つれづれなる日々

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2004年5月の日々


05/31/2004(月)

『暗愚小傳』稽古。3場まで。

夜は、あなざ。1幕のおさらい。久しぶりの稽古だったので、忘れていないか心配したが、そうでもなかった。稽古を始めたばかりの頃は、1幕通してやると(と言っても、10分だけど)、すごくはぁはぁしてしまっていたが、いまは、まぁ、息があがることはあがるんだけど、前ほどではなくなってきた。


05/30/2004(日)

『暗愚小傳』の自主稽古。ときどき抜けて、『おやすまなさい』の受付。暗愚は、明日が稽古開始なので、その前に全部のシーンを一通りおさらいできて、一安心。

8時からのAバージョンを見る。最後あんまり泣いてしまったので、終演後、ロビーに降りないで、すぐに事務所にあがってしまった。照明のバラシをして、そのあと、劇場にて、団祭り総打ち上げ。料理隊長がきのうから仕込んでいた、おいしいお料理オンパレード。なかでも、豆腐がおいしかった。湯通しした角切りの絹ごし豆腐に醤油、きざんだ万能ネギ、削り節、じゃこを大量にトッピングして、熱したゴマ油をかけた、というもの。


05/29/2004(土)

『暗愚小傳』の自主稽古。ときどき抜けて、『おやすまなさい』の受付を手伝う。おもに「場内」係り。青年団の公演の場内係りは、開演前のアナウンス(携帯電話は切ってくださいとか、途中で休憩はないからトイレはいまのうちにすませてくださいとか)をする場合が多いけど、五反田団の場内係りは、必ずこれをする、という決まったことは特にない。どこがあいているかな、と見回している人がいれば、こことここがあいていますとか、椅子席がよろしければこちら、ベンチならこちら、とか教えるし、椅子の下に入りそうもない大きな荷物がじゃまそうな人には、お預かりしましょうかと声を掛ける。

8時からのCバージョンを観劇。黙ってじっとして人の話を聞いているまやっこは、ほんとにじっとしている。そこが好きだった。『おやすまなさい』は、これで3バージョン制覇。


05/28/2004(金)

郵便局に行くのに道を1本間違えた。おもしろそうなお店がいっぱいあった。地元ももっともっと探検しなきゃな。

通販で買ったものを、返品する。「注文とちがったものが届いたり、不良品だったら、着払い。お客さまの都合での返品は、送料をご負担ください」という意味のことが伝票に書いてあったんだけど、色の感じがカタログで想像したのと少しちがうので、これだったら要らない、という私の理由は、着払いでいいのか元払いで送るべきか、悩んだ。悩んだ末、めんどくさくなって、元払いで送ってしまったが、着払いにすればよかったような気が、いまになって、してきた……。


05/27/2004(木)

NHKに、『日本語なるほど塾』の収録に行く。6月18日に放送になる分。電車の中の会話。窓の位置に画面があって、「車窓風景」が映る。リハーサルのとき、景色が流れていくのを見るともなく見ていると、乗り物酔いになってしまった。がんばれ、私の三半規管!

夜出掛けた某所で、たいへん「デザイン」ぽく、おしゃれっぽく、でも、機能的には不親切なトイレに遭遇。ドアの表示「pull」の後半部分が、ステキなドアノブに隠れてよく見えない。「pu」では、押すのか引くのか、わからない(もっと言ってしまえば、英語がわかる人にしかわからない表示でいいのか、ということも、ある)。洗面台の、水を出すスイッチが、どこにあるのかわかりにくく、見てもスイッチとわかりにくく、その上とめた直後は水がぽたぽたしてたりするので、「水量の少ない自動水栓かな?」と思ってか、ぽたぽたで手を洗っている人もいた。スイッチならばなによりもまず、どう考えてもここを押すんだとしか思えないようなスイッチにしてほしい、というようなことを考えた。


05/26/2004(水)

五反田団『おやすまなさい』Bバージョンを見る。いろいろな人がいろいろなやり方でやれるんだなぁとおもしろかった。前田司郎と黒田大輔の「男X男」バージョンも見てみたくなった(ないけど)。


05/25/2004(火)

