つれづれなる日々

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2010年10月の日々


10/31/2010(日)

私が出演した映画「歓待」が、東京国際映画祭の「ある視点」部門に出品されてるんだけれど、作品賞を受賞したとの速報が入る。すごい。めでたい。

14時開演で「みんなのハムレット」2回めの公演。きのうの反省や、お客様からのフィードバックを踏まえ、進化しつつも落ち着いた回になったと思う。

あっという間に撤収作業も終わり、打ち上げ。明日朝早い人が多いので、9時過ぎには終了。

稽古の日々を振り返ると、3人でずいぶんと時間も知恵も労力も使って作った作品だなぁと、改めて感慨深い。昨日今日の2回の公演で終わりにするつもりは元よりない。諸事情あって来年公演するのはむずかしいけれど、2012年にはぜひ再演したいと語り合う。


10/30/2010(土)

今回の公演のチラシ用イラストは私が描いたんだけれど、きょう受付お手伝いのかたがそのイラストを真似して「受付」の掲示のとこに描いてくださってた。嬉しかった。

あまりバタバタすることなく平常心で初日開場にこぎつけたと思ったけれども、30名を超える観客を相手にして「みんなのハムレット」をするのは、実は今日が初めて。緊張しすぎだったり頑張りすぎたりした部分があったことは否めない。それでも、お客様それぞれに楽しんでいただけたのではないかと思う。

きょうは、東京方面から夫も見にきてくれた。


10/29/2010(金)

演出家なおこさんのやっておきたいところ、俳優各自のやっておきたいところを稽古し、夕方からは最後の通し稽古。

ずいぶん濃密に稽古してきたと思うけれど、台詞が多かったりシェイクスピア調が目新しかったりするせいか、今回なかなか台詞が身体に馴染まず、「苦手」な部分がいくつかあった。それが、福岡入りしてからのこの数日間で徐々に徐々に苦手でなくなってきた。ギリギリだけど、間に合ってよかった。よし、明日は本番!


10/28/2010(木)

ゆっくり寝て起きて、午後から会場にて稽古。24日の通し稽古の結果を踏まえて、お客様への話しかけ方などを調整。その後、俳優2人で自主通し稽古。

夜は、ワークショップ3日め、「団」の日ということで、私が現代口語演劇のワークショップをする。前半は、俳優のやるべきこととして「意識を分散する」「指示された複数のことをこなしながらしゃべる」ということを体験してもらった。今回、「ハムレット」に絡めたワークショップにしようということだったので、しゃべってもらう会話の中身を、ハムレットに関するものにした(私が書きました)。この部分は平田オリザのワークショップをベースにしていて、私がこれをするのは3回めなんだけど、今回は「現代口語演劇の俳優の仕事」を紹介するという方向性がハッキリしてきて良かったと思う。それと、平田ワークショップでは台詞の紙を見ながらしゃべるんだけど、そこから自由になってもらいたくて、でもそうは言ってもそんな急に台詞を覚えられない人もいるから、歩きながらしゃべるときに読める位置に台詞を大きく書いて掲示しておくのが私のやり方。

後半は、3〜4人のグループでの会話を台本化し、まずは自分たちでそれを再現し、次には別の人に読んでもらう、というのをやった。ちょっと時間切れ気味で急いでしまったけれど、日常会話の豊かさに気づいてもらうという目的は果たせたんじゃないかと思う。この部分は友人で俳優の山内健司のワークショップをごくごく簡易にしたもの。3日間の最後なので、ワークショップ全体の感想などもみんなに言ってもらって、時間通りに終了。3日間通しで参加した人が多かったのが、今回の特徴だったと思います。

夜ごはんは、評判の焼き鳥屋さんで。料理は味も量も文句なかったけれどビールが私の苦手なアサヒスーパードライだった。でも「うちは20年前からアサヒです」と大将に言われ、それならしょうがないと気が済んで、梅酒ロックなど飲む。


10/27/2010(水)

今回、公演のほかにワークショップも行うのだが、このワークショップ、「あなざ事情団の作り方 秋のコース」と題し、1日めはなおこさん(あなざーわーくす)、2日めは淳子さん(山の手事情社)、3日めは私(青年団)がファシリテーターをする。そして、何かしら「ハムレット」と関係のあることをしよう、ということになっている。きのうのなおこさんのときは、後半のシーン作りのときに「ハムレット」に関することを入れて作った。さて私はどうしようかと、朝から考える。現代口語演劇のワークショップをすることは決まっているので、何か「ハムレット」っぽいテキストを用意したい。「ハムレット」のどこかのシーンを現代口語に書き換えるとか? 一人で考えていても進まないのでなおこさんに相談する。今朝のところは具体的にどうするという案にはならなかったけれど、現代口語演劇の特徴の一つとしてなおこさんが「言いたいことを直接的に言わない」ということを指摘したのが、私には新鮮だった。

