つれづれなる日々

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2002年6月の日々

梅雨時の日本に来たナンシイ船長


06/30/2002(日)

焼き麩をもらった。送ってくれた人が書いた「おいしい食べ方」どおり、作ってみた。焼き麩を戻してぎゅっと水気を切る。オリーブオイルを熱してみじん切りのニンニクを炒め、焼き麩を加えて炒め、しょうゆで味つけする。ニンニクの香りがすてきな、けっこう食べでのある一皿ができた。おかずというより、おつまみかな。


06/29/2002(土)

「セブンデイズ 時空大作戦」第2シーズン第10回を、再放送でやっと見る。「スタートレック:ヴォイジャー」でベラナ・トレスを演じていたロクサン・ドースンが出ているというので、見たかったのである。

海軍の話で、「ブリッジ」、「右舷」、「操舵手」、「座標」、「イエッサー」、「航海日誌」、「これは命令だ」等、スタートレックで聞き慣れている言葉(いや、あちらが先というかモデルなのは知っていますが…)が次から次から出てきて、それもおもしろかった。ドースンにつっかかってくる操舵手(だったと思う)の声優が、ヴォイジャーのパリス(トレスの夫)の人だったので、なんだか可笑しかった。

セブンデイズは、第2シーズン第1回を見て、あららーお笑い路線に変更したのかーとがっかりして、その後あまりちゃんと見ていなかったけど、またなかなかおもしろい話になっていることがわかった。タイムパラドックスがどうなっているのかはあいかわらずわからないけれど。


06/28/2002(金)

フランス人演出家ワークショップ二日め。きのう、
「オーケストラのシーンがあるので、なにか楽器ができる人がいれば、やってほしい」
と言われて、無謀にも
「ティン・ホイッスルなら、簡単なのなら吹けます」
と言ったので、きょうは一人「オーケストラ」役として、ティン・ホイッスルを吹きまくる。「ワルツ」という指定だったので3拍子の曲を3曲ほど練習して行ったんだけど、採用になったのは、ティン・ホイッスルで簡単に出る音だけでなんとなーく自分で作った曲だった。


06/27/2002(木)

ホームページを開設して2年経った。のでトップのカウンターをリセットした。過去1年間のアクセス数は8345だった。その前の1年間は、去年の日記にも書いてるけど、7799。

「悪口学校」の稽古の後、アゴラへ。フランス人演出家のワークショップ。マルグリット・デュラスの小説をテキストに使って、これから3日間でどんなものを作っていけるのか、興味深い。きょうは、講師の自己紹介とか、この小説の説明とか、だまって聞いている部分が多かったから、ワークショップというよりレクチャーみたいだった。

久しぶりに青年団のいろんな人に会ったので、話がはずんだ。先日の「かもめ」ワークショップの感想なども聞けてよかった。


06/26/2002(水)
注意:TNG 戦闘種族カーデシア星人(後編)のネタバレがあります。

きょう放送のTNGは、「戦闘種族カーデシア星人」の後編。ビデオにとったけど、まだ見ていない。以前の放映時に一度なんとなーく見てはいるんだけど、拷問の話なのでどうも敬遠してしまう。でも、Boldly Go...のエピソードガイドを見たら、見てもいいかな、という気もしてきた。


06/25/2002(火)

「悪口学校」の原文も、オンラインで発見。きょうの稽古も、けっこうしっかり有酸素運動だった。

夕飯に、豚バラ肉と野菜を塩味で炒めてみた。6月に入ってからまともに家で食事を作ってなかったなー。


06/24/2002(月)

きのう作ったばかりのときには味がツンツンしてそれほど美味しいと思わなかったカレーが、一晩たったらまろやかで複雑ないい味になった。こんなにちがうとはビックリ。

唐突ですが、歌声に力のある人ってステキだなぁ。あ、あ、ちょっとちがう。一般論じゃないんです。ある人について、
「この人は、歌声に力のあるステキな人なんだなぁ」
と再認識したのでした。


06/23/2002(日)

のらくろードは、日曜日は歩行者天国だ。見たいお店や屋台がいっぱいあったけど、きょうはもうぎりぎりだったので泣く泣く断念。

「悪口学校」の稽古で、きょうはけっこう動いたので、終わったらへとへとだった。


06/22/2002(土)

