つれづれなる日々

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2008年11月の日々


11/30/2008(日)

ネット上で、「妄想壁のある人は……」という文章に遭遇。はて、妄想かべとはどんな壁?と一瞬考えて、あぁこれは妄想癖の変換まちがいだと気づく。でも、自分のまわりに自分の妄想が壁をつくっている様子なんかを想像してみて、なんだか不思議な気がした。


11/29/2008(土)

ピンチヒッターで『冒険王』の受付を手伝う。『サンタクロース会議』の稽古を少し見学。きょうは「アダルト編」をやっていた。


11/28/2008(金)

NCIS(というテレビ番組)で、命令を受けた人が「了解」って言ってるのの英語はなんですか?という質問をした人がいて、私はその番組は好きでよく見ているんだけど、「了解」??? ぜんぜん思いつかなかった。きょう他の人が回答しているのを見たら、I'm on it.じゃないですかって。あぁ、あれか。
「ナニナニの件はどうなってるんだ」
「いますぐやります」
ってふうにとらえてたから、「了解」って言われて思いつかなかったや。まだまだ修行が足りないな。

書かなきゃいけない文章が2つあって、きょうなんとか1本書いた。あと1本も、ちゃっちゃと書こう!


11/27/2008(木)

午後バイトに行ったら、なくしたと思っていた紫の折りたたみ傘があった! 前回行ったとき、
「松田さん、きのう傘忘れていきませんでした?」
「いえ、忘れてないです」
と現物も見ずに即答していたので、きょう、うわーここにあった。これ私の傘です。と言ったら、笑われた。

その後でアゴラに行ったら、これもなくしたと思っていたゴッホの絵の傘がありました。きょうは傘が見つかる日。さしていったビニ傘と合わせ、3本持って帰宅した。

アゴラへは、『サンタクロース会議』の稽古を見学しに行った。今回「子ども参加型演劇」ということで、客席の子供がこうきたらどう返すかみたいなことを演出家と俳優で相談して決めていってるところが興味深かった。


11/26/2008(水)

夜、東京デスロックの稽古を見学に行く。ワークショップ的なことをやったり、あるシーンを何通りかちがう方法でやってみたり、動きや登退場をどうするか話し合ったりしながらの稽古進行で、本番がよりいっそう楽しみになった。


11/25/2008(火)

昼から夕方まで、事務的な用事をいくつか片付ける。片付かないものもあり。川崎市アートセンターで12月に井手茂太さんの公演があることを知り、チケット、わりと勢いで購入。

夜は、五反田団『すてるたび』を見にアトリエヘリコプターへ。冒頭黒田くんの顔が初めて見るくらいしまっていて、なんとなく身体もしまっていて、あぁこれはもしかしたら黒田くんの運動量のものすごく大きい作品なのかなと思ったらそのとおりだった。椅子4脚と俳優だけでシーンがぐんぐん変わっていく。そうだよ、ナレーションも暗転も要らないんだよ。先週大学生の演劇公演があまりにテレビ的映画的でショックを受けた私は、心の中で叫んだりしていました。演劇、すごい! 演劇、がんばれ!

ただ、無造作みたいに見える動きや椅子の動かし方がきれいに次のシーンにつながっていくこととか、洗練された悪夢、という感じがして、好みとしては私はもっとぎこちない、ざらざらしたような悪夢を見せてもらいたかった気がする。計算がないほうがいいということではないと思う。計算が見えちゃった気がして少し引いて見てしまったということだと思う。好きだったのは、観音のシーン。車窓の笑顔の観音が、不動明王みたいな憤怒の表情になって、威嚇して去っていくところ。それと大きな紺色のタロウ。やっぱり、得体の知れないものが好きなのかな。それと、照明がものすごくよかったと思いました。前田司郎の悪夢の演劇、私もやりたいなぁ。悪夢っていうか、夢。

帰って夕食に鮭の切り身とマイタケで炊き込みご飯をしたら、ものすごく美味しくできた。


11/24/2008(月)

数年着ないでいたフランネルのワンピースの丈をつめた。ジーンズの上とかに着てみよう。

出掛けようとしたら、傘がなかった。ゴッホの絵の傘、どこに置いてきちゃったんだろう。こないだフランスで買った紫色の折り畳み傘も行方不明中。


11/23/2008(日)

