つれづれなる日々

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2008年1月の日々


01/31/2008(木)

稽古がお休みの日。定期メインテナンスのため歯医者に行き、それから下北沢で美容院に行き、駒場でカレーを食べて、アゴラに飛ぶ劇場『あーさんと動物の話』を見に行った。俳優寺田剛史の魅力全開。でも、やりがいも達成感もあるだろうけど、きつい役だよね。物語に気持ちを持っていかれちゃう。


01/30/2008(水)

『大恋愛』、昼は多田稽古。前回の通しのダメ出しにしょんぼりする。意欲もわく。さぁ、次どうしよう。考えろ、考えろ!

夜は富永稽古。


01/29/2008(火)

『大恋愛』、きょうは午後も夜も1幕の稽古。


01/28/2008(月)

『大恋愛』、多田稽古2時間、富永稽古2時間45分。の後、全体通し稽古。これからの1週間強で何をつめていかなければいけないのかがクリアになったように思う。って、まぁ、当たり前か……。

目をこすったらコンタクトがたたまって目の隅のほうに行ってしまった。いえでこうなると夫(いままで「いえの人」と書いてたけど、これからは「夫」と書くことにしてみます。「うちの人」と読んでもらいたくないからひらがな表記にしてたんだけどひらがなだと意味のまとまりがどこからどこまでなのかが曖昧になる場合もあり、ちょっと不便だなぁと思っていました)に取り出してもらうんだけど、キラリ☆ふじみに夫はいないので(きょうは。いるときもある)、イトキンに取ってもらった。夫に似たタイプの人に頼んだらきっと大丈夫だと思って頼んだ、と言ったら、イトキンは笑っていた。いえに帰って夫にこの話をしたら、夫も笑っていた。(なんか、「夫」連発だなぁ)

五反田団の前田司郎さんが、岸田國士戯曲賞を受賞した。めでたい。


01/27/2008(日)

『大恋愛』、きょうの午後は2幕で、公開稽古。見学のかたが2名いらっしゃった。2幕は生のピアノ演奏が入るんだけど、きょうはそれを実際にあわせてみたりもした。最後に1回通してみる。だいぶメリハリがついてきたように思う。しかし、オトナのけっこうフィジカルな愛とかの話を、小学5年生の出演者2人は、どう思って見てるんだろうか。今度聞いてみたいです。

夜は、1幕の稽古。全員出ている1幕5場を中心に。


01/26/2008(土)

『大恋愛』稽古。公演会場のマルチホールではきょう、あす、追加で舞台の仕込みが行われているため、稽古は別の場所で行う。昼は富永稽古。いままで作ってきたものの精度をあげていく。夜は多田稽古。前半をおさらいし、ラストをいくつか試す。

飲んで終電で帰る。自宅最寄り駅でナンパされた。『大恋愛』稽古中で恋愛オーラが出てましたかね?


01/25/2008(金)

11時から、『隣にいても一人』盛岡版ゲネプロ観劇。ここは、3年ほど前に一度すでに公演しているメンバーによる再演で、さすがに細部がきっちりつくってあって、ああ、ああ、やっぱりリーディングはリーディングにすぎなかったんだなぁ、もし上演するとなったらまだまだやることがいっぱいあるんだなぁ、などと、感心したりなんだりしながら見ていたが、ある場面で大泣きしてしまった。後で人々に説明したけれど、どうしてそこで泣くのかだれも理解してくれなかった。私もうまく説明できなかったし。

夜は『大恋愛』富永稽古。


01/24/2008(木)

12時から『隣にいても一人』熊本版のゲネプロを見せていただく。各地でホントにいろんなバリエーションがあることに驚く。

15:30開演で、英語版リーディング。終わって、カレー屋さんで友と食事してたら、他の友もやってきて合流。なんか、リーディングでも、たった2回でも、公演が終わると気分がなごむね。なごむというか、ほっとするというか。