友の出演している公演を観に行った。いろいろ、面白いこと、考えさせられることなどがあり、ラストシーンがステキで、公演自体は行ってよかったと思ったけれど、座席のことで少しいやなことがあった。

というのは。中央より少し上手(奥側)に座っていたんだけど、開演近くなって場内整理の人に、
「席を奥に詰めてください」
と言われた。自由席で、観たいとこに座っているので、中央寄りに詰めろというならまだいいけれど端に向かって詰めろと言われると、とても理不尽に感じる。いままでそういうふうに詰めさせる劇団に遭遇したときにはだいたいしぶしぶ詰めていたんだけど、開場前から並んで5人めに入場したきょうは、とうとう、
「まん中のほうに詰めて、奥の空いたところにお客さんを入れてもらうわけにはいきませんか?」
と言ってしまった。遅れてくるお客さま用に入口近くに席を空けたいので奥に詰めてほしい、という返事だった。
「えーっとー…」
どうしたものか考えていたら、
「わかりました。なるべくならお詰めになりたくないということですね」
と言う場内整理の人の声は、ちょっと切り口上。あー、変な人だと思われたにちがいない、すごく変な、困った人だと思われたにちがいないと思うと泣きたいような気持ちになって、もう帰っちゃおうかと思った。しばらくしてその人は、新しく来たお客さまか入口近くに座っていたお客さまかわからないけれど、私の奥に空いているスペースにお客さまを誘導してきて座らせていた。開演前に席が埋まって、私は少しホッとした。そういうことがありました。

別の集団だけど、「自由席」なのに係りの人がきっちり誘導して前の席から順番に詰めさせる公演にも、過去、出会ったことがある。比較的いい席から順に案内しているからまぁいいかーと思いながらも釈然としなかった。観客を自由に好きな席に座らせながら、効率よく詰めていく技術って、あまり求められていないんでしょうか? 自由席なら好きなところで観たい、と私は思うのですが、こういうのは観客の中で少数派なんでしょうか?


06/21/2002(金)

午前中、9月のTHE SHAMPOO HAT公演の情宣写真の撮影。他の客演の方々に初めてご挨拶する。「転位のときから見てます」とか言われて驚く。

午後は「悪口学校」。少しのらくろードを見て歩く。のらくろTシャツがほしくなる。

きのう、おとといは「読み稽古」だけだったけど、きょうは「立ち稽古」もあり。おもちゃ箱をとっちらかしたような、「なんでもあり!」系の展開で、わくわくどきどきだ。


06/20/2002(木)

きょうもきょうとて「悪口学校」の稽古。森下は、稽古で森下スタジオを使うことがあっていままで何度も訪れていたんだけど、いまの稽古場所がある「のらくろード」っていう商店街は、今回初めて知った。いろいろとおもしろそうなお店があるので、早めに来て散策してみたいと思うけれど、きのうもきょうもぎりぎりの時間になってしまった。そのうちぜひ!

きのうは他の出演者の方の演技にただただ圧倒されていたけれど、きょうはちょっとは喰いついていけたかなーという感じがした。演出も合わせて女の子(私も含めてですが…)11人という稽古場は、やはりそれなりににぎやかで華やかで独特の雰囲気だ。本番まで1カ月、このメンバーでどんなものを作っていけるのか、とても楽しみだ。


06/19/2002(水)

きのうまで2週間通っていた森下に、きょうからも「悪口学校」の稽古で通う(稽古場自体は別の場所だけど)。出掛けるときは、きのうは雨だったのにきょうはこんなにいい天気で、私はきのうまでのワークショップの余韻をひきずってるけど天気はどんどん前に進んでいくんだなーなんて感傷的なことを思っていた。でも、稽古場で、もう10日前からすでに稽古に入っている他の出演者の人たちがそれぞれの役を読む(きょうは「読み稽古」だった)のを聞くと、気持ちはすっかり「悪口学校」にシフト。がんばるぞー!