ゆうべ友人宅で始発までしゃべっていたので、きょうは寝ているうちに終わってしまった。一人の週末は、ときにこんなふうに、なんにもしないうちに過ぎていく。


11/22/2008(土)

朝から外語祭に行くつもりで7時に起きるがどうにも調子悪く、午前中の2本はあきらめることにして、午前中だらだらと横になって過ごす。そんなで午後から出掛け、まずはタイ語劇『いやいやながら医者にされ』を観劇。俳優がうまかった。妻をぶつ夫をとめようと割って入った警官に妻が「夫婦のことに口出さないで!」と言うとか、勧善懲悪でない結末とか、不条理な雰囲気が全体にあってそれも私は好きだった。ただ、しゃべってる台詞の量に対して字幕が少なすぎて、読みやすいを通り越して「もうちょっと詳しく内容を知りたい」と思ってしまった。また、この作品も場面転換が多かった。音楽をかけたりしてかなりスムーズに処理しているけれど、暗転ごとに見ているこちらの集中力が途切れてしまうのであれは本当にもったいないと思った。一度、「あれ?もしかして時間経過を表すために暗転してる?」と思われる、置き道具類の転換の必要のない暗転があり、おとといから感じている「演劇という手法をうまくいかせてないのでは? 映画やテレビの感覚で構成しようとしているのでは?」と疑う気持ちがいよいよ強まった。

次は英語劇『Enchanted 〜魔法にかけられて〜』で、立ち見の出る大盛況だった。入口で配られていた当日パンフレットによると、ディズニー映画が元になっているらしい。お話がおもしろいし、字幕の量・内容・タイミングがすべてうまくいってるし、相当の力作でお客様も大喜び。私だってストーリーの続きがどうなるんだろうと引き込まれて見ていたし、笑ったシーンもいくつかあった。でも、違和感があるというか、どうにもこうにも居心地の悪い感じがして、上演中はそういうもやもやした「感じ」だったものが、終演後に外に出て感想をメモし始めて(途中まで立ち見だったこともあり、上演中にメモを取っていなかった)、自分が絶望していることに気づいた。

何十人という大学生が半年以上の時間をかけて、ものすごくがんばって学園祭に劇を発表する。時間も労力も、大変なものだと思う。青春の思い出にもなる一大イベントだと思う。そういう大変ですばらしい企画として、ディズニー映画のコピーが選ばれる。私は、そのようなものでは時間も労力もかけるかいがないじゃないか、と思うけれど、参加した学生はきっと達成感をもっているし、観客も、おもしろかった、すごいねーときっと思ってる。それがどういうことなのか。

  1. 普通の人は、演劇のことをこういうものだと思っている
  2. そういう認識に対し、演劇人である私はいままで何もしてこなかった
大学生も観客も悪くない。あまりに自分が情けないだけ。ショックと絶望で涙がとまらなかった。このことは絶対に忘れちゃいけない。

30分ほど絶望して、続いての演目は、「ロシア語有志」による『イヴァン・ヴァシーリエヴィチの転職』。ドアの開閉を擬音で示したり、ブルーの照明をつけた中で場面転換をしたり、やりたいことの方向性がよくわかる演出だったと思う。ロシア語劇が始まる時点で「30分遅れ」の進行だったが、次のモンゴル語劇の開演は予定より1時間以上遅れた。それでもたくさんの人が開場を待っていた。それぞれ1回ずつしか公演がないから、やるほうも見るほうも大変だよね。モンゴル語劇は『枷』。最初に掲示で見たとき、半角カタカナで「オセロ」と書いてあるのかと思った。同名のモンゴル映画を演劇にしたとのこと。

外語祭の語劇を2日間で8本見てみて、演劇をつくったりよく見たりしている人と普段ほとんど演劇と関係のない生活をしている人とでは演劇に対する認識がものすごくちがっているんだということを痛感した。たとえば、状況説明にナレーションを多用したり、多くの短いシーンを暗転でつないだりしてしまうのは、目の前に俳優がいて台詞や動作でリアルタイムにものごとが展開していくのが演劇という表現方法の強みであることを知らず、より身近なテレビドラマや映画の手法をそのまま取り入れているということでしょう? 逆に、演劇に対する誤解のようなものも散見された。スポットライトの中で正面を向いて舞台上の相手役には聞こえていない心の声という態で独白を言うとか、「考える」シーンで腕組みをして人差し指を顎にあてるとか、「ちょっと待って。演劇ってもっとかっこよくやれるんだよ!」と叫びたくなった。