そして、夜、関西版観劇。ホントにいろんなバリエーションがあるんだなぁ。


01/23/2008(水)

きょうの『大恋愛』は、昼夜通しで多田稽古。後半を細かくつめてから、通し稽古(多田演出部分。つまり、3〜5幕)。

それにしても、きょうは寒かった。午前中雪が降ったしね。


01/22/2008(火)

『隣にいても一人』英語版リーディングの、本番。とうとうこの日が来た。「リーディング」といっても、俳優が立ったり座ったり登場したり退場したりという動きはあって、ただ手には台本を持っていて、台詞は完全に覚えてはないから台本を見ながらしゃべっている、というタイプのリーディング。リーディングのいちばん重要な目的は、それがどういう戯曲なのかを観客に伝えるということで、その目的はたぶんきっちり果たせているという自信はあったんだけど、公演としてどのくらいお客様に楽しんでいただけるものになっているのかというところは、正直言ってよくわからないまま、きょうの公演を迎えた。冒頭から随所で笑い声が起こり、よい雰囲気で最後まで進むことができた。ヨカッタ。

アフタートークで「英語で演じるのは、日本語の場合に比べて制約が多いですか、それとも逆に自由度が高いですか」という質問があった。私の場合、英語でも日本語でもあまりかわらないように思う。30歳を過ぎてから、英語でしゃべろうが日本語でしゃべろうが「私」というものが特に変わらなくなった、と答えた。


01/21/2008(月)

『隣にいても一人』英語版リーディングの場当たりとゲネ。を終えて『大恋愛』の稽古に途中から参加。午後は多田稽古。いろいろと細かい演出がつくようになり、さらに面白くなってきた。夜は富永稽古。2幕の冒頭と最後の部分を主に。


01/20/2008(日)

稽古の前にアゴラ劇場に寄って、舞台稽古終了直後の帯広演研の皆さんにご挨拶。今回、公演を見にいけなくてごめんなさい。顔だけでも見られてよかったです。

午後は、多田稽古。夕食後、1幕、2幕の段取りの確認をしてから、初めての通し稽古。1幕は、まだあまり稽古が進んでいないので段取り確認的な要素が主だったけれど(もちろんそれも重要なので、意味はあったと思ってます)、2幕以降は、あぁ、稽古してきたことが積み重なって、いま現在私たちはこういう位置にいるんだな、ということが確認できて、よかったと思う。


01/19/2008(土)

『大恋愛』、午後は富永稽古。といってもきょうは他のイベントがあり、3時間半ほどの短い稽古。ある俳優からの提案で、二人組になって相手を受け入れる、みたいなワークショップ的なことを少しやる。私はこういう「心を開く」的なものはあいかわらずニガテ、というか、あんまり安易にやりたくないんだけれど、「これが演技の助けになるという人もいるかもしれないし」と考えて、オトナシク参加。しんどくなるようだったら私はパスと言ってやらなければいいんだし、というような考え方ができたのは、さすがにこの歳になると経験値があがってるというか、亀の甲より年の功、ですかね。逆に言えば、歳をとると頑固になるとか柔軟性がなくなるとか、そういうことであるのかもしれないけれど。

夕方、キラリ☆ふじみのあちこちを使って踊る森下真樹さんの公演を観劇。声や言葉をふんだんに使うダンスで、大変興味深かった。繰り返しが多いのも、楽しかった。

夜は、1幕の稽古。


01/18/2008(金)

きょうの『大恋愛』は、午後も夜も多田稽古。前半部分のシステムを抜本的に変更したら、俄然いきいきと面白くなった。目を見張る変化でした。演出家というのは、私にはつとまらないと思うけれど、面白い仕事だなと思ったことでした。


01/17/2008(木)

