つれづれなる日々

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2014年3月の日々


03/30/2014(日)

午後、「ヤルタ会談」自主稽古。

夜は、友だちの出演するダンス公演「コンテンポラリー踊ります」を見に神保町へ。


03/29/2014(土)

ほしおさなえさんの連句ワークショップに参加。大森。友達もなん人かいたけれど、同じグループになったのは初対面の人ばかり。連句というのは、何人かで「五七五」→「七七」→「五七五」→「七七」→「五七五」→……と句を出し合って、リーダーの人が選んで、グループとして一つの長い詩のようなものにしていく、というもの。いろいろな決まりごとがあるのが面白かった。季節を入れるとか入れないとか、自(自分が出てくる)・他(自分以外の人が出てくる)・場(人間が出てこない)の区別があるとか、この位置に「月」の句を入れるとか。「恋」って区分があるんだけど、「母」でも「少女」でも、とにかく女性が出てくるのは恋の句である、っていうルールは、でもへんてこりんだと思った。昔は男性しかやらなかったから、女性=恋愛対象、と考えられていた、と説明を受けた。でも、今は男性も女性も参加するし、そういうことで言えばだれがだれに恋愛感情を持つかは男か女かで分類できないものだし、変えていったらいいんじゃないかなと思う。

ワークショップの後の飲み会も行きたかったけど、走って森川クラスへ。充実した一日。


03/28/2014(金)

珍しいキノコ舞踊団『金色時間、フェスティバルの最中。』を見に行く。開演前のワークショップから参加。靴を脱いで舞台にあがって(といっても段があるわけじゃないので「あが」らないんだけど)、わやわやみんなで動き回って。


03/27/2014(木)

夜、ジャイロキネシス。


03/26/2014(水)

武藤大祐さんプロデュースのアイザック・イマニュエル三部作公演をSTスポットで。


03/25/2014(火)

6月のアゴラでの公演(平田オリザ演劇展)に向けて、「ヤルタ会談」自主稽古。DVD特典の台本はあまりこういう稽古の役に立たないことが判明。というのは、音声を聞き取って書き起こしたとおぼしき部分があって(稽古場で変更になった部分とか、収録時にたまたま俳優が間違えたとことか)、台本のとおりかどうかわからないから。きょうのところは他の人の台本を見せてもらった。

夜は、来月カナダに引っ越す友だちと渋谷の隠れ家みたいなカフェで会う。久しぶりに会う人や初めましての人も合流。美味しい店で、特に、自家製チョコレートが美味しかった。赤い粒コショウが入ってるやつ。


03/24/2014(月)

きのうの振り付けのおさらいを1人でやってみる。3、4分の曲を1曲踊るだけなのに、結構息があがってしまう。踊りがハードなのか私がやわなのか。

明日の「ヤルタ会談」自主稽古に向け、台本を探すも見つからず。去年の2月にいわき公演して、そのあとどこに置いたのか。とりあえず、「御前会議」DVD(「ヤルタ会談」併録)に特典で付いてる台本を明日は持っていくことにする。


03/23/2014(日)

伊藤キムさんのダンスワークショップクリニックで知り合ったダンサーのかたに誘われて、ストリートウェディングでのフラッシュモブに参加することになり、そのリハーサル。段取りの説明と一応の振りを教わる。

ちょいと早抜けさせていただいて、夜は森川クラスへ。


03/22/2014(土)

山の手事情社「ヘッダ・ガブラー」観劇。少数の俳優でじっくり見せる山の手事情社、いいね。

図書館で、予約していた「世界音痴」と、あとバレエの本など借りる。穂村弘さんの「世界音痴」は、以前一度読んでいるんだけれど、忘れているところも多く、読んでいて新鮮に楽しい。そして新たに、この人私なんじゃないかと思っている。バレエの本を借りてきたのは、ダンスレッスンでバレエ用語が出てきたりするときがあるので、知識として知っておきたいと思って。


03/21/2014(金)