6〜7月の青年団公演『暗愚小傳』に出演するので、きょうから、そのタタキ(舞台装置作成)に参加。最近膝が痛くて、日曜に五反田団の照明仕込みをしたときにコンクリートの床に膝をついたらちょっときつかったので、きょうは、先日あなざ事情団の稽古用に購入した膝パットを着用。なかなかいい感じだった。

フジテレビの劇団演技者。を見る。『雨が来る』の第1回。


05/24/2004(月)

あなざ事情団の掲示板の背景に、どうしても「サモワールちゃん」のイラストが使いたくて、さらにああでもないこうでもないと四苦八苦する。黒い部分を他の色に変えようとして、「色を流し込む」みたいなのを試すのだが、一続きの「黒」に見える部分が、一挙に色が変わらなかったり、線の周りに白いもやもやが残ったりして、うまくいかない。ペイントのエアブラシで全体をぼかしたと言ったら、いえの人に「あいかわらずローテクだなぁ」と言われた。

アクセスカウンタがうまく動かないまま、出掛ける時間となる。五反田団『おやすまなさい』の受付を手伝うのだ。次回半券を持ってくると500円引きで公演がご覧いただける、ということをお客さまに説明する係り。お客さまが「?」という顔になるたび、「次回」といっても秋の公演とかではなくて今回の『おやすまなさい』の公演期間中に限るとか、『おやすまなさい』は3バージョンあるのでぜひ他のキャストのも見ていただきたいのだとか、必要に応じて説明を増やす。

そして、『おやすまなさい』Aチームを観劇。眠りたい女と眠れない男のバージョン。非常にせつない。終演後も、思い出すたび涙があふれた。こんなにせつないお話だったんだなぁ。もう一度、見たい。

いえの人に見てもらって、やっとアクセスカウンタが動くようになったので、あなざ事情団『三人姉妹』のホームページを公開。


05/23/2004(日)

あなざの掲示板の背景にするイラストの加工に、ああでもない、こうでもないと四苦八苦。でも楽しい。アクセスカウンタは、あいかわらずうまくいかない。

夜、五反田団の照明吊り込み。


05/22/2004(土)

きょうも半日寝ていた。午後から起き出して、あなざ事情団『三人姉妹』のホームページを作る。だいたいできて、その後アクセスカウンタと掲示板を付けたくて、いろいろとやってみたけど、どうもうまくいかない。あとでいえの人に教えてもらおう。

刑事コロンボ『黄金のバックル』を見る。スタートレックで「ネタバレ邦題」がよく問題になるけど、これもすごいな。犯人役のジョイス・ヴァン・パットンの、表情の演技がとてもよかった。ケイト・マルグルー(というかキャプテン・ジェインウェイ)によく似た感じで、気が強いけど、艦長とちがってどこか影のあるところが、印象的だった。


05/21/2004(金)

『ヤルタ会談』公演終了後も、NHKの収録だとかバリーのワークショップ、あなざの稽古と忙しくしていた。この週末はやっとゆっくりできる。ゆうべ帰宅してから、きょう一日、ほとんど寝ていた。

その間に、いえの人が、私のPCのハードディスクの増設をしてくれた。ありがとうございます。


05/20/2004(木)
注意:松井周 作・演出『通過』のネタバレがあります。

あなざの稽古は、引き続き、トーク3。なおちゃん(演出家)は、あいかわらず、やってみせるのがうまい。そして、淳子さんも私も、こうしたほうがいいと思うというようなことは結構たくさん言うし、こうしたほうがいいかなと思うといきなり稽古でそうしてみちゃったりするけど、「いまの○○したの、よかったです」とか「そこはこういうふうに変えます」とか、ちゃんと(そしてすばやく)なおちゃんが判断してくれるので、変なところで悩まずにすんでやりやすいし、稽古がおもしろい。

友と、『記憶、或いは辺境』について話す。どういうところがよかった、どこがよくなかったという感想が、ホントに人によってちがっていて、作品についてよりお互いについて発見が多かったような気がする。