『隣にいても一人』英語版リーディングの通し稽古を、実際のセットで。劇場に着くまであれやこれやと気のもめることがあり、落ち着かず、あげくは下北沢から急行に乗ってしまって一度渋谷まで行って駒場東大前まで戻ってくるという取り乱しぶり。このままみんなに会ってもダメだと思い、某所でチョコバナナパフェなど食して気を落ち着けてから劇場へ。

きょうは稽古時間が短く、劇場内で1回通し稽古をしたのみだったけれど、本番どおりのセットの中で稽古できたのは大変よかった。


01/16/2008(水)

『大恋愛』。午後は多田稽古。みんなで、オリビア・ハッセー主演の映画『ロミオとジュリエット』を見る。台詞をだいたいわかっていて見る面白さ。おー、ここをこういうふうにカットしたのかぁ、構成うまいなぁ、などと思いながら見る。それにしても、オリビアすごい。


01/15/2008(火)
『隣にいても一人』の照明仕込みに1時間参加してから、稽古。演出(平田オリザ)に稽古を見てもらえるのはきょうが最後(次はゲネプロ)。リーディングというのは、本来そんなに稽古をしないものらしいんだけど、そうは言ってもちゃんとやりたいので、なにをどこまでやって「ちゃんとしている」とするのかということをよく考えないと、大変なばかりで達成感のないものになってしまう可能性があるように思う。いずれにせよ、リーディングというものをやってみるのは初めての経験なので、いろいろ何かとおもしろいです。


01/14/2008(月)

『大恋愛』、午後は1幕の稽古。夜は多田稽古。


01/13/2008(日)

昼、富永稽古。夜、多田稽古。

稽古帰りに深夜のファミレスで、台本読んだり台詞入れたり。ビールも飲みましたが。


01/12/2008(土)

昼は多田稽古。4幕の台本ができてきた。夜は富永稽古。きょうも、どちらも身体的要素が多い。ていうか、きっとこれからずっとこうなんだろな。これでマチソワやれる体力をつけよう!


01/11/2008(金)

昼は多田稽古。夜は富永稽古。

菅尾稽古以外はみんなでそろってウォームアップってしてなかったんだけど、きょうの多田稽古では、みんなで発声練習をした。他の人がやってるメソッドを教えてもらうのって、面白いね。

きょうの稽古は、昼も夜も身体を動かす要素が多く、筋肉痛。夜、お風呂に入ってから寝る。


01/10/2008(木)

『大恋愛』の稽古のない日。しかし私は忙しい。まず、『隣にいても一人』英語版リーディングの、初めての通し稽古。見学の人が3人ほど。何せホントに初めて通すので、みんな少し緊張していたと思う。私も、途中で2度ほど、台本のどこを見てるのかわからなくなったりした。

夜は、あなざ事情団『三人姉妹』稽古。きょうは、初演(2004年)時のビデオを3人で見て、立ち位置や、どのお客様になんの役を振るのかというようなことを確認する。全体の2/3くらいやってきょうは時間切れ。


01/09/2008(水)

『大恋愛』、まず富永稽古(2幕)。導入部分をつめてから、バルコニーシーン。夕食後、多田稽古。多田さんは3〜5幕を担当しているんだけど、きょうは3幕をA4縦2段組3ページの台本にまとめてきていて、それをもとにシーンを作る。これから多田さんのワークショップに参加するという人たちが10名ほど稽古見学に来ていた。中には今回の公演のオーディションで一緒だった人もいて、「がんばってるねー。よかったわよ」と言われて嬉しかったです。


01/08/2008(火)

午前中、アゴラにて、『冒険王』劇団内オーディション。9時開始に余裕で間に合うように家を出たんだけど、小田急線が遅れて少しやきもきする。気分が悪くなったお客様の対応を登戸駅でしたので遅れている、とアナウンスがあった。いつも思うんだけど、もし自分がその当事者で、引き続きその電車に乗ってたとしたら、自分のせいで遅れてるって繰り返し繰り返しアナウンスされていたたまれない気持ちにならないかしらね。