情報解禁となったので、「クロード・レジ演出の『室内』でクンステンフェエスティバルデザールに行きます」とFacebookでアナウンス。前後にウィーン芸術週間とアヴィニョン演劇祭にも行くんだけど、ブリュッセルは友達がいるし、クンステンは、観客として、行きたい行きたいと数年前から思ってたフェスティバルなので、思い入れがあるのよ。

夕方は、久しぶりのダンスレッスンに参加するためセシオン杉並へ。荻窪のあたりかと思っていたら高円寺だった。たしか昔々にバレエ教室の発表会をここでやったように思うんだけど、あれはどこか別の施設だったんだろうか。当時西荻窪に住んでいて、自転車で出掛けていったような記憶がある。

久しぶりのダンスレッスンは、ストレッチとかプリエとか前より少しはできるようになったかな?なったかも?という微妙な感じで進んでいった。最後に振りを覚えて踊ったときには、自分の進歩のなさにがっかりした。最近、ダンス系のクラスに割と続けて通っているので、もうちょっとましになってると思ってたけど、相変わらず振りはなかなか覚えられないし、そのとき肘は曲がっているのかいないのか、脚はどれくらい開いているのか、重心はどちらの脚に乗っているのか、というようなことをだいぶ大雑把にしか把握していない。しかも自分の番になると舞い上がってしまう。

そんなんなりながらも、身体を動かし、踊るのは、楽しい。一つ一つのことをこまかく意識してできるようになれば、きっともっと楽しい。がんばろう。


03/20/2014(木)

先週木曜日のジャイロキネシスクラス以来ほとんどエクササイズをしていなかったので、午後、自主練をする。ストレッチだとか、関節を意識しながら動くだとか、身体の様子を確認しながらゆっくり動くとか、そういうことは一人でも割とじっくり取り組めるようになってきた。でも、振り付け的なことは苦手。

夜は、ジャイロキネシスクラス。今日のクラスは受講者3人。腹筋をだいぶ頑張った。新しく、バランスディスクというものが導入されていた。くにょくにょした巨大なクラゲのようなマカロンのような形状のもの。上に立つだけで一苦労だった。


03/19/2014(水)

午後の予定がキャンセルできたから一緒に美術館に行きたい、と友達から連絡があり、横浜美術館で魅惑のニッポン木版画という展示を見る。大胆な花柄の千代紙や、浮世絵や、近代芸術の作品や、圧倒的な量の展示品。日本ずきで自分も木版画をずっとやっていたアメリカ人の友達(きょう一緒に美術館に行った人とは別の友達です)のことをどうしても考えてしまった。彼女だったらこれを見てどんなことを言うだろう、どの作品が好きでどれはあんまり好きじゃないだろう、吉田遠志ってこれはいつだったか彼女が日本に来て習った先生だ、などなど。というかそもそも私がこの展示を見に行こうと思ったこと自体、95歳を過ぎて去年亡くなったその友人の影響だったんだと思う。普段美術展を見に行って目録なんて買うことないのに今日は買った。それもなんとなく、彼女につながる思い出みたいな感じがしたからなんだろうと思う。

常設展示で田中敦子の絵を見られたのも良かった。以前この人の作品を山ほどまとめて見たのはいつのなんだったんだろうか(と思って調べたら、2012年に東京都現代美術館で回顧展を見たらしい。3/21記す)。

友達と、アメリカンなバーガーを食べながら話し、場所を変えてお茶を飲みながら話す。もうすぐ遠くに引っ越しちゃって、またなかなか会えなくなるのか。

そして友と別れ、KAATで地点「悪霊」観劇。最前列に座ったのはちょっと失敗だった。左右に長い舞台を人が走り続けるので、通り過ぎる電車をホームで見続けているように目が回った。

また別の友と会い、水餃子と仙草ゼリー、杏仁豆腐食べて話す。この人とも久しぶりだった。ちょっとまだ話し足りない感じで別れる。


03/18/2014(火)