外国語学習の一環として演劇を取り入れる、しかも学園祭での上演というところまで持っていく、というのはもちろんすばらしいことだし、外語大の語劇が80回を超える伝統であるというのも、うらやましいくらいだ。なによりも、演劇を特にやりたいわけでも演劇の勉強をしているわけでもない学生たちが人前で堂々と台詞を言っていることには、本当に感動した。将来的にここに演劇人側がもっともっと関わって、演劇という表現方法のさまざまなやり方や可能性を学生たちと分かち合っていけたら、さらにすばらしいことがやれる気がする。特に劇作という点で。

などということを悶々と考えながら、友人宅へ。腹ペコで手ぶらですみません。おいしいもの食べて、いろいろはなして、ショック受けて絶望したまま1人で過ごさずにすんで、本当によかった。でも、ショックと絶望は忘れない。


11/21/2008(金)

『とりぱん』と『誰も寝てはならぬ』の新刊を買いに入った書店で佐野洋子の『役にたたない日々』を見つけ、一時期私は佐野洋子の本を片っ端から読んでいたんだけど最近ちょっと離れていたから、とりあえずちょっと読んでみてから買うか決めようと思い、最初の数ページを立ち読みして、あぁ六十代になっても同じ佐野洋子テイストだとなつかしい安心した気持ちで購入したのだが、読み進めるうち立ちこめる老いと病と死に圧倒された。ちょっと時間を置いて読み直してみよう。


11/20/2008(木)

東京外国語大学の学園祭「外語祭」に行く。東京外国語大学って、いまは多磨にあるんだね。表現言語学会の演劇ワークショップのときに外語大の大学院生のかたから、学園祭に各国語での演劇公演があるという話を聞き、それはぜひ見てみたいと思っていたら、学会事務局から、見にいってレポート書いてくださいと頼まれ、それできょう出掛けた次第。5日間で26言語の劇の発表があるとのことで、全部は見られないだろうけど、とにかく初日に行ってみてから作戦を立てようと思ったんです。

小田急線も中央線も遅れていて、「語劇」の最初の1本(ポーランド語)は見逃してしまった。そして朝鮮語、日本語、ラオス語、インドネシア語の劇を見る。そこで集中力が限界になり、最後の1本(ベトナム語)は見ずに帰路に着く。

それぞれの劇を「演劇公演」という観点から見てなんだかんだ言うことはたやすいけれども、たぶんきっとこれはそういう催しではない。「語劇支援」は平成16年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」として採択されたそうで、採択期間4年間の活動報告書(「ご自由にお持ちください」と置いてあった)などいただいて帰ってきたので、まずはこれを読んで、語劇の目的やシステムをある程度理解して、それからまた劇を見にいこうと思う。


11/19/2008(水)

友だちとお茶。ものすごく深い話を聞く。それなのに私のほうは、ウィルキンソンジンジャーエールって日本の製品なんだよとか、ウィルキンソンの「ドライ」ジンジャーエールは「軽い」というような意味で「ドライ」と言ってるから赤いラベルの辛くないほうのヤツなんだけどお店(喫茶店とか)によってはラベルが茶色くて辛いほうのを「ドライ」だと思ってるとこがあってだから私は頼むときはマチガイがないように「辛いほう」って言うとか、そんな話しかしなかった気がする。そうでもないか。ヨーロッパツアーの話とかしたか。


11/18/2008(火)

できたてベストを着てアゴラへ。きょうも『冒険王』照明オペです。マチネは、近くの中学校の貸切公演で、客席じゅう学生服でまっ黒(男子校でした)。終演直後の会話に、「小杉が……」とか「スケナカが……」とか、登場人物名が出てきてるのが興味深かった。