夜、松井周の初の作・演出作品『通過』を見る。個々の俳優の、その時々の表情や台詞やしぐさには大変に心惹かれるのだけれど、暴力とか、人が人を支配するとか、私にはなかなか耐えるのがむずかしい話だった。前に戯曲を読ませてもらったときには、最後にそれでも救いがあったのだけど、上演版のラストは救いのないラストで、部分部分でいえば大好きな要素がいっぱいあるのに、全体としては二度と見たくない――そういう作品だった。


05/19/2004(水)

あなざ事情団稽古。トーク3。

夜、風琴工房の『記憶、或いは辺境』を見に行く。THE SHAMPOO HATの児玉さんが出ているというのが、観劇の大きな理由の一つであった。幕開けから児玉さんが大活躍で、大活躍といってもシャンプーのときの児玉さんみたいな「大丈夫? ねぇ、あなた大丈夫?」と声を掛けてあげたくなるような人物ではなくて、背景となって他の人々を支えるという感じの人物で、劇の全体的なトーンを設定する役柄だった。ああいう穏やかな児玉さんもいいなぁと思った。

私は昨年の3月にシャンプーの公演『青空』を5回も見ていて、そのときは作品と自分の人生の時間が絶妙にシンクロしていたからとかなんとか思っていたけれど、結局、単に、私が児玉さんのミーハーなファンなだけかもしれない。


05/18/2004(火)

あなざ事情団稽古。シーン4の台本が配られる。でも稽古はトーク3。

夜は、バリーのワークショップ。明日ニューヨークに帰るバリーと、でも、なんだか普通に「じゃぁ、気をつけて」と町田駅で別れた。


05/17/2004(月)

NHKに行った。日本語なるほど塾という番組の中の、「じゃぁ、いまのを実際に見てみましょう」的な「スキット」に出演したのである。放映は6月4日。

夜は、桜美林大学でのバリーのワークショップを見学。


05/16/2004(日)

3時『ヤルタ会談』、4時『忠臣蔵・OL編』で、全公演終了。バラシて、アゴラにて『山羊』と合同で打ち上げ。こないだの若手公演打ち上げは、開始が遅かったためちょっとしかいられなかったけれど、きょうはゆっくりいろいろな人と話ができてよかった。


05/15/2004(土)

最近、ずっと思っていたこと。左の眉はすぅっときれいな曲線に描けるのに、右はがたがたしてすっきりした弧にならない。なんとかならないかなぁ、ということ。きょう、眉毛先生(友だち)に、相談してみた。先生は、私の顔をよく見てから、問題はここの部分。ここを抜いたり切ったりしたらいい。と教えてくれた。そのとおりやってみたら、うまくいった! 眉毛先生、ありがとう!


05/14/2004(金)

来週の月・火に桜美林で開催されるバリーのワークショップ、の準備をする。シェイクスピアをテキストに使うと言うので、バリーの意図になるべくあっていると思われる翻訳を探す。

あなざの稽古用に、膝サポーターを買う。

ヤルタは、8時半開演。きょう見た友にも、去年の公演から台本が変わっているのかと聞かれた。ほとんど変更ないんだけれど、今年の世界情勢と妙にシンクロしているようで、そういう質問を、今回、いろいろな方から受ける。


05/13/2004(木)

ヤルタ休演日。あなざの稽古をみっちり6時間以上。きょうは、シーン1〜3。だいぶ、流れが身体になじんできたように思う。汗だく。


05/12/2004(水)

あなざ、引き続き、トーク。きのう膨らませていった部分を、きょうは、シェイプアップしていくという感じ。エピソード(トーク)2を作っていたはずが、エピソード2だけじゃなくエピソード3にもなるくらいの分量になっていた。

ヤルタをやって、急いでアゴラへ。もう、他に見られる日がないので、後半1時間だけ『山羊』を調光卓の近くから見せてもらう。シーン3になっても細かい台詞や動作に反応して客席が沸くので、少し驚き、また嬉しかった。


05/11/2004(火)

あなざ事情団、きょうは、淳子さんと私のトーク的な部分を作る。きのうまでとちがって、大声も出さないし走り回りもしないので、身体的にはそんなに大変じゃなかったけれど、3時間以上にわたって頭をフル回転させたので、少し酔ったような高揚した気分になった。

『ヤルタ会談』終了後、帰宅。


05/10/2004(月)