遠征から帰ってまる1日経っているのになぜ今日も眠いのかと思ったら、そうだった、昨日は午前中からバイトに行ったんだった。

アゴラの携帯充電コードを昨日間違って持って帰ってしまったので返しに行き、学校まで歩く。今日は映像翻訳講座最終日。先週までと同じように淡々と授業が進む。きょうやった部分の私の字幕は、原語と順番が違うことが多く、先生から、「私は気が小さいのでこうはやらないと思います」と評された。

終わって、お菓子とソフトドリンクで軽く打ち上げ。4月からの講座を続けて受講する人も多いようだが、私は今年はスケジュール的に無理なので、このクラスの人たちと同じ教室で学ぶことはたぶんもうない。お名残惜しいけれど、縁があればまたどこかで会うでしょう。そのときまでさようなら。


03/17/2014(月)

バイトの打ち合わせがあり、駅で待ち合わせていたんだけれど、人身事故で電車が遅れ、後から一人で向かうはめに。待ち合わせて人についていくつもりだったので道順など調べてなくて、あわててメールで住所を教えてもらい、携帯の地図で見てみるけれどなかなかよくわからず、駅に着いたときは15分遅れだったのに、会場に着いたときには開始予定時刻を30分過ぎてしまっていた。3時間半みっちり打ち合わせ。

アゴラに移動し、「S高原から」Aチームの公演を観劇。混雑していて、一番前のベンチ席に座る。週末遠征3本立てもそういえば全部最前列で観劇(ダンスだけど)したなぁなどと思い出す。


03/16/2014(日)

サンダーバードで金沢へ。まずは徒歩で金沢21世紀美術館へ向かう。風が寒い。と思っているとぽつぽつと降り出した。途中で道を間違えたらしく、なかなかなかなか着かない。それでもやっと到着し、タレルの部屋へ。ちょうど退室しようとしていた人とすれ違う。だれもいない部屋で、雨の音を聞きながら、白い壁とその上のもっと白く光る空を見る。その後入れかわり立ちかわり人が入ってきて、再び一人になることはなかったけれど、15分くらいそこでぼんやりしていた。こういう時間もいいもんです。

そうこうするうち13時もだいぶまわったので、タクシーで金沢市民芸術村まで行く。930円だった。そして、デラシネラの公演とワークショップ発表公演を見る。すごく濃密なワークショップだったことが、公演からもアフタートークからもわかった。「一人一言ずつ」って、話し始めて泣いちゃった参加者のこと、質問した観客が「さっき泣いちゃった人の友だちなんですが、」って話し出したことなど。

駅ビルでご飯食べて、帰宅!


03/15/2014(土)

ゆっくり起きて、友達の作ってくれた美味しい朝食をいただいて、別の友達のやっている喫茶店に遊びに行く。この二人を引き合わせたいってのもあったんだ。

夕方別れて、私は神戸に向かう。また別の友達と駅で合流し、神戸ダンスボックスにて友達が2人出演しているアンサンブル・ゾネの公演を見る。

寝る前に、「そこに書いてある」の冊子を読み返す。


03/14/2014(金)

新幹線で京都へ。3日間で3演目観劇(ダンスだけど)の遠征です。普段各駅停車で3時間掛けて行ってる静岡があっというまに過ぎていく。新幹線、速い!

京都駅に迎えに来てくれた友達と、まずは京都造形大学前のおすすめ四川料理店で昼食。料理もデザートも美味しかった。続いて、高麗美術館で「ボジャギとチュモニ展」を見る。パッチワーク的な色と形の面白さ、刺繍された動物のひょうきんさなど、見所満載。

お茶でも飲む予定が結構時間ギリギリに伊丹アイホールに到着し、山下残「そこに書いてある」を最前列中央で観劇。


03/13/2014(木)

「S高原から」Aチーム、受付業務。その後、演劇展の顔合わせ。

夜は、ジャイロキネシス。


03/12/2014(水)

国立へ。ほぼ日刊イトイ新聞で知ったなかしましほさんの店で、予約していたクッキーボックスと、あと菜種油を購入。前回来たときは雨降りで寒かった。今日は晴天。

買い物の後、友達とランチ。4時間くらいしゃべったのに、別れるときあぁまだあのことを話してなかった、このことも聞きたかったのに、となる。また今度!

