つれづれなる日々

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2004年11月の日々

ソウルの思い出


11/30/2004(火)

いえの人に言わせると、私はよく話題があっちこっち飛ぶらしい。きょうも、いきなり「○○くん、どうしてるかなぁ?」と言ったので、どうしてその話題になるの?と聞かれた。で、考えてみると、歩いていて、通り過ぎた家の門が、ちょっと力を加えたら梃子の原理ですーっと持ち上がるタイプの門だったので、「われに支点を与えよ」という、その人が昔しゃべった劇の台詞を思い出したからだ、ということがわかった。

翻訳がらみで、トルストイとベケットの本が必要になり、近所の本屋に行ったが収穫なし。ベケットの、探している戯曲は、大きな本屋に行ったらみつかりそうだけど、トルストイのほうは、どうだろう。「教えるのはだれで、教わるのはだれか? われわれが農民の子に教えるのか、それともその逆か」というような意味のタイトルの文章(エッセイ)を見つけたいんだけれど、だいたい、なんというタイトルの本を探していいのかさえわからない。


11/29/2004(月)

なんか最近、長編でむずかしい夢をよく見る。あまり家から外に出なくて、現実世界で刺激が少ないから、それを夢で補おうとしているのだろうか。

イギリスのスラングを調べていて、調べても調べてもわからない単語があって、もうイギリス人に聞くしかないかと思ったら、それは登場人物の名字だった!(台詞にはそういうことは全然出てこなくて、作者がどういう人かという説明を読むとわかる) やれやれ。


11/28/2004(日)

『マクベス巡査』最終回を見る。うわー、なんじゃこりゃ。相変わらず、コメディなのか、サスペンスなのか、ホームドラマなのか、超常現象を描いたホラーなのか、「カラー」が見えない。デウス・エクス・マシナ的なハーマンの強引な登場(そして「用事があるので出掛けるが、一時間ほどで戻る」という都合のいい展開)には、椅子からひっくり返りそうになった。私はこのドラマが好きなので、おもしろがって見ているんだけど、ちょっとこのエピソードは、「なんか、やけになって作ってる?」という感じがした。番組の終了が決まって、とか? それにしても、来週からこの番組が見られないのはさびしい。


11/27/2004(土)

死んだ友だちとバカ話をして大笑いをしている夢を見た。時間が経つってこういうことなのかもしれない。

いま訳している本は、子供に劇作を教える話なので、childrenとかkidsという言葉がたくさん出てくる。二年前に『はじめての劇作』という本を翻訳したとき、原稿に「子供」という言葉を使ったら編集の方から「子ども」にしてもらえないだろうかと言われ、私は「子ども」という表記は元々使っていないし違和感があって、かといってどうしても「子供」と書かせろとまで主張する気もなくて、結局、「幼児」とか「娘や息子」とか、そのときどきでちがう表現に書き換えてしまった。今回はそうふに逃げるわけにはいかなそうだ。さてさて、どうしようか……。

ちなみに、amazonでは『はじめての劇作』は在庫切れのようですが、私のとこに在庫ありますので、購入ご希望の方はご連絡ください。


11/26/2004(金)

翻訳中の本を、まずは一回読み終わる。著者が1987年に死去しているので内容が少し古い部分があるけれど、全体的に、たいへん興味深い内容だ。

どこかのビルのゴミステーションに並んでいたゴミ容器。1つに、「空きカン専用」そして英語で「CAN ONLY」と書かれていて、隣のは「空きビン専用」。そして英語のほうは「BIN ONLY」と書かれていた。たしかにbinという英語はあるんだけど、「ビン」という意味ではありません。昔友だちが、外国人にゴミの分別を説明しようとして、燃えないゴミは「Can, bin,...」と言っていたのを思い出す。


11/25/2004(木)

『マクベス巡査』の、きのう半分しか見なかったエピソードを見る。最終回の1つ前。いきなり、南米の刑務所にいるTVジョンの弟が登場。ますます破天荒。前後編なので、後編がとても待ち遠しい。


11/24/2004(水)

きのうから、翻訳の仕事。子供たちに戯曲の書き方を教える教師のためのガイドブックなんだけど、内容がたいへんおもしろい。こうなったらこう対処するとよい、とか、以前こういうことがあったが、こうしたら、こうなった、とか、そういう記述に、とても説得力がある。著者の経験の豊かさが、伝わってくる。実際の台詞の例もたくさん出てくるので、翻訳するのが、大変は大変だけど、楽しみでもある。

『マクベス巡査』を見るつもりで目覚ましを掛けていたのに、起きられなくて後半30分しか見れなかった。


11/23/2004(火)

きょうもDM作業。糊付け、宛名貼り、結束。きのうもきょうも予想以上に作業人員が集まったようで、今週いっぱいかかると予定されていた作業が、結局きのうときょうの二日間で終了!