それでも10分前にアゴラ到着。3人出ているシーンで、各キャラクターの候補が何人もいるから、合計10パターンくらい同じシーンを見た。かわいくてどちらかというと線が細い人という印象を持っていた人のドーンとした演技にであって感心したり、別の人だけど、あぁこの人はこういうじわーっとテンションの低い感じの演技がホントにうまいんだなぁとこれまた感心したり、見てるだけでものすごくおもしろかった。見てるだけじゃなく私もやったわけだけど。私は1シーンだけだったので9時半過ぎに終了し、食事して、富士見に向かう。

向かったんだけど、途中でなんだかオナカが痛くなってしまい、寒気もするし、申しわけないけど今日だけ休ませてもらうことにして帰宅。ゆっくり休む。ちょっといろいろと忙しくしすぎてたかもしれない。反省。


01/07/2008(月)

『大恋愛』1幕稽古。

夜は、春風舎で、青年団若手公演『革命日記』の通し稽古を見せてもらう。新人とか若手とか、そういうカッコつきの感じがぜんぜんなくて、これ本公演でいいじゃん、と思った。初日まで3週間、さらに質の高い公演になることを予想させる通し稽古だった。自分の所属する劇団の実力をあらためて確認し、誇らしく思いました。


01/06/2008(日)

『大恋愛』多田組稽古。多田さんは、3〜5幕を担当している。きょう、3幕1場〜3場を作ったのを通してやってみたらすでに40分あり、このアプローチでは上演時間が長くなりすぎてしまうことがわかり、これからちがう方法をめざしていくことになった。多田さん、次はどんなアイデアを持ってくるだろうか。楽しみだ。

5時に稽古が終わり、私は急いで小竹向原の春風舎に移動。英語版『隣にいても一人』の稽古。演出(オリザ)に、3場を見てもらう。離婚をひかえて別居している夫が妻に、「だから俺は早く言った方がいいって言ったんだよ、出ていく前に。」と言う台詞があって(離婚することを娘に早く伝えるべきだった、ということ)、これ日本語では、夫と妻とどっちが家を出ていったのかわかんないと思うんだけど、英語だとI moved outかyou moved outって主語が入るから、ハッキリしちゃう。おもしろいなー。というか、I moved outを聞いて、「いや、これはちがう、妻と娘が出ていった」と、作者(オリザ)が即座に言ったのもおもしろかった。なるほど、書き手の意図はそういうふうにはっきりしていたんだね。解釈とか翻訳とかいうことについて、また1つ考えさせられた。


01/05/2008(土)

『大恋愛』多田組稽古。○○組って、でもなんだか変な感じがする。何組でも俳優全部おんなじメンバーなんだもん。

終わって有志で鶴瀬で飲んで帰る。飲み会参加めずらしいね、と言われる。そうかな? まぁ、いえが遠いからね。


01/04/2008(金)

『大恋愛』稽古再開。わずか数日ぶりだけど、なんだかみんなに会ってなつかしいような気がした。

きょうは富永さん演出の2幕の稽古。年末に1幕の通し稽古を見た富永さんが、2幕の冒頭部(シェイクスピアのテキストから離れた、「導入」的な部分)の新しいアイデアを持ってきて、それにあわせて即興で演じながら作る。それに続く、シェイクスピアの台詞の部分は、去年の秋のワークショップの頃からずっと継続してやってるところで、思えばこれまでいろんなシチュエーションやアイデアを試して、いろいろと変化してきている。普段あんまり演出家のそういう試行錯誤的な部分を見る機会がなく(どっちがいいとか悪いとかじゃなく、作り方のちがいということ)、なかなか興味深く参加している。


01/03/2008(木)

実家にある、むかしむかしの成績表とかテストとか、いろんな書籍、いろんなノートを要るものと要らないものに分ける。中学生くらいのときに書いてた、これはなんでしょね、短編小説とでもいうんでしょうかね