夜は、春風舎でカワタツ企画の公演を観劇。チラシの文章などから思っていたほど後味の悪い話じゃなかった。小学校に新しい先生が来て生徒を洗脳するのに30分もかからなかった、という昔読んだ本のことを思い出しながら見ていた。なんか、「9時28分の奇跡」とか「10時28分の奇跡」とかそんなようなタイトルだったよねと思って帰宅してから調べたら「23分間の奇跡」であった。


03/11/2014(火)

「S高原から」、きょうはBチームの受付業務アンド観劇。先日見たCチームとずいぶん感じが違うところもあれば同じ印象のところもあって、俳優というのはどういう仕事か、ということなどを考えた。

夜は、学校。この講座も来週で終わりか。


03/10/2014(月)

SPAC「真夏の夜の夢」観劇。野田秀樹の言葉との距離が近づいたり離れたりする公演だった。


03/09/2014(日)

キラリふじみにて「キラリパビリオン」観劇。観劇? 第1部は来年上演する市民劇の中間発表ということで、12人の参加者が自分についてや富士見市について語ったり、リサーチを経てつくった劇を演じたり。第2部は、「新しい広場としての公共劇場」について、4人の芸術監督が話し合うパネルディスカッション。会場からの、「人と違うことを考えるのが大切とのことだったが、だれだって皆だいたい同じようなことを考えているのではないのか? 演劇をつくるときは、人と違うことを考えるのではなく心を1つにするのが良いのではないか?」という質問に、今までのディスカッションはなんだったのかとむなしい気持ちになるが、芸術監督たちのさらに言葉を尽くした説明に質問者が納得する姿に希望を感じる。私が簡単にむなしいとか思っちゃいけないね。


03/08/2014(土)

青年団若手公演+無燐館終了公演「S高原から」Cチームの受付業務のお手伝いをして、観劇もする。登場人物それぞれに見せ場があって、滞空時間も皆そこそこあって、この戯曲は卒業公演的なものに向いているなぁと改めて思う。以前自分も出演したことがあるし、他のキャストでも何度も見ているので、この役をあの人がやったときはこうだった、この人がやったときどうだったというのを思い出しながらの観劇になるのはしかたがないよね。でもそれがあまり邪魔にもならなかった。ストーリーも台詞もほぼ全部わかっていて演劇を見るのもまた楽しい。

夜は、森川クラス。きょうは久しぶりにフロアートレーニングをたくさんやった。全部喰いついていきたいんだけど、途中で筋力と気力がギブアップしてしまう。前よりうまくできるようになったものもあり、まったく手も足も出ないものもあり。でも、1カ月に1度とか2カ月に1度くらいしか参加できてなかった頃(去年の夏くらいかな)と違って、自分の身体が少しずつ変わってきている感じがするのが嬉しい。


03/07/2014(金)
注意:映画「ほとりの朔子」の内容に触れています。

上映最終日の渋谷シアター・イメージフォーラムで「ほとりの朔子」を見る。自分の出演している映画を友だちと見に行ったので、最初ちょっと緊張したけれど、途中から映画に集中して隣のことが気にならなくなった。本当に私はこの映画が好きだなぁ。近所のおばさん(私)が、近所の大学でレクチャーするために来たという教授と話していて、あぁその女子大なら知り合いの娘さんが行ってるわ、って言って、「けいこちゃん。知ってる?」って言うところは、私自身見ていて「知ってるわけないだろ!」と心の中でつっこみながら笑ってしまうんだけど、お客さんが笑っていてなんだか安心した。

