練した人に「できてない」と言われることがあるけど、稽古していくと自分も相手も精度があがっていくからそういうことが起きるんで、ぜんぜんダメってことではないんだよ、という話もあった。

夏のワークショップは2日めからしか参加できなかったから、今回初めて聞く内容が多く、やっぱり来てよかったと思った。

と充実した1日を終え、電車で博多に移動し、きょうから泊まるホテルへ。フロントで、
「今日から3泊宿泊の松田です」
「(コンピュータの画面を見る)少々お待ちください。(奥に入る。戻ってくる)あのぉ、お客様、12月のご予約になっています」
うわー。1カ月日にちを間違えてた。近くのホテルに電話で聞いてもらったりしたけれどどこも満室。3連休だもんね。夜10時過ぎに、いきなり宿無しになってしまった。北九州の友だちに連絡してみるか? でも片道1時間、1,000円以上だしな……。そのとき、福岡にも友だちがいることを思い出し、友だちといってもむしろ友だちの友だちなんだけど、電話して事情を話し、とりあえず今夜泊めてもらえないかとお願いしたら、車で迎えに来てくれるという! よ、良かった、助かった! しかもそのうえ、美味しい夕ご飯も食べさせてもらって、さらにさらに、明日から泊まる場所も探してもらった。感謝、感謝、感謝!


11/20/2009(金)

2時間睡眠くらいで早朝起きて、駅に向かうとき空がまだ真っ暗で、ゆうべ家に帰ってきたとき前方に光ってたオリオン座がぐるりと移動してまだ光ってた。

空港へのバスの中では眠れず。きょうからのワークショップのことで気持ちがたかぶっていたんだろか。でも飛行機で1時間ほど眠ることができ、元気に福岡到着。昔(90年代初めの頃)は仕事でときどき来たけど、久しぶりです、福岡。

とりあえずホテルに荷物を預け、ワークショップ会場の場所を確認し、開始までまだ時間があるので博多地下街に行って昼食をとる。

3時からのワークショップは、「身体塾」から始まった。胸骨操作。それから、背骨を1つずつ意識するやつ。夏のワークショップのときには、けっこうただ見よう見まねでやっていてキモ的なことがわかっていなかった。ということがわかった。今回わざわざ福岡まで受けに来たのは、全日程参加できるから。やっぱり来てよかった。自分のできる範囲でやっていてもしかたがない、常にもっともっとと挑戦していくから先に進むことができる、だから俺はずっと筋肉痛や、という日野先生の言葉、カッコイイ。

「即興塾」は腕のねじれをやった。運動のラインを全体としてまずつかまないといけない、という説明で、先生が私の腕を何度も何度も曲げたりのばしたりしてくださって、
「きょうは先生がやってくださったけれど、先生のいないときはどう稽古したらいいですか?」
と質問したら、自分で考えなさい、工夫しなさいとの回答。当たり前といえば当たり前。甘ちゃんですみません、がんばります。

ねじった腕の戻っていくのにあわせてもう1人も動き、リードを交代しながら動き続けるというのもやった(ごめん、説明がわかりにくくて)。相手にぴったり寄り添うというのは本当にむずかしい。何度やってもうまくいかないし、うまくいかないけれど、こうやってみよう、こうやってみたら?と思うと何度やっても飽きなかった。身体の1点を意識するというのはつねにその画素数をあげていくことであって、やっている自分自身がより精密になっていくから、一生「これではダメだ」の連続である。「できた」と思ったらそれで成長が止まってしまう――先生の話が、素直に自分の中に入ってくる。

24時間営業のスーパーでビールとお寿司を買い、1人で部屋飲み。ゆっくりお風呂につかって、就寝。


11/19/2009(木)

明日から福岡なので、荷造りをする。普通、旅公演とかのときは着替えは3組だけ持っていくことにしてるけど、今回、朝から夜までワークショップで洗濯する余裕がないにちがいないので、4泊だから4組持っていくことにした。あと、汗かいて着換えるだろうから、Tシャツは6枚。9月に買った旅行カバンは中身にあわせて伸縮自在だから荷造りが楽で助かるよ。