06/18/2002(火)

ワークショップ発表会、きょうは2回。無事終了。【P4】の俳優同士で、お互いの舞台はもちろん観たことがあったし、利賀のフェスティバルなどで話をしたことのある人も多かったんだけど、実際に一つの作品をいっしょに作るのは、私は、今回初めての人がほとんどだった。あぁ、この人はこういう人なのか、こういうふうに作品や台詞や自分の役に取り組むのか、というのが初めて少しわかって、いろいろと面白かった。

あしたからは、7月の「悪口学校」の稽古で、またまた初めましての人たちといっしょだ。今度はどんな出会いがあるんだろうか。とても楽しみ。


06/17/2002(月)

もう死んでる人が、夢に出てきた。二階から階段をおりてきた。その人の姿を見るなり、これが夢なこと、もう夢でしか会えない人なことを、明確に意識した。自分がもう死んでいること、これが夢なことを、この人に気づかせてはいけない、と思った。懐かしく手を握り、肩に頭をもたせかけ(いま「かもめ」でやってる動きだ!)ても、感触があるようなないような曖昧な感じしかない。もう死んでる人だからなんだろうか、それとも夢だからなんだろうか、とぼんやり考えた。そして外で物音がして、あまりにもあっけなく目がさめてしまった。
「でも、いま目覚めなかったらこの夢を見たこと自体記憶に残らなかったはずだから、目がさめてよかったとも言える」
と、「すっぱいぶどう」のキツネみたいなことを思った。


06/16/2002(日)

台詞で、また一つ読み間違えをしていたことに気づく。「敬愛する」というのを「敬愛なる」って言っていた。そりゃ「親愛なる」だ。普段言わないような言い回しだと、口で言っても耳で聞いても、まちがってる!って違和感がないことがあるんだなー。気をつけよう。「また一つ」と言ったのは、数日前、「お儀式」を「お葬式」と思ってた、というのがあったから(実際の台詞では「お儀式」とも「お葬式」とも言いませんが)。

あしたは発表会だ。あしたは、もう、通し稽古と本番しかやらないという。ワークショップは6月4日からで、1日オフの日があったから、きょうまで12日間で「かもめ」の1幕、2幕を作ってきたんだなー。今回、短期間だし、稽古日記を書かなかったのは、失敗だった。いつ何をやったか、もうぜんぜん思い出せない。こういうことがあった、ああいうことがあったというのは覚えているし、このワークショップで得たことも多いんだけど。


06/15/2002(土)

きょうはワークショップがお休み。持って帰った衣裳を洗濯。

夜、久しぶりに友(複数)と会う。会うのは久しぶりだけど、必要な話はメールでしてるから、「情報」的にはぜんぜん久しぶりじゃない。直接会うってことがどういうことなのか、なんとなく何か感じるものがあった。


06/14/2002(金)

ワークショップ発表会の、ラストシーンが一応決まる。一応、というのは、いろんなことが毎日変わっていっているから。まだまだどうなるかわからない。今回の発表会では、「かもめ」1、2幕のみをやるんだけど、最後に、後半(3、4幕)の台詞から各自1つ選んで言うことになった。それぞれがどんな台詞を選んだか、なかなかおもしろかった。私は「この役をやりたい」と希望した理由の一つが、後半の、あるダイアログだったので、前半しかやらないと決まったときにはちょっとがっかりした。その台詞を言えることになって、嬉しい。


06/13/2002(木)

すこし段取りを変えたいところがあり、ジャンカルロさんにはきのう相談して、じゃぁやってみようということになって、きょうやってみた。特にダメ出しなし。


06/12/2002(水)

ワークショップでチェーホフの「かもめ」をやっている。テキストは、神西清訳で、最初すべてテキストどおりの台詞でやっていたんだけど、イタリア語(演出家がイタリア人)の台詞がふつうの現代的な日常会話なのに比べて日本語の台詞が時代がかっていることに驚いた通訳の人が、そのことを演出家に知らせて、じゃぁわざと仰々しくやるところ(シーンによってリアリティの度合いがちがう演出です)以外は、言いにくかったら言いやすいように台詞を変えてもいいです、ということになった。

それで、日本語を見てもよく意味のわからないところなんかは、稽古場に置いてある英語版の台本(イタリア語から訳したものらしい。上演用に抜粋・再構成したもの)を見て、自分の台詞を変えたりしていたんだけれど、きょう、プロジェクト・グーテンベルグに「かもめ」の英訳テキストがあるのを発見。で、自分の台詞などを見てみた。

演出家ジャンカルロ・ナンニさんは、チェーホフの「かもめ」の社会的・政治的な部分は捨て去って、恋愛と芸術に関する部分を中心にした作品に作っている。トレープレフが劇作について言う、テーマ的な台詞があって、この上演では特に大事なコトバになってるんだけど、英語(プロジェクト・グーテンベルグ版)と日本語で意味がまったくちがっているんで、びっくり。稽古場にある英語版では、日本語と同じだったと思うんだけど……。あした、確認しよう。