終映後に友だちと話していて、朔子が自分の学校でも来なくなっちゃった子がいるって話すときのその不登校の子を指す代名詞が英語字幕でsheになっていることについて、二人とも違和感があったんだけど、その違和感の内容がまるっきり反対だったのが、面白かった。基本的に、「日本語では性別が特定されていないのに英語では特定されてしまうのは残念だ」というところは同じだったんだけど、私は、ここは朔子が自分のことを語っていると思っていて、でも英語でsheと言うとそのことがあからさまになりすぎてよくないと思った。友だちは、孝志が「学校に行ってない」と言ったことに対してそれに似た例を思い出したんだろうからその子は男子であると考えるのが自然だろうって(それに、朔子が自分のことを三人称でそういうふうに言うとは思えない。自分のことなら「私も不登校だったんだ」っていう。そういう子だと思う。とも言っていた)。深田監督が、いつかトークで、「百人見たら百通りの解釈が出てくるような映画を目指している」というようなことを言っていたけれど、まさにそういうふうになってたわけだ。

2時間の映画を見て、3時間以上それについて話して(他の話もしたけれど)、良い日だった。


03/06/2014(木)

今日のジャイロキネシスも日曜のGAGAも行けないので、自主練。音楽かけて、動いてみた。薄く汗をかくくらいの運動量は達成したけれど、どうもクラスと自主練では使う筋肉が違うような感じがする。

夜は、友だちの出演してる公演を見た。


03/05/2014(水)

「六回表のホームランで試合の流れが変わった」という文の「流れ」の意味を問う国語の問題を解いていたとき、それ以前の「六回表」とは何のことかわからない子供たちがいて、これではいかんと、そういう常識的なことを教える問題集を作った――というかたの文章をネットで読み、さらにその問題集のサンプルページを読み、どんどん気分が落ち込んでしまった。「こういうことは常識だから、知っておきなさい」と知識を授けることがそんなに大切だろうか。それよりも、「世の中には自分の知らないことがあるんだなー」とか「この人と自分は、ものの見方、考え方が違うんだなー」と気づくことのほうが大事なんじゃないだろうか。「試験にはこういう問題(六回表の〜みたいな)が出るんだ。それに答えられるためには、こういうことを知っておかなきゃならないんだ」という、傾向と対策ってことではあるんだろうけど、読めば読むほど息苦しくなった。先日のマームの、穂村さんの、「魔女狩りのない時代でよかった」という言葉を、また思い出した。

(話、まったく変わって、)うちの近くに、良いトレーニングジムがあるらしい。場所などを教えてもらったので、今度行ってみようと思う。
03/04/2014(火)

下高井戸シネマにて「いとしきエブリデイ」。ジョン・シム(「時空刑事1973」)が出てるので見に行ったら、相手役も見たことのある人だった。シャーリー・ヘンダーソン。「マクベス巡査」に出ていたね。前情報として、「実の兄弟姉妹が演じている」、「5年間掛けて撮った」ということだけは知っていたけれど、予告編も見てなかった。

親子の日常をドキュメンタリーみたいに追っていくスタイルがなんというかリアルというか自然というか、だから逆に始めのうち、そこでカメラを構えているはずの人の存在をどうとらえていいのかわからなくて少し混乱した。

説明が少なくて情報量の多い映画だった。少ししてからまた見たい。

夜は、学校。ハコ割り台本を提出するのは今日が最後だ。あと2回でこの講座も終わる……。

まえにも書いたけれど、字幕翻訳は字数制限があって要約的にならざるを得ないから普通の翻訳よりいっそう原文の正確な理解が求められる。今日の課題のところで私がうっかりしてたのは、それはuncharted watersだから、というところを「未知の領域」ではあまりに直訳っぽいと思って「新しい試み」って訳したこと。意識的に何かを「やった」わけではなく、自分がしてきたことを後から振り返ったら、あぁ私ってこういうことやってたのかってわかった、って話だから「試み」はおかしい、と指摘された。なるほどその通りです。