11/22/2004(月)

アゴラの事務所で、青年団のDMの作業。挨拶文と、この2カ月ほどに行われる公演など6種のチラシ、それと郵便振替票を、封筒に入れていく。

The Da Vince Codeを読み終わる。読者がどんどん勝手にカンチガイしていくようにうまく仕組まれていて、実際に起こっていることとまるでちがうストーリーを心に思い描いてしまうようになっている。そのあたりがすごくうまいと思った。


11/21/2004(日)

この週末は、3日間、いいむろなおきさんのマイムワークショップを受けていた。

私は、マイムができるようになりたいというよりは、9月にアゴラでの公演を拝見して、すごいなー、ステキだなー、どういう人がどうやって作っているのか見てみたいと思って、そういう興味が主な受講の動機。もちろん、俳優として、身体を使う表現に興味がある、ということも、ないことはなかったんだけれど。そんなんなので、本物のいいむろなおきさんの動きを、手を伸ばしたらさわれるような距離で見られただけでも、参加したかいがありました。

1日め(11/19)は、18:30〜21:30。「マイム」と「パントマイム」はどうちがうのかという話から始まり、きょうは最初なので話が多いということだったが、けっこう身体も動かした。「歩いて行ったら、正面の壁にぶつかる。気を取り直して右に進むと、やっぱり壁にぶつかる。左に進むとそっちも壁にはばまれる。後ずさりしたら、後ろもやっぱり壁だった」というのを習ったあと、その後脱出するまでを各自考えて発表することになり、最初に発表した人も次にやった人もうまくて、でも私もやりたくて、3人めに前に出て発表した。

きのうは、10:30〜16:30。「日常の動きと共通性があるほうが、お客さんは、見やすい。見る人のストレスにならないリアルな動きをするほうがいい」といういいむろさんの言葉に、あぁ、なるほど、私はきっとそういう部分にも惹かれたんだなー、と納得がいく。2人組になって、「出会う」→「決闘(日本刀での立ち回り)」というのを作って発表した。

きょうも、10:30〜16:30。ある人の発表に対する、「うますぎる」というコメントに、再度いいむろさんのマイムに対する姿勢を見たように思った。それでは手つきの鮮やかさに目がいってしまって、その世界やそこにいる人物が見えてこない――なるほど、なるほど。

きょうの最後は、ソロで、「何か思い出の品を手に取る」→「その思い出とか夢とかの世界」→「現実に戻る」というのを各自で作って発表した。

盛りだくさんで忙しい3日間のワークショップだった。とてもおもしろかった。そして、前にアクションのワークショップを受けたときも思ったんだけど、具体的な技はもちろんだけど、講師の人がどう思って何を大事にしているかということを知ることができるのが、ワークショップのいいところだと思った。


11/18/2004(木)

駅の向こう側に買い物に行く。歩道の、敷石というのだろうか、敷き詰めてあるピータイルのようなものが大きくて、きょうのような雨の日は、ゴム底靴がすべって危ない。すべらないよう、点字ブロックの上を歩く。

大判焼きを買って帰ろうと思ったら、行列ができていて、なかなか進まなそうなので、方針変更。パン屋さんで、焼きたてコーナーにあったメープルなんとかいうパンが試食したら美味しかったので、買う。べとべとして、甘くて、まだちょっとあたたかくて、美味しかった。

いえの人から頼まれて、雪駄を入れる袋を作った。黒地にオーケストラのいろいろな楽器と音符が描いてある布を使用。音楽好きのいえの人用にキルトでも作るとき使おうと思って、購入してあったもの。最近裁縫関係のことをやっていなかったけど、やり出すと、やっぱりおもしろい。なんだかいろいろな袋を作りたくなった。


11/17/2004(水)

『マクベス巡査』を見る。シンティ(shinty)というホッケーみたいなスポーツの、村対抗試合の話。練習の日も試合の日も、どうも天気が晴れたり曇ったり晴れたり曇ったりしていて(ちょっと雨模様)、天気がかわりやすいのかなーと気になった。豊かな自然の中の話なので、どうも天気なんかに注意が向く。こないだ見たエピソードでは、家から出ていくヘイミッシュの車が、ぬかるみでバーッと水しぶきをあげていたっけ。