アメリカのTVドラマ(CSIだったかLaw & Order SVUだったか……そのどっちかなんだけどどっちだったか忘れた)に出てきた、"Shut up. Open your mouth."という台詞が面白かった。口内からDNAサンプルを取るから、やいのやいのとしゃべるのをやめてさっさと口を開けろ、ということなわけなんだけど、ほら日本語でも「しゃべる、話す」という意味で「口を開く」とか言うじゃんね。文字通りの「口を開ける」「閉じる」という意味と、そこから派生した「しゃべる」「黙る」という意味と、微妙にずれて一緒に使われてるところが面白かった。


11/18/2009(水)

きのうからまた昼夜逆転している。早朝までこの日記を書いていた。5時から寝て、7時に目覚まし掛けたんだけど起きたら10時で、ゴミ出して、また寝て、起きたら12時で、ご飯食べたらまた寝ちゃって、夕方ようやく起きてきて、福岡行きの準備などして、というぼんやりした一日を過ごす。

スーパーに手作りカキフライの素というものが売ってたんだけど、これは形容矛盾な気がするんだけど、どうだろう。まぁでも、「買ってくる」vs.「手作り」というふうに考えれば手作りは手作りなんだろうけれど。ケーキミックスで焼いといて「ホームメード」はないだろう、みたいな腑に落ちなさを感じる。

The Mind at Nightという、眠りや夢についての本を読んでいる。だんだん人名が多くなってきて、だれがだれだかこんがらかってきた。


11/17/2009(火)

友人の征矢かおるさんが出演している『ジョンとベアトリス』という公演を見にいった。1時間半の2人芝居。2人の俳優の力が、舞台をしっかり支えていた。これ、チラシで見たとき、「同じ戯曲を、別々の2チームがそれぞれ上演する」という企画だと気づかなかった(なんか、どっちかがどっちかの続編かなんかなんだと思ってた)。同じ戯曲と気づいていたら、見比べてみたくて両バージョン見にいったかもしれない。広報ということについて、考えさせられた。


11/16/2009(月)

きのうで、照明オペも翻訳も終わったので、きょうはいえにいて、洗濯したりだらだらしたり。

夜は、11月9日から新店舗で営業しているはずのかめやに夫と行く。新しい赤い看板白い看板がまぶしい。地下に降りて暖簾をくぐると、元のかめやに戻ってきたかのような錯覚にとらわれる。もちろん、手狭になってたり、厨房の焼き台の位置が変わってたりはするんだけど、前の店舗のときと雰囲気がまったく一緒だ。レイアウトを前の店と同じようにしているのがポイントと見た。メニューも前のままで、味も値段も変わらない。好きな居酒屋が、帰ってきた。嬉しい。


11/15/2009(日)

『自分のこの手で』翻訳終了。データで送る。

『チャイニーズスープ』最終日。終了して、照明をバラして、打ち上げのお料理をちょっと手伝って、打ち上げ。いろんな人といろんな話ができてよかった。


11/14/2009(土)

『チャイニーズスープ』2回。夜はアフタートークあり。出演者の年齢が、前回よりぐっと高い。きょうは、飲んで帰る。


11/13/2009(金)

きょうも、翻訳と『チャイニーズスープ』。

ワークショップ受講料の振込も済ませる。


11/12/2009(木)

『チャイニーズスープ』昼公演のアフタートークは、三条会の関美能留、東京デスロックの多田淳之介、そしてこの作品の演出をした柴幸男という演出家3人。平田オリザの戯曲について、「絶対に登場人物に独り言を言わせない」「ケータイでメール着信しても『あ、メールだ』とか言わない」独特の戯曲、ととらえているのが面白かった。

公演の受付をしにきてる友と、東大カフェでご飯食べてしばらくしゃべる。もう1人の友だちも来て、全裸の男優と共演することになったらどうするかとか、自分が舞台で全裸になることになったらどうするかとか、身も蓋もない感じの話題で盛り上がった。というか、それぞれのこだわりポイントが違うのが興味深かった。

夜公演後は、きょうもすぐ帰宅して、翻訳。福岡の宿も予約する。ワークショップ会場に近いホテルは1泊しか取れなくて、後はちょっと離れた繁華なあたりのホテルにした。


11/11/2009(水)

朝はパスカルの翻訳。午後、ヤルタの衣裳をクリーニングに出す。夕方から『チャイニーズスープ』。

終演後すぐ帰宅して翻訳。『演劇という芸術』の翻訳が終わった。データで送る。引き続き、もう1本(『自分のこの手で』)も進める。


11/10/2009(火)

『チャイニーズスープ』の、稽古とゲネプロと初日、の照明オペを無事につとめる。ビールを1缶だけ飲んで帰宅。

日野晃先生の福岡でのワークショップに参加したいけどマイレージ特典で航空券がとれない、どうしよう……とここ数日悩んでいた。思い切って格安航空券をとろうと電話してみたら、その日程は「連休なので、もうチケットがない」と言われる。あれ?じゃぁマイルで取れなかったのも日程のせい?と思い、帰りの日付を1日後にずらして照会してみたら、取れるじゃありませんか! よし、福岡行きます!