あと、今日新しく学んだことは、24文字使えるだけの台詞の長さがあったとしても、それを2行で表示したら「うわー文字が多いなぁ」という印象になりそうだったり、画面の人の口元に字がかぶってしまいそうだったりするときは、12文字ずつに分けて表示するとスッキリする(場合がある)ということ。その観点から字幕を考えたことは今までなかった。


03/03/2014(月)

ゆうべ仕込んだ甘酒は、ずいぶん甘く美味しくできた。最近こうやって作ってる。容量350cc(だと思う)のステンレス水筒を使います。

  1. なべに米飯(白米)100gと水150ccを入れ、ふたをして加熱
  2. 沸騰したら火を止め、ふたをしたまま10分置く
  3. その間に、水筒に熱湯を入れて温めておく
  4. 同じく、米麹100gをほぐしておく
  5. 消火後10分たったなべに麹を加え、混ぜ合わせる
  6. それを水筒(さっきの熱湯は捨てる)につめる。まだ入るようだったら熱湯を足して混ぜる
  7. きっちりふたを閉めて、一晩放置
  8. 甘くなったら、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存
飲むときは、同量程度の水を加え、温めて飲みます。

ついでに、最近の玄米の炊き方も書いとこう。
  1. 玄米と水をなべに入れ、両手でこすり合わせるようにして洗う(拝み洗い)
  2. 水を捨て、あらたに米の1.5倍の量の水を加える
  3. 強火で加熱(ふたはしません)
  4. 水気が飛んで焦げそうになったら、米の1.5倍の量の冷水を加え、全体をよく混ぜる
  5. 強火で加熱。沸騰してきたら弱い中火くらいにして、水気が飛んで焦げそうになるまで加熱
  6. ふたをして、10秒強火で加熱して、火を消す。10分置く
一晩水につけるとか圧力鍋を使うとか、必要ないです。ふたをしないので吹きこぼれないとこが気に入ってる。水加減は、1.5倍〜2倍という感じかな。私は、1カップか2カップ炊きます。

きょうは一日いえにいて、宿題をしたりTVを見たりしていた。

3月半ばに関西に行く予定があるんだけど、同じ週末に金沢で友だちの出演する公演があることがわかり、じゃぁせっかくだから金沢も行っちゃおう、と――きのうほとんどその気になっていたんだけど、こういうことは一晩寝てから決めたほうがいいと思い、保留しておいた。今朝起きても気持ちが変わらなかったので、行くことに決めて宿泊の手配などする。


03/02/2014(日)

GAGAのクラスへ。日曜のこのクラスは、どうも時間ギリギリになってしまう。「開始1時間前に着くには何時に家を出たら良いか」と調べておいて、「でも30分前に着けば良いかな」とか思ってるうちになぜか間に合わなくなったりするんです。前、1回、それで行けなくなったことある。今日は、15分前到着。

1月後半から2月は、ジャイロキネシスのクラスに毎週行ったり、池田扶美代さんのワークショップがあったり、GAGAクラスも森川クラスも以前よりは頻繁に出たりで、年末年始からの運動不足から比べたら結構トレーニングできた。その成果か、きょうはやってて、今までより動けるようになってる、と思う瞬間があった。ホントにそうなら嬉しい。

きょう初めて参加したオーストラリアの人と話したら、彼女は、クラスを受けるのは初めてだけどGAGAについていろいろ調べてきてた。前に私がネットで情報を探したときは公式のもの以外ほとんど出てこなかった記憶があるんだけど、個人の感想がブログなどにたくさん出てるそうなので、また探してみようと思う。

夜は、原宿VACANTへ「マームとだれかさん よにんめ 穂村弘さん(歌人)とジプシー」を見に行った。VACANTが見つからなくて竹下通りをうろうろしていたら、この人は絶対マームを見に来たにちがいないと思われる知り合いがクレープ屋さんの店先にいるのを発見。行き方を教えてもらう。ありがとう!