あなざ事情団稽古。シーン3を少しやってから、シーン1から3まで2回通した。まだこれで10分くらい。いま、声も動きも常にマックス近いところでやっているから、10分でもはぁはぁしてしまう。テンポを落とさずに、もう少し静かなところとかを作っていけたら、これからもっとおもしろくなっていくと思う。

『ヤルタ会談』終了後、アゴラへ。『山羊』観劇の山形の友と、7カ月半ぶりに再会。


05/09/2004(日)

ヤルタ2回。その後、久しぶりに『忠臣蔵・OL編』を見る。もともと好きな話なんだけれど、一人ひとりがくっきりはっきりしていて、おもしろかった。

帰宅してご飯を炊いて味噌汁を作って、食べた。


05/08/2004(土)

ヤルタを終えて、あなざ事情団稽古。きのうに引き続き、シーン3。「姉妹」たちよりも、その周辺の「男」たちのほうが運動量が多いということに気づく。立ち稽古に入った最初のときにはずいぶんせまいと思った1.5m四方の舞台空間が、きのうきょうは、ものすごく広く感じられる。否定的な意味ではなくて、すごく広い、なんでもやれる、というような感じ。

帰宅して、フライドポテト(ツナソースがけ)を作って、食べた。家で調理したのは、たぶん一月半ぶりくらい。


05/07/2004(金)

あなざ事情団稽古の後、ヤルタ。終演後、アゴラへ。『山羊』の終演後に、大学で英語で演劇をやっている学生たちとの非公式なアフタートークがあり、それに参加。翻訳の話はあまり出なかったけれど、『ヤルタ会談』の宣伝などもしてきた。


05/06/2004(木)

ヤルタ(と忠臣蔵)は、休演日。3時から9時過ぎまで、あなざ事情団稽古。シーン2まで進む。


05/05/2004(水)

ヤルタ2回。終わって、あなざ事情団稽古。オープニングからシーン1のあたりが、少しずつ形になっていく。


05/04/2004(火)

2回『ヤルタ会談』をやった後、夜、「水戸短編映像祭セレクション」を観に行った。映画って、たぶん、脚本とか、撮影とか、編集とか、各段階で、「これで終わりだ」と決心するのがすごくむずかしいんだろうな、と思った。その決心がつかない人が映画を作ったら、どこまでもどこまでも練り直したくなって、永久に完成しない、という危険が、大きいように思った。


05/03/2004(月)

アゴラに『山羊』関連企画のオールビー作品リーディング(Bプログラム)を観に行く。リーディングだから、聞きに行く? 前田司郎演出の『砂箱』は、『山羊』のセットのリビングルームをこえて、どこまでも広がっていった。工藤千夏演出の『動物園物語』は、きれいにまとまっているけれど小さい、という印象を、私は持った。でも、比べてどうこう、ということではない。具体的な地名等が出てくる『動物園物語』のほうが、どこまで抽象化するかの落としどころのむずかしい戯曲なのだと思う。

『ヤルタ会談』は、6時開演。終演後すぐ、8月のあなざ事情団『三人姉妹』の稽古に向かう。淳子さんと私が2人で演じるので、登場人物それぞれを表す小道具を決めて、それをかぶったり持ったりしたらその人物になる、というシステム。その小道具を何にするかということを、なおちゃんと3人で、話す。その後、最初の数シーンを、読んでみる。ネタバレにならないように書くのが、むずかしいな。『三人姉妹』稽古日記を、別途用意しようかな。


05/02/2004(日)

きょうもヤルタ、OL、ヤルタ、OL。上演時間が30分と50分とはいえ、両方に出ているゆかりさんは、けっこう大変なのではないだろうか。私は、ヤルタの夜公演が終わったところで、帰宅。衣装用の下着の洗濯などをする。


05/01/2004(土)

12時から稽古の予定だったが、行ってみるとOLの稽古がまだ続いていた。ヤルタは、2場のみ返し稽古。そして、3時開演の『ヤルタ会談』から、春風舎での公演が始まった。ヤルタ、OL、ヤルタ、OLと公演して、初日乾杯。なんだかもうすでに旅公演のような気分。


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