夜の公演まで時間があったので、東大の駒場博物館へbehind the seen アート創作の舞台裏という展示を見にいったら、火曜は休館日だった。残念。この展覧会のことはつい先週知ったんだけど、12月7日までなので、気をつけないと見逃してしまいそうだ。タイトルのseenは最初sceneのマチガイかと思ったけど、ウェブサイトに

通常の美術展で見られるような作品(the seen)ではなく、その裏側(behind)にある、「作品が作り上げられるプロセス」にスポットを当てた美術展
と説明があった。頭の中で発音してみてちょっと面白いなと思ったのは、behind the sceneとbehind the seenと、単語の発音は同じなんだけどフレーズのイントネーションとしてseenのほうだけそこがちょっと強くなること。なりません? あそうか、それこそbehind the sceneがひとかたまりの「フレーズ」として定着してるからだ。ですよね?

東大カフェで、ココアを飲みながら演劇の壮大な計画などを立て、夜はアゴラに戻ってまた『冒険王』照明オペ。


11/17/2008(月)

ヨーロッパツアーに行く直前に編み始めたベストが、本日ついに完成。NHK「おしゃれ工房」で紹介されていた、いわきり・えみさんというかたデザインの、ネット編みの「カラフルベスト」です。持ってるかぎ針が指定のより大きかったので、ゲージも大きくなり、なので一段54山のところを48山に減らし、それにあわせて増し目の位置も調整して編んだ。結果オーライ。このベストは長方形に腕の通るスリットがあいただけの形状だから、、上下を逆にして着たり、えりを折り返したり折り返さなかったり、いろんな着方ができる。記事掲載誌には、前をあわせてとめるための飾りピンの作り方ものっていたけれど、私は、毛糸2本どりで40センチくらいの鎖編みの紐を3本編んで、それでとめることにした。使わないときはベスト本体に適当に通して結んでおく。よし、いい感じ。


11/16/2008(日)

『冒険王』昼・夜2回公演で、荷物預かりと照明オペをやる。照明オペといっても、照明の変化はデザイナーがプログラムしてあるので、私は、開場前、開演時、終演直前に、ボタンを押すだけ。ボタンを押すだけといっても緊張するけど、「言葉や動きを合図にして、そのタイミングで何かをする」というのは俳優の得意分野だから、「普段使ってない回路を使って疲れる」みたいな大変さはない。

帰宅すると、冷蔵庫の冷凍室のドアがちょっと開いていて、中に入っていた冷凍食品(うどん、そば)も私が冷凍した食品(ご飯、おにぎり、豚肉)も解凍されていた! ひんやりはしているけど、もうやわやわ。いつからあいていたんだろう。とにかく全部冷蔵室のほうに移す。


11/15/2008(土)

きのうのナベに、冷凍してあったおにぎり(自分で作ったヤツ。サンマ飯のとニンジンご飯の)を入れて、雑炊にする。なかなか美味。

本日、『冒険王』公演初日。受付人員として、主に荷物預かりを担当。そして本番を観劇。これは、見る人の年齢や経験によって感じるものがずいぶんちがってくる作品なんじゃないかと思う。『東京ノート』もそうなんだけど。何年かに1回ずつ、何度も見たい。

編み物は、きのう編んだところを見直してみたら、せっかく「増し目」をしたのに次の段でそこをすっ飛ばしていたり、1段多く編んじゃってたり、ミスが多く、やり直した。あともう少し、がんばろう。それにしても肩がガチガチにこって、首のほうまで痛い。自分は「万年肩こり」だと思っていたけど、編み物するとこんなにこるってことは、普段はそんなにこってないのか?


11/14/2008(金)

ほぼずっと家にいて、編み物をどんどん進めた。ヨーロッパツアー中に楽勝で完成すると思ったのになぁ。

厚揚げ、ネギ、ニンジン、キノコ(2種類)の鍋物を作って食べた。味噌味。
11/13/2008(木)

きのうきょうと2日続けて事務のバイトで、きのう余裕を持って家を出たにもかかわらず小田急線が遅れて遅刻しちゃったので、きょうはさらに余裕を持って家を出たら早く着きすぎて、お茶を飲んでたら結局ギリギリになっちゃった。