私はもともと穂村弘ファンなので、ベッドで菓子パンを食べる話のところから嬉しい楽しい気持ちになって、あと、あぁこのジャージにメガネの青柳いづみさんに穂村さん本人を重ねて見るのね、ということも早々に了解して(あとで穂村さんでない人にもなるんですが)、でんぐりがえりして、綿棒で耳掃除して、脚をクッペみたいにして、「よいしょ」と踏み台を渡って、箸置をおでこにあてて……を繰り返す青柳さんを飽きず見ていた。穂村さんの映像なども出てくるんだけど、全編通して「穂村さん、あなたの世界はどんな世界なの?」、知りたい、教えて、という作品だったと思う。そういう作り手の姿勢や気持ちと、それに応える穂村さんと。そうやってできてる作品だったと思う。

中に、穂村さんのテキストを青柳さんが読むところがあって(「世界音痴」だそうです)、自分は他の人たちみたいに自然に人間らしく生きられないから周りを見てそれにあわせて生活している、だから暖かくなって半袖を着るのが人より1日遅れてしまう、他の人が半袖を着てるのを見て初めてもう半袖を着る季節とわかるから、という内容があって、そこんところは、私は、「穂村さん! そんなのあなた一人じゃないよ、私だってそうやって生きてる部分がたくさんあるよ。それにだいたい『普通の人』ったってみんながみんな同じ日に半袖に着替えるわけじゃないんだよ」と、なんというか、微笑ましく見守る、みたいな気分でいたんだけど、その後の、「魔女狩りのない時代で本当によかった」(一字一句この通りじゃないかもしれません)という一言には涙がこぼれた。いまこれを書きながらまた涙ぐんでいる。

穂村弘さんと藤田貴大さんのアフタートークもとてもよかったです。マチネを見た穂村さんのお父さんが、(穂村さんが、歴代の住んでた家の間取りを描く映像が出てくるんですが)間取りが間違ってると気にしていた、という話も好き。


03/01/2014(土)

久しぶりに行ったカフェの内装がなんか明るく画一的な方向に変わっていて落ち着かない。店員さんの態度もあるかな。がらんとすいてるのにカウンター席に座るよう促されたとかそういうの。店を出たときには「もう来ない」と思ったけれど、どうかな、もう1度くらいは行くかな、という気に、今はなっている。

夜、アテネ・フランセのオープンキャンパス「外国映画字幕翻訳の現在」へ。前にも行ったことがあるはずなのに、アテネ・フランセへの道も建物自体もまったく記憶と違って、どういうことだろうと会った友達に聞いてみたら、私が行ったことがあるのはアテネ・フランセではなくて日仏会館だということが判明。

ハワード・ホークス監督の「ヒズ・ガール・フライデー」(台詞まわしは結構朗々と、なんていうか、リハーサルしてじょうずにしゃべってる感じなのに、動きがそれと対照的に「その場」っぽいのが不思議な面白さだった。コートを着ようとして間違った袖に腕を入れてしまうとか。別にギャグでもなんでもなくて)の上映に続いて、太田直子さん(映画字幕翻訳者。この映画の字幕翻訳をされた方)と安井豊作さん(映画批評家)のトーク。この太田直子さんがめちゃくちゃかっこよかったです。太田さんが字幕翻訳を始めたきっかけとなったサイレント映画の字幕について(なんだかたくさんのサイレント映画を上映する企画だったらしい)、安井さんから、当時の字幕翻訳者に依頼したら「サイレントはオリジナルの字幕が画面に表示されるから、字幕翻訳が間違っていたらはっきりわかってしまうので嫌だ」と断られた、という話があり、それを受けて太田さんが、「尻込みするより、やったほうが面白い、と思った」とおっしゃったあたりから俄然ひきつけられてしまった。名言がたくさんあった。

映画美学校の、今同じクラスで勉強してる人たちと並んで聞いていたんだけど、2012年に基礎科で一緒だった人たちが今日は大勢来ていて、会えると思っていなかったこともあり、懐かしく嬉しかった。


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