翻訳って、ほんとに興味深い。


06/11/2002(火)

ユニクロで衣裳購入。ハーフパンツと、レオタードみたいにぴっちりなストレッチTシャツ。ぴちぴちが欲しかったから予定どおりなんだけど、ちょっと私にこのラインは無理だった。上に、なんか、はおろう。

稽古のあと、何人かで食事して、駅の改札をくぐったところで、
「荷物を一つ忘れてきた!」
と大騒ぎをし、店に電話してもらって、なくて、稽古場に電話してもらって、なくて、
「あ、さっき荷物を一つにまとめたんだ! 持ってた!」
とそのタイミングで気づき、駅員さんにも笑われました。


06/10/2002(月)

また、「その河をこえて、五月」を観に行った。当日券。


06/09/2002(日)

ワークショップの発表会も近づいてきて、きょうは稽古の後に衣裳を探して歩いた。既成のカットソーと薄手の布を組み合わせてなんかやってみようと思って、まずは布を購入。ガーゼでスケスケ。さて、どういう作戦で行こうか……。


06/07/2002(金)

最近夏みたいに暑い。でも電車の中なんかは、冷房で寒い。冷房のきいていない地下鉄に乗り込んできたサラリーマンの人たちが、
「これじゃー暖房だよー」
とぶーぶー言っていたけど、上着脱げばいいじゃん、と私は思った。この気候でスーツはおかしいよ。


06/06/2002(木)

三角倒立ができるようになった。壁を背にして、だけど。

ぜったいできないと思っていたんだけど、ぜったいできるだれでもできる、普通の倒立より簡単、という人がいて、ワークショップのときだけど、そこにいる人があまりにも次から次にできるようになっていくので、私もついにやってみたら、できた。びっくり。

「悪口学校」の台本が、郵便で届く。わー、こんな役!わー。


06/05/2002(水)
注意:TNG Fistful of Datas/ホロデッキ・イン・ザ・ウエストのネタバレがちょっとだけあります。

きょう放映のDS9は野球の話で、利き手に気をつけて見ていたら、ウォーフは左投げ右打ち、ロムが左投げ左打ちだった。エズリ・ダックスは、こないだ、
「ホストが変わると、いろんなことがかわる。前は、右利きだったのよ」
というようなことを言ってたけど、野球は右投げ右打ちだった。すんごいボールをキャッチするスタント・シーンがあったから、そのせいかな?

続いて、TNG Fistful of Datas/ホロデッキ・イン・ザ・ウエスト (6, 134)を見た。未見エピソードで、ウォーフがウェスタンな格好をしている写真なんかは見ていて、けっこう期待していた。それが悪かったのか、あまりおもしろくなかった。

内容が面白くないと、ついつい、どうでもいいような細かいところに目がいく。ピカードがふくカターンの笛。今回は指づかいが音とあっていた。ウォーフは、銃もペンも右手だった。この人は、フェイザーもたしか右手に持ってるときと左手に持ってるときがあったと思う。左利きなんだけど右でもできるというタイプの人なのか?


06/04/2002(火)

夕方、電器店の前に人だかりがしていた。ワールドカップって、こういうことなんだなー。


06/03/2002(月)

新国立劇場小劇場で、「その河をこえて、五月」の公演が始まった。私は明日からワークショップが始まって行けなくなるので、きょう観に行った。


06/01/2002(土)

ここの日記のアタマに載せる絵を描いた。ナンシイ船長。ツバメ号シリーズは、子供たちがヨットに乗ったり山登りをしたりして冒険する話なんだけど、ウォーカー兄弟の女の子たちもDきょうだいのドロシアも、女の子はみんなスカートをはいてる。でも、ナンシイ、ペギイのブラケット姉妹だけは、半ズボン姿。当時(1930〜40年代)のイギリスの女の子としては、相当少数派だったんだろうか。

6月だから雨の絵、とはあまりに型どおりで笑っちゃうけど、あぁそういえば、9月に出演するTHE SHAMPOO HAT公演のタイトルが決まったって連絡があったんだ。『雨が来る』。そのせいもあるかな、雨降りの絵を描いたのは。


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