ゲスト出演のダラス・ヤングという人が、「ヒューストン・オールド」という役名で、これはきっと有名人にちがいない(北島三郎が「南川一夫」という役名で歌手の役で出演した、みたいな)と思って調べたんだけど、よくわからなかった。サンデーヘラルド紙のシンティ関係の記事に名前が出ていたけれど。

それにしても、ロックドゥー村の人たちも、もう一つの村の人たちも、勝つために手段を選ばず汚い手を使って、それが最後は「勝った!!」めでたしめでたしで終わるところが、ある意味すごいと思った。破天荒だよ、『マクベス巡査』。全体のベースとなるトーンが、ない。もしもDVDが出ればぜひ買いたい。


11/16/2004(火)

歯医者に行った帰り、新宿で大きな書店に行く。主な目的としては、高いので、買うかどうかは実際に見て決めようと思っていた、小学館の『朝鮮語辞典』を、見に行ったのである。やっぱりよさそうなので、買うことにする。他にも雑誌や推理小説を何冊か買ったら、1万円以上なので無料で宅配してくれると言われたけれど、すぐ読みたかったので、持って帰る。家に帰ったところで、あぁ、ホントはハンズにも寄って買いたい物があったんだった、と思い出す。

夜は、なべ。昆布で出汁をとり、日本酒と、主にしょうゆで味つけ。九州の友が送ってくれた甘いしょうゆと、唐辛子を漬け込んだ泡盛(沖縄物産展で購入)を隠し味程度に入れたが、なかなかおいしくできた。


11/15/2004(月)

1月末の高山植物園の公演の、稽古予定などがそろそろ決まり始めた。稽古は12月1日から。

夜、桃唄309の『K病院の引っ越し』を見に行く。4年前だったか初演も見ているけれど、今回のほうが見やすかったと思う。全体のトーンがまとまっていて。そして、桃唄を見るたびいつも不思議に思うのは、「老け役」のことだ。白髪にしていたり、声の出し方、立ち居振る舞いで高齢者に見せようとしていて、一歩まちがうと学芸会になってしまいそうなのに、妙な説得力があるのである。そういう劇作や演出のスタイルだ、ということなのだろうけれど、その「そういう」がどういうものなのか、私にはまだ謎である。


11/14/2004(日)

デスクトップパソコンのモニターがボケボケになってきて、最近は、文字の大きさを2段階くらい上げておかないとよく読めなかった。きょう、いえの人が、別のモニターに替えてくれた。はっきり見えるようになった。弘法筆を選ばずというけれど、やっぱ、道具は使いやすいほうがいい。

韓国語の学習に役立つものをインターネットで探していて、「語基」という概念を説明しているサイトを見つける。そういう考え方があることはちょっと聞いて知ってはいたけど、なるほどー、こういうことだったのかー。これはたしかに、活用のことが整理しやすそうだ。


11/13/2004(土)

なめこの味噌汁を作った。味噌汁を作るのがすごく久しぶりだ、ということに気づいた。なめこの味噌汁は、いつまでも熱い。口の天井のところを、ちょっとヤケドした。


11/12/2004(金)

韓国語のことですが、93年にはじめて韓国公演することになり、行く前に勉強しようとして買った学習書が、いまやっと、役に立っている。当時はちょっと難しくて、ほとんど手つかずだった。

変格活用の種類だとか、どこがどう「変格」なのか、「〜ハダ」が動詞だったり形容詞だったりするのは何がちがうのか――そういった説明がすごくありがたい。手紙やメールを韓国人の友だちとやりとりしたくて勉強しているので、どうしてもそういう知識が必要だ。

会話中心の学習書だと、たとえて言えば、「きのう、ご一緒にいらっしゃったんじゃないんですか?」という言い方を教えてくれても、どの部分が敬語で、「否定」や「過去」を担っているのはどこか、というようなことの説明がないから、応用がきかなくて、ちょっと困る。


11/11/2004(木)

先週にひきつづき、『マクベス巡査』(TV番組)を見る。男たちが、そうだ俺たち自身で事件を解決しよう!と夜の見張りをするんだけど、その準備をするシーンが『スパイ大作戦』のオープニングのパロディになっていて、くだらなくておもしろかった。BGMもそれっぽく五拍子。あと印象に残ったシーンは、もう村を出ていっているイゾベル(以前ヘイミッシュとつきあっていた)が取材の仕事で来て、終わって帰るときに、離れたところに立っているヘイミッシュに、声を出さず口の形だけでGoodbyeと言い、ヘイミッシュも同じようにYeahと答えるところ。