夜は、『冒険王』通し稽古を見学。1980年が舞台になっているこの作品を、観客はどういうふうな距離で見るんだろう。初日が楽しみだ。

電車の中で聞こえてきた会話。女の人が2人で、どうも果物の話をしている。
「種を出すとすっぱいでしょ。だから私は種まで食べちゃうの」
「あのー、あれあったでしょ、なんだっけ、つきの……わぐま……月の雫」
「あれっていまでもあるの?」
「あるのよ」
と、ツキノワグマを完全にスルーしてなにごともなかったように会話が続いていくのを聞いて、おかしくて吹きそうになりました。文章でうまく伝えられたかどうかわかりませんが。これもでもあれかな、この2人が「ブドウについての話」というコンテクストを共有してるから、その中では「つきの」といったら「しずく」に決まってるので、「わぐま」はホントに些細な脱線で、そのイメージの飛躍にビックリするようなポイントじゃなかった――ということなのかもしれない。


11/12/2008(水)

上りの小田急線に乗っていたらもうちょっとで新百合ヶ丘ってとこで止まっちゃって、どうしたのかと思ったら人身事故発生とのアナウンス。きょうはバイトに余裕で間に合うと思ったのにどうしよう。新百合ヶ丘から町田まで戻り、JR、東急田園都市線、京王井の頭線と乗り継いで、1時間遅れで到着。予定より1時間遅くまで働いて、きょうの予定作業終了!

最寄り駅まで帰りつき、疲れて腹ペコだったので、駅のコンコースのオープンカフェでカフェラテに砂糖3個入れて飲む。そう、ガツンと甘いのが飲みたかったのさ。

毛糸は、ツンッとけっこう急に力を入れて引っぱるとほどけやすいことがわかる(それでほどけないところは切ったほうが早い)。よく見たら1段めの最初と最後が編み図のとおりになっていなかったので、結局後ろ身頃部分は全部ほどいた。わかった気にならないで、編む前に説明をちゃんと読もう。


11/11/2008(火)

朝6時頃ツアーの日記と11月の日記をアップ。なんとなくそのまま起きていて、ヨーロッパツアーの前から編み始めたベストの続きを編んだりする。TVを見て編み物をしていると、いまが昼なのか真夜中なのかまったくわからなくなり、こんな生活をしていていいんだろうかという気持ちになる。そのうえ後で見直してみると後ろ身頃の編み始めの直後のところにマチガイがあった。2段がなんだか途中で終わっていて1段めと3段めが直結している。段の終わりでなんか変な感じがしたんだよな、あんとき。あの違和感をちゃんと追求しとけばよかったなぁ。とにかくこれはやり直し、ということで毛糸をほどき始めると、ふわふわした「より」の甘い毛糸がからまるのか、いっこうにほどけない。という生産性のない日でした、きょうは。

夕方から夜にかけて、さすがに眠くなって寝てしまったので、また夜中に起きている。でも明日はバイトなので、もう寝ます。午前3時。


11/10/2008(月)

相変わらず、朝の5時に目覚めたり、その後昼まで寝ちゃったりしている。

夜、アゴラにて岡崎藝術座『リズム三兄妹』観劇。どう見ていていいのかわからないような(面白くて息をつめて前のめって見てはいるんだけど)緊張感のある静かな前半と、どんどん速度の増す後半と、どちらも面白かった。最終日のせいか声が枯れ気味の人がいて少しだけ残念だった。

その後、『サンタクロース会議』の稽古を見学。後1週間で通し稽古だ、どんなふうになっていくんだろう。


11/09/2008(日)

Workshop on Workshop 2008という催しに参加。タイトルにそれほど注意を払わず、ワークショップについて考えるイベントだと思って行ったら、「ワークショップについての解説をワークショップの一部として取り入れる」といった「入れ子」構造がポイントの、まさにworkshop on workshopということを考えて実践していらっしゃる方たち中心の会でした。おもしろかったしいろいろ勉強になったけど、その大きな枠組をきちんと理解しないまま参加してしまったことに少し悔いが残る。事前のアナウンスをちゃんと読めばよかった。子供に造形や粘土のワークショップをしているという人や熊本の劇場の人と知り合えたのはよかった。

夜はお友だちのバースデーライブに。アカペラデュオからドラえもんの着ぐるみでのラップまで幅広いパフォーマンスを楽しむ。「私の誕生日を祝ってください!」と人を集める企画趣旨に賛同。来年私もやってみようかしら。