11/09/2009(月)

昼からアゴラへ。元祖演劇乃素いき座+龍昇企画『チャイニーズスープ』の照明操作を担当するので、きょうから参加。照明操作といっても、照明家がコンピュータ調光卓にプログラミングしてあるので、私はキッカケに合わせてボタンを押すだけ。


11/08/2009(日)

13時の公演が終わって、友だちとお茶して(ホットドッグも食べた)、すぐまたメイクして準備して17時開演。終演後は楽屋で衣裳や小道具をどんどん片づける。『隣』終演後、舞台のほうのバラシも手伝い、予想より早く21:30には退出。有志で打ち上げするとのことだったけど、私、明日からアゴラで『チャイニーズスープ』の照明の手伝いをすることになってるので、きょうはもう帰るよ、お疲れさま、と一人地下鉄で帰宅。


11/07/2009(土)

ゲネプロもほぼ問題なし。続いて『隣』のゲネを見学。まえにアゴラで『隣にいても一人』祭をやったときに見れなかったので、関西編初観劇。登場人物4人がそれぞれに濃くて見ごたえがあった。

18:00開演で初日。歴史に詳しいかたがあの辺とこの辺、とちらばっている感じで、全体にわっと受けたり一部の人だけ笑ったり、ダイナミックな客席でした。

遠方から見にきてくれた家族と飲んで話す。元気そうで安心した。


11/06/2009(金)

舞台上で食べるお菓子を駅ビルで買って劇場入り。したと思ったら、持ってきてたはずのノートパソコンがない! 記憶をたどると、地下鉄副都心線の座席に置いたまま降りちゃったようだ。夫がすぐに遺失物係に連絡して、届けられている千川駅まで取りに行ってくれて、事なきを得る。感謝。ホントにすみません、皆さん、ご迷惑おかけしまして!

『隣』組が自主場当たりしてる間、『ヤルタ』組は楽屋(として使っている教室)で台詞合わせ。9月にジュネーブでやってきたばかりなので、危なげない。交代して自主場当たりして、夕食後、演出家到着し、場当たり。ちょっと一部パワーアップしてみたりしたけれど、問題なく終了。


11/05/2009(木)

翻訳はひとまず置いといて、この週末は、俳優。学習院女子大学で、『ヤルタ会談』と『隣にいても一人−関西編−』の2本立公演がある。

きょうは、五反田の倉庫にまず集合して舞台装置などをトラックに積み込み、夕方から学習院女子大学で搬入そして仕込み。当初22時退出と聞いていたのでそのつもりでいたら、実は時間延長ができるとのことで23時過ぎまで仕込んだ。やらなきゃいけない仕事ではあるんだけど、なんていうのかな、「終わるまで終わりなし」みたいな、いつ帰れるかわからないみたいな、そんな思いをするのはずいぶん久しぶりで、心がいくらかざわざわした。


11/04/2009(水)

パスカルの翻訳。私は英語の台本から日本語に訳しているので、英訳をしたケイトと主にメールのやりとりをしている。


11/03/2009(火)

パスカルの翻訳。いままで、上演するための戯曲の翻訳というのを何本かやってきた。その場合は、俳優が舞台上でしゃべる台詞だから、「聞いてわかる」ように訳す必要がある。今回は字幕用なので、観客が「黙読してわかる」ように訳さないといけない。聞く翻訳と読む翻訳と、それぞれにぞれぞれのむずかしさがある。


11/02/2009(月)

この作文、決まった用紙に手書きで提出しないといけない。練習で1回、本番で1回書いたら手首が痛い!

夕飯にカレーを作った。


11/01/2009(日)

きのう書いた作文、寝て起きて読み返してみたら気に入らず、ほぼ書き直す。

パスカルの翻訳も進める。またメールで問い合わせる。今回、1通のメールには1つの質問しか書かないシステムにしてみた。で、タイトルに通し番号とポイントになる単語を入れておく。「TAOT05: mass」という具合。後から検索しやすいように。


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