青年団リンク地点の『三人姉妹』を見に行く。受付も手伝う。動かない三人姉妹(とアンドレイ)と、動きも声も大きな男たち。の周辺で、来ては去り、来ては去るクルイギンとナターシャ。昨年の初演のときはチェーホフの『三人姉妹』をよく知らないままで見た。今回もう一度見て、やっぱり三浦基演出のこの公演は、チェーホフの『三人姉妹』の元々のお話をわかっていて見るのがおもしろい、と思った。古典作品として、そういうアプローチは、「あり」なんだと思う。


11/10/2004(水)

ソウルの友から、韓国語でメールの返事が来た!わーい。

今朝から、文法事項などを整理しながら、ノートを作り始めた。きのうまでワークブックの例文と単語をとにかく書く練習をしてたから、頭の中が「なぜ?」(「カルチダ」の「カルチ」がどうして「カルチョ」になるの?、語幹の最後にRやNがくっつくのはどういう場合?とか)でいっぱいだ。そんないま文法の説明を読むと、いちいち納得がいって、気持ちがいい。

『ケティ物語』の中に出てくるケティの夢(寝てて見るヤツ)みたいな気分。その夢とは、「内容のぜんぜんわからない本なんだけどすごく面白くて夢中で読んでいて、でも『あぁ内容がわかったらどんなにいいでしょう』と独り言を言ったら、『なんだ早くそう言えばよかったのに』と声がして、本の内容を説明してくれた」というような夢。最初、閉じたままの本を読んでいて、声の主が本を開いてくれるんだったっけか?


11/09/2004(火)

ソウルの友に、韓国語でメールを書いてみた。書いて、韓日自動翻訳にかけてみると、翻訳不可能な部分はそのままカタカナ表記になって出てくるので、スペルチェックとしてもこれはいいな、と思う。思うけれど、「こんにちは」と書いたはずのところが「アンネンハセヨ」と出てきたりして(母音の入力がまちがっている)、ちょっと恥ずかしかった。そして、「マチコ」とハングルで書いたところが「まるでして」と翻訳されてきていた。

あぁそういえば、英日機械翻訳システムの仕事をしていたとき、思いもかけない訳が出てきてビックリしたことがあったなぁとなつかしく思い出す。「ディックとビリーは〜」のはずが「警官と警棒は〜」と訳されたり。いちばん印象に残っているのは、「処女は好きにしなさい」(歌詞。Like a Virgin)。

OPAP Vol. 13『僕の東京日記』の「ピース」チーム観劇。


11/08/2004(月)

「受験生みたいだね」(勉強と食べる寝るくらいしかしていない。あとはテレビを見るくらい)と言われながら、韓国語の勉強をしている。翻訳の仕事が、「いつGOサインが出るかわからないけど、出れば即大忙しになる」という状態なので、あまり出掛けたりもしていられない、という日々ではある。

きょうは早めに、といっても午前3時過ぎだが、床につく。


11/07/2004(日)

ゆうべ、微ニ入ルソウルというウェブサイトを見つけて、いろいろと読みふけっていたら朝になってしまった。それまでも、寝るのが3時くらいの軽い昼夜逆転だったんだけど、けさは寝たのが7時半とかだった。それできょうも昼夜逆転のまま早朝6時になったので、ゴミを出した。最近起きるのが遅くてゴミが出せなかったので、その点、完全なる昼夜逆転は便利でいいなと思った。でも、便利なのはその一点のみ。

古セーターは、乾燥機に30分かけてみたけれど、あまり縮まなかった。


11/06/2004(土)

テレビで、『ザ・リング』をやっているのを、なんとなく途中から見始めて、結局最後まで見てしまった(リメイクのハリウッド映画のほう。中田秀夫監督の元祖『リング』は未見)。ほっとした後の展開がすごくて、見終わったら怖くて身体がぞくぞくした。これは何か明るいものを見てあったかい気分にならないと、と思い、TNG The Naked Now/未知からの誘惑 (1, 3) を見る。ほっとする。

私はもともと辞書ずきなんだけど、韓日辞書もなかなかおもしろい。「金もないくせに女遊びにばかりふけるろくでなし」を表す単語が載っていたりする。まぁでも、英語のBetty Martinの例もあったし、他の辞書も調べてみたほうがいいかもしれない。