11/08/2008(土)

コンテクストって奥が深いなぁと思った話をします。

語学関係の質問をする掲示板みたいなとこで「はじめまして」というタイトルで投稿した人がいたので、「最近参加しました。皆さんすごいですね。どうぞよろしく」みたいな書き込みだと思ってしばらく読まなかった。ときどきいるでしょ、「簡単な質問ですみませんが」とか「言い方」とか「教えてください!」とか、質問の内容がわからないタイトルのつけ方をする人が。そういうのだと思ったのね。

きょうそれでも一応見てみたら、「英語ではじめましてにあたるNice to meet you.は、メールで使っても大丈夫でしょうか」というマジメな質問だった。その人にしてみたら、「はじめまして」についての質問だから「はじめまして」というタイトルをつけたわけで、それはものすごくまっとうな態度だと思う。でもそれが上記の私のような誤解を生んで、質問をあまり多くの人に読んでもらえなくなっちゃうとしたらもったいない。というか、「なるべく多くの人に読んでもらいたい」という気持ちがあったらもうちょっと考えたんじゃないだろか。カッコつけるだけでもちがったと思うのね、「『はじめまして』」だったら、あぁ、「はじめまして」についての質問なんだなぁって気がするんじゃない? 自分とちがうふうに考える人もいるかもしれない、という想像力が働けば、もっと多くの人に読んでもらえたんじゃないかなぁ。

でも、その掲示板をあらためて見ると、「報告書の時制は?」とか「in the train/on the train」、「revertの使い方と意味」といった内容のわかるタイトルに混じって「どういう意味ですか」「英訳教えてください」「辞書にのってないんです」みたいなのもときどき出てきていて、それにも皆さん親切に回答をつけてるから、コンテクストとか想像力とかをがんばらなきゃいけないのは実は私のほうなのかもしれないね。いずれにせよ、想像力というのは大事なものだと最近またとみに痛感しています。

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旅の日記を、ブリュッセルの5日めくらいまで書く。並行して、11月の日記も書く。ためちゃった分を早く終わらせて、1日分ずつ書く毎日に戻りたいです。


11/07/2008(金)

結局、昼夜逆転なんだか疲労回復のためにとことん眠ってるのかわからない日々が続いている。とはいえさすがにすこし元気になってきて、きょうは駅ビルでご飯食べてお茶飲んで、書店で雑誌を買って、スーパーで食材を買って、ためてた事務的な仕事を少し片付けて、旅公演の日記をだいぶ書いて、夕食は1尾69円のサンマでサンマご飯を炊いてみた。佐野洋子の文章に出てきたサンマ飯の味付けはショウガだった気がするが、きょうはこんなふうに作ってみた。

  1. 米2カップをとぐ
  2. 普通に水加減するんだけど水の一部を「日本酒50ccしょうゆ40ccくらい」に置き換える
  3. サンマ1尾を、必要なら2つに切り、米の上に乗せる
  4. ニンニク2片を粗みじん切りにし、オリーブオイル(大さじ3くらいかな?)に入れて火に掛け、香りを出す。オイルごとニンニクをサンマにかける
  5. 普通に炊飯
  6. むらし終わったら、サンマの骨を取り除き(簡単に取れます)、全体をまぜる


11/06/2008(木)

予定より40分ほど早く、5:40頃新宿西口到着。家に着いたのは7時前後。9時くらいまでパソコンに向かったりなんだりして、一休みとベッドに入ったら昼過ぎまで寝てしまった。デニーズでご飯を食べて、駅ビルの書店に寄る。立ち読みした本がソーゼツで(あとがき、文庫版あとがき、文庫第何版あとがきと、時間が経つほど事態の大変さが増していく)少し気がめいる。スーパーで米5キロ購入。帰宅してまた夜まで寝てしまった。バスではそこそこ眠れたんだけど、やはりツアーから続く疲れがたまっていたんだと思う。


11/05/2008(水)

友だちの結婚式に出席するため新幹線で京都へ向かう。切符はえきねっとで買った。きのう、「まだ切符引き換えてませんね。当日でも大丈夫だけど窓口が混雑したりするから早めに引き換えてくださいね」という内容のメールが来ていたので、小心者の私はいろいろ不安になってずいぶん早く家を出たら予定より1時間前の列車に間に合ってしまい、自由席がすいてたのでそのまま乗っちゃいました。

京都駅で友だちと合流してお茶して(ペリエ700円。ホテルの喫茶はやっぱり高いわねぇ。落ち着いていいけれど)、会場を目指すも、どうも2人とも地図の見方が独特な上に甘いようで、いまどの辺を歩いているのかがなかなかわからない。それでも無事に到着。

笑いと涙の結婚式と披露宴で胸いっぱいになり、二次会には出ないことにして会場を後にする。たまたま駅までの道を一緒に帰った新婦の友だちと平田オリザ作・演出『転校生』の話をしていて、
「出演していたんですか?」
と言われて気をよくする。でもこれきっと何かのマチガイだったと思う。

高速バスで帰る時間まで、たまたま京都に来ていた友だちと会って話す。なんでこの2人で京都で飲んでるんだろうと思うと、不思議で、面白かった。


11/04/2008(火)

1日寝てました。旅の荷物がいっこうに片付かない。


11/03/2008(月)

友だちの結婚パーティーに、夫婦2人で出席。場所は浅草のライオンビルというところだったんだけど、私はきのうまで銀座のライオン(ビアホール)だとばっかり思ってた。危ないとこだった。2時から8時まで次から次へとパフォーマンスの盛りだくさんな、ものすごく楽しくてほのぼのした会だった。新郎と新婦(2人ともダンサー)の人柄というか人徳なんだろうね。そうそう、来ていたダンサーの人に「『スネークさん』見ました。ダンスも演技もステキでした」みたいなことを言われて嬉しかった。


11/02/2008(日)

午後成田着。ちょうどすぐ出るバスがあり、挨拶もそこそこに帰る。日本に帰ったらかめや(居酒屋)に行く、と意気込んでいたんだけど、きょうは日曜日でかめやは休み。それじゃぁということで、焼肉屋に行く。店内が明るくておどろく。そう、日本って明るいよね。


11/01/2008(土)

ホテルの朝食会場がきのうまでとうって変わって落ち着いた雰囲気で驚く。どうしたのかと見渡すと、きのうまでいた1人で忙しそうにテンパッてるお給仕の人が、きょうはいなかった。1人のパニックがこんなに全体に影響を与えるんだなぁ、私もパニックしがちだからもうホントにホントにホントに気をつけよう、と決心した。

午前中ホテルの近くのH&Mにもう1度行き、黒いパンツ購入。見送りに来てくれた先生に別れを告げ、バスでヒースロー空港へ。おみやげにロンドンの地下鉄路線図のTシャツを買うと、手持ちのポンドはもうコインだけになった。空港のアイリッシュパブで搭乗までの時間を過ごす。搭乗ゲートはホントに「ゲート」のみで、たまって待つ椅子もなにもなくておどろいた。

飛行機の中で、Dr. HOUSE(行きのときとは別のエピソードをやっていた)と、あと、The Visitorという映画を見る。後者は、妻の死後無気力になっていた中年の大学教授ウォルターがアラブ系移民の若い男トレクと知り合い、アフリカンドラムに夢中になったりトレクの恋人や母とも親しく付き合ったりしながら、生きる気力を取り戻す、といった話。感動的ではあるけれど、トレクが逮捕されたきっかけはウォルターでしょ? トレクが強制送還された原因を作ったのは母親のモナでしょ? そういうことの葛藤があまり描かれていないところが私は不満だった。構成がわかりやすいところも。これで感動しちゃいかん、と思いながら見ていた。ひねくれ者です。

食事のとき、1列1列何をあんなに長く説明しているんだろうと思ったら、
「お食事が、和食と洋食をご用意していたんですが、和食のほうが全部出てしまいまして、洋食は、トリのハンバーグなんですが、いかがですか、召し上がっていただけそうでしょうか」
とすまなそうに言っている。あんなに申しわけなさそうにしないでもいいのになぁ。そしてできれば簡潔に言ってほしい。どういう言い方がいいんだろうかと考え始めるが、お腹がすいてたので、食事に集中してたら忘れてしまった。


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