きょうから公演会場が使えるので、まず掃除し、だいたいの物は私たちが行く前に片付けておいていただいたので最終的にもうちょっとだけ片付けて、「みんなのハムレット」の会場を作った。床も壁も白くて、備品をそのまま借りることにしたソファセットも白くて、山の手事情社の舞台のようにスタイリッシュ。そこに私たちは、赤い毛糸で編んだ紐とか、フェルトの王冠とか、色とりどりのガチャガチャしたものを放り込んでいくんだけどね。

夕方まで稽古した後、きょうは淳子さんのワークショップ。前半は身体的なトレーニング。後半は、グループごとに、オフィーリアにまつわる1つのもの(絵とかテキストとか)を見てそこから思いつくことを各自で書き出し、グループとして何かのシーンを作るということをした。私のいたチームは、オフィーリアが川で溺れているミレーの絵だった。だれかが、これ縦にすると壁に埋め込まれていて抜け出そうとしてるみたいだね、と言ったのをきっかけに、森に閉じ込められようとして逃げ出して愛に生きるオフィーリアというようなシーンを作った。3チームそれぞれ、独自の面白いものが出てきて、すごかった。

夜ごはんは、エビフライとカキフライ。


10/26/2010(火)

朝の空港バスで羽田に向かう。道路混雑でのろのろのろのろしか進まず気を揉む。予定時刻から20分くらい遅れて到着。福岡、寒い!

午後は、俳優二人で自主稽古。夜はわたなべなおこワークショップ。小学5年生、高校生、大人が入り混じり、前半はゲーム(フルーツバスケット、動物あてゲーム)、後半はグループに分かれてシーンをつくり、最後にはそれを観客参加型にした。

夜ごはんは、もつ鍋。


10/25/2010(月)

世田谷パブリック劇場でピーピング・トム「ヴァンデンブランデン通り32番地」を見る。オンラインでクレジット決済でチケットを買ったんだけど、当日の開場時間中に劇場受付で受け取れるし手数料かからないし、使いやすい便利なシステムね。

ピーピング・トムは初見。以前「東京ノート」ブリュッセル公演のときちょうど同じ市内の別の劇場で公演があったんだけれど、あのときはチケットが手に入らなくて見られなかったのよ。セットもダンスも見ごたえあり、満足して帰った。


10/24/2010(日)

午後は午後で、いつもの稽古場で稽古。導入部分とシーン1(あらら、いままで「シーン2」って書いてた部分って、ホントは「シーン3」だなぁ)。

夜は、ほぼ実寸のとれる稽古場で、観客役のかたがたに集まっていただいて、通し稽古。


10/23/2010(土)

東京国際映画祭開幕。私が出演した「歓待」という映画が、ある視点部門にノミネートされて上映される。私は稽古で行けないけれど。

きょうの稽古も、都合5名「観客」のかたが来てくださった。前回の通し稽古ときょうと2回来てくださった方から、俳優二人でやるシーンの台詞がもっと豊かになるといいと言われる。まだまだ段取りを追うのにせいいっぱいだもんなぁ。あと、キャッチボールのボールの投げ方が「女の子投げ」だとの指摘ももらう。


10/22/2010(金)

ゆうべ読み始め、昼過ぎに、ジョン・アップダイク(翻訳河合祥一郎)の「ガートルードとクローディアス」読了。小説なのかエッセイなのか評論のようなものなのかまったく知らずに読み始めたので慣れるまでとまどったけど、面白い小説だった。シェイクスピアの「ハムレット」のお話の始まるところで終わっているのがかっこいいね。

稽古場で「ガートルードとクローディアス」の内容を説明したら、結構エロだねと言われる。

福岡に出発する前日(25日)は稽古をしないことになった。ので、世田谷パブリック劇場のピーピング・トム「ヴァンデンブランデン通り32番地」を見に行くことにする。2階席の中央1列めがとれた!

夜、風呂場に台本を持ち込み、湯船につかりながら読む。


10/21/2010(木)

稽古の前に図書館へ。予約していた「ガートルードとクローディアス」などを借りる。

観客役2名に参加していただき、前半部分を細かくつめる。まだまだやることがいっぱいあるなぁ。


10/20/2010(水)

午後は自主稽古。

夜は、ほぼ実寸のとれる稽古場で、観客役の方々にも10名以上集まってもらって、通し稽古。はじめて通したよ。途中、お客様につくってもらうシーンがあり、段取りをあらかじめ考えてはあるけれど、実際どうなるのかは今日はじめてやってみたわけで、やっとこれで全体像が把握できた。


10/19/2010(火)

きょうの稽古にも観客役が来てくれた。1年半ぶりに会った19歳男子は、大きくなってて大人でビックリ。


10/18/2010(月)

2012年初頭のスケジュールについて打診あり。1日考えて、断りの返事を書く。でもメールするのは明日の朝にしよう。

きょうの稽古は、きのうの「観客」役の反応を踏まえて、オープニングとシーン1を細かく修正した。きょうも別の友だちが観客役をやってくれて、それもいろいろと参考になった。


10/17/2010(日)

キラリ☆ふじみにて、「世界は踊る」観劇。この作品を私は今年の2月にフランスでも見ていて、そのときはフランスの市民、きょうは富士見の市民がたくさん出演していたんだけれど、フランスの市民は、舞台の上で自分がどういうふうに立ってどういうふうに動いたらいいのか手探り状態に見えた。富士見の市民は、同じ舞台に立っているフランス人の学者や俳優と同じように堂々と舞台上にいるように見えた。私は富士見の演出のほうが好きだと思った。

稽古の時間に間に合わなくなりそうで、アフタートークも聞かず、友だちにも会わずに帰ってきたのが、残念だった。

夜は、あなざ事情団稽古。下の事務所にいた友だちに声を掛けたら、3人で稽古に参加してくれた。シーンがある程度形になってから「観客」役に入ってもらうのは、今回きょうが初めてだったので、けっこう舞い上がって段取りを忘れたりしてしまったけれど、出来ているシーンをほぼ全部やってみることができて、本当に助かった。

世田谷パブリックシアターの12月の「春琴」のチケットが今日発売だったのに発売開始時に取り忘れ、夜中に購入しようとしたらすでにほとんど売り切れ状態。数少ない選択肢の中からなんとか座席を選んで購入。


10/16/2010(土)

美容院に行く。「どうかっていうくらい明るくしてほしい」とお願いしてカラーリングしてもらったんだけど、ナチュラルなブラウンになった。1カ月前白髪染めしたばっかりだったからしょうがないのかもしれない。

夜、「みんなのハムレット」稽古。


10/15/2010(金)

何度か台本が改訂されたり追加されたりしているので、きょうは稽古の前に近くのカフェで、以前の台本への書き込みを最新台本に書き写す作業をした。これでバッチリ、と思ったのに、稽古では相変わらず段取りを思い出せなかったり台詞が出てこなかったりして、自分にちょっとガッカリしました。

夜の稽古は、ほぼ実寸のとれる稽古場で。うわーこんなに広いんだ……。


10/14/2010(木)

予約した本が用意できましたとしばらく前に連絡もらっていたので、稽古の前に図書館に寄る。そしたら閉館日だった。あらら。

夜は、きょうも稽古。


10/13/2010(水)

稽古が休みなので、東京ディズニーランドに遊びに行く。何年ぶりだろうディズニーランド。いまは園内各所がハロウィーン仕様になっており、それと関係あるのかないのかわからないけれど、仮装した子供がたくさんいた。いろいろ見たり乗ったりして、気がつくと12時間経っていた。「男の子が『耳』系の被り物を平気でつけているね、以前はこういうことなかったよね」というのが私たち女子4人の統一見解。


10/12/2010(火)

ちょっとしたカンチガイがあり、きのうまで使っていた稽古場の片づけをしに午前中出掛けるはめに。まぁそれも無事終えて、夕方からはきょうもあなざ事情団稽古。シーン1へのつなぎ部分もでき、オーブニングがだいぶ形になってきた。シーン1前半もいろいろ決まってきた。お客さんがたぶんこういう反応をするだろうという想像でつくっている。そろそろ「観客」役の人たち相手に稽古したい感じになってきた。


10/11/2010(月)

あなざ事情団ホームページの更新(10月の新作公演の情報をアップ)や、CoRichへの公演登録を行なう。また、10月11月の観劇予定を立てる。そうこうしていると稽古の時間にギリギリになってしまった。

きょうの稽古は、オープニングからシーン1につながる部分。だいぶ全体像が見えてきた。


10/10/2010(日)

きょうの稽古はシーン1。ここをやるのは久しぶりだった。私はまだ台詞をちゃんと覚えてなくて、台本を持ちながらやった。そんな状態なのに、新しいキャラを導入したり、淳子さんに「ここはこうしたほうがいい」と言ったりする。あなざ事情団は、そういう現場。公演のため、作品のための稽古、という優先順位が揺るがないから、それ以外のところで気をつかう必要がなくて、やりやすい。


10/09/2010(土)

午前中、演劇のワークショップを見学に行き、見学といいながらほぼフルで参加させていただく。

夕方から、4日ぶりのあなざ事情団稽古。「シーン2」をほぼ通す。


10/08/2010(金)

きょうも、午前中は小学生のワークショップのアシスタント。同じグループになった子供たちから「マチコちゃん」とちゃん付けで呼ばれて嬉しかった。

給食のクリームシチューをいただき、午後のスーパー日立で帰京。夕方帰宅してすぐに寝てしまい、夜中に目覚める。でもその後すぐまた寝たけどね。


10/07/2010(木)

青年団の伊丹公演に出掛ける夫と、いわきでのワークショップのアシスタントに出掛ける私と、ほぼ同時刻に起床して家を出る。

小田急線、山手線を乗り継いで、上野からスーパー日立。小学校5年生の演劇ワークショップに、アシスタントとして入る。小学生5人のグループに大人が1人ずつ入って短いシーンをつくるんだけど、うちのチームは一人一人が意見とどうしても譲れないラインを持っていて、最終的に歩み寄るところまでいかず、ほとんどぶっつけ本番で発表となる。それなりにシュールで面白いものができて、大人の人たちの評価はけっこう高かったけど、5年生の人たちはどうだったのかな。演劇の不思議さや面白さを、ちょっとは体験してもらえたら嬉しいんだけれども。

給食をいただき、午後も、いろいろと盛りだくさん。夜は、魚の美味しい店で、いわきの美味しいものを堪能。


10/06/2010(水)

「砂と兵隊」東京公演最終日。公演終了後のバラシ(撤収作業)に参加。ひたすら砂を舞台からどける。あまりの砂の量に、自動機械のようになってとにかく撤去する。砂を詰めた袋を劇場の外に運び出す段になると、重すぎて私には無理なので、楽屋の片づけのほうにまわった。

予定より1時間ほど早く終わって、帰宅。明日は1泊で出掛けるのだが、明日着ていきたい服を今洗濯するという泥縄状態。


10/05/2010(火)

「砂と兵隊」マチネの受付業務をしにアゴラに行ったら、集合時間の1時間前だった。まちがえた。

きょうは、「場内」係に任命され、お客様に席をご案内したり、注意事項をアナウンスしたりした。場内係をやったの、何年ぶりとかだった。別にきらいじゃないので、頼まれればやるのよ。「携帯電話等をお持ちのかたは、音が鳴ったり振動したりしないようにしてください。音が鳴ったり振動したりしなくても、着信で光ったりするのが見えると気になるので、カバンのふたをきちんとしめる等ご配慮ください。そういうのがめんどくさいというかたは、携帯電話の電源をお切りください」というようなことを言った。後で夫に、私らしい理屈っぽいアナウンスだったと言われました。

夜は、アトリエヘリコプター「中村真生、車破損チャリティー上映会」に行く。1つ1つの作品も、上演順も、とても良かった。


10/04/2010(月)

12時からあなざ事情団稽古(今夜の「砂と兵隊」フランス版ゲネを私が見られるように、昨日の夜急遽稽古予定を変更してもらった)。駅前のKFCでチキンバーガーとポテトを買う。お店の人に、ドリンクつきの平日セット500円のほうが安いですよと言われ、たしかに単品で2つ買うよりそのほうが安いので、「それじゃぁセット扱いにしてチキンバーガーとポテトだけください、ドリンクは要らないので」と言ったら理解してもらえなかった。でももう1人の店員さんがわかってくれてそのように手配してくれたうえ、ドリンク無料券もくれた。ありがとう。駅から稽古場まで歩く道々食べようと思ってたんで、荷物が多いのでドリンクまで手が回らなかったんです。

きのうのきょうなので、迷わず稽古場到着。引き続き「シーン2」中の位置取りのむずかしいパートを細かくつめていく。クーラーをかけても汗だく。

抜き稽古をするという二人を残し、私だけ先にあがらせてもらって、アゴラへ。「砂と兵隊」フランス版ゲネプロ観劇。舞台と人物の大きさの関係が、日本バージョンとずいぶんちがって感じられた。フランス人たちがけっこう客席に向かって、つまり「前を向いて」立っていたり会話したりしているのに、それがおかしな感じがしなかったのも不思議。


10/03/2010(日)

ものすごく夜更かししてしまい、起きたのは12時半。ゆうべあなざ事情団公演のための衣裳の編み物を相当根つめてやっちゃったので、案の定今朝は背中がガチガチ。油断したらめまいがしそうな気配もあり。ゆるゆる起きて、ご飯食べて、入浴。それでだいぶ気分がよくなり、稽古に出掛ける。

きょうの稽古は山の手事情社の稽古場で。私はたいてい多摩川か二子玉川からバスに乗って行くんだけど、きょうは少し時間的に余裕があったので、田園調布から歩いた。この道はホントに久しぶりに歩いたので、「透明ビニールのガレージドア」、「螺旋階段」、「壁画」など、目印は覚えているんだけどどういう順番でどこにその目印が現れるかの記憶があいまいで、途中うろうろしてしまった。でもこれ歩くの結構いい運動になるかもしれない。

稽古は、「シーン2」。前回このシーンの冒頭から2/3くらいのところまで立ち稽古をしたので、きょうはその辺りを細かく詰める。そして少しその先にも進んだ。演出がきっちりつくと、シーンの輪郭がハッキリする。相手役との息が合うと、がぜんシーンが生き生きと立ち上がってくる。次の瞬間一人一人バラバラになってガタガタになったりもするんだけど、そういう、「カチッとはまる」部分がいくつもいくつも生まれて、「演劇ってむずかしいね、でも演劇って楽しいね」と言いながら稽古する。やっぱり今回も体力的に結構ハードな感じになりそうです。


10/02/2010(土)

図書館に本を返しに行ったんだけど、借りた本3冊持っていったつもりで実はそのうちの1冊は自分の本だった。まちがえて持って行っちゃったよ。

きのうとは別の小道具の制作にも取り掛かる。小道具じゃないかこれは衣裳か。

夜は、下高井戸シネマにアキ・カウリスマキの「コントラクト・キラー」を見にいく。レイトショウ最終日。カウリスマキの作品は、前にDVDで「罪と罰」と「街のあかり」を見たけれど、映画館で見るのはきょうが初めて。台詞が少なくて、肝心なものはたいていフレームの外にあって、その説明過剰でないところがとてもよかった。間抜けさと美学が満載ですばらしかった。すすめてくれた友に感謝。ただ、邦題にはちょっと不満がある。原題はI Hired a Contract Killer(私は殺し屋を雇った)なので、コントラクト・キラーを雇った「私」の話なんだとわかるけれど、「コントラクト・キラー」とだけ言われてしまうと、殺し屋が主人公なのかと思ってしまう。あと、これは内容とは関係ないんだけれど、殺し屋を演じているケネス・コリーが、パトリック・マクグーハンになんだかものすごく似ていると思いました。


10/01/2010(金)

9月の日記がぜんぜんアップできてないんだけど、このまま周回遅れみたいになっていくとどこまでもどこまでも遅れてしまいそうな気がするので、とりあえず10月の日記は10月の日記で書き始めることにします。9月分は鋭意準備中。

ゴミを出そうとか図書館に行こうとか、思っていたけれど、思うばかりで行動ともなわず。なんかここ数日朝起きると頭痛がするし。

そして結局ギリギリの時間に出掛ける。「砂と兵隊」の受付業務。きょうは書籍の物販を担当。私が翻訳した「劇作ワークブック」を買ってくださったかたがいて、嬉しかったのでつい、「これ、私が翻訳したんです」って言ってしまいました。どうもありがとうございます!

あいた時間にあなざ事情団の稽古のおさらいと思い、台本を読む。稽古中に自分で書いたメモの字がきたなすぎて判読不明のところがあった。なさけない。

「砂と兵隊」フランスチームが到着したので、本日終演後、「砂と兵隊」総打ち上げ兼フランスチーム歓迎会が催された。私は初対面の人がほとんどだったけど、フランスで「東京ノート」を見てる人がなん人かいて、挨拶したら「トーキョーノート、ユミ」と言われた。人が多くて人酔いする感じの会だったが、友だちに感想などを伝えられて良かった。

夜、あなざ事情団新作のための小道具1つ作成。なかなかいいんじゃないでしょか。


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