11/05/2004(金)

書店で、韓国語学習の本などを物色。店頭で実際に手にとって見ると、やっぱりいろいろなことがわかって、いい。カタカナで読み仮名が振ってあるか、ないかとか。書いて覚えるワークブック的なものも、各種出ているようだ。でも、きょうは見るだけ。まずは、いまやっているワークブックを最後までやってからだな。

古セーターのフェルト化に挑戦中。熱湯につけたり、洗濯機でガラガラ洗ったりしてみるが、なかなか縮まない。湿った状態で、コインランドリーで乾燥機にかけてみようか。


11/04/2004(木)

桜美林大学に、OPAP Vol. 13『僕の東京日記』(作:永井愛 演出:坂口芳貞)を見に行った。ダブルキャストで、きょうは「ラブ」チーム。もう一つは「ピース」チーム。なんの予備知識もないまま行ったんだけど、1970年代初頭が舞台の作品で、あぁだからラブとピースか、と現場で納得。

舞台上にアラジンブルーフレーム(石油ストーブ)があり、1960年代、70年代の我が家にもあったストーブなので、なつかしいなと思いながら開演を待つ。ところが、開演してみると、そのブルーフレームがオレンジ色の炎で燃焼しているではないか。ブルーフレーム(blue flame)というくらいで、このストーブの炎は、ガスコンロの火のような青い色のはずである。目の前で展開する演劇はおもしろかったんだけど、舞台上のストーブに火が入るたびに、気になって、気になって、しかたがなかった。

そしてそれは、もう一回言うけれど、目の前で展開されている演劇とは、たぶんぜんぜん関係のない、私のあまりに個人的な動揺であった。思い出と結びついた「物」というのは、やっかいなものだな、と思った。

『僕の東京日記』は、11/10(水)までJR淵野辺駅前のプルヌスホールで上演中(平日19:00、土曜14:00/18:00、日曜14:00 前売り・予約1,000円/当日1,200円)。


11/03/2004(水)

テレビで、ロックの歴史、といったような番組を見た。かつてオレたちはこうだった、ああだったと、昔の大スターが語る。けっこうみんなもういいオヤジだ。その中で、ディヴィッド・ボウイーだけが、いまのほうがかっこいいのに驚いた。3月だったかにコンサートに行った友が、そのようなことを言っていたが、本当だったのね。

韓国語学習熱、いまだ冷めず。いまは「読み書き」が目的なので、とにかく書きながら覚えている。「ここに本があります」とか、ホントに基本的なとこからやってるんだけど、夜になってベッドに入って、ソウルでもらった韓国語の『星の王子さま』を開いてみると、きのうよりちょっとわかるようになっている、ような気がして、それが嬉しい。


11/02/2004(火)

前にアゴラや富士見で公演した、カナリア諸島の劇団テアトロフィーアが、12月にローマの、ジャンカルロ・ナンニさんの劇場テアトロ・バッシェロで公演するそうだ。テアトロフィーアとジャンカルロさんがアゴラで出会って(『かもめ』で来日中だったジャンカルロさんを、アゴラ公演にお連れした)、それがこうやってさらなる交流とつながっていったと思うと、嬉しくなった。

サバを、トマト味で煮てみた。一緒に入れた具は、タマネギ、ジャガイモ、モヤシ、エノキタケ。なかなか美味しくできたけど、立派な骨が出たので骨せんべいにしたら、その油のにおいがけっこうずっと残って、胸焼けするような気がした。


11/01/2004(月)

夢の記録はしないことにしているんだけど、あまりに変な夢だったので書いておく。東京かアメリカかソウルにいて、しまった、札幌のオフィスに戻ってどうしてもあそこを直さなければ、となって、飛行機で飛ぶ。北海道日帰りなんて、相当無茶だ、という状況。近道だから自衛隊の敷地(正面は大きな湖。その向こうに富士山にそっくりな山。「なんとか富士」にしては富士山にそっくりすぎる、と思いながら見ていた)を突っ切って行くと、「エキノコックス隊」(対寄生虫部隊)が芝生を刈っている。隣のショッピングセンターの中で元の同僚にあって、「あれ、どうしたの?」などと言うのを適当にごまかして、さて、オフィス目前、というところで、なにをどうしようと思ってここまで来たのかすっかり忘れている自分に気づいて茫然とする、という夢。

青年団の、スタッフミーティングと全体ミーティングに出る。全体ミーティングは、今回は4時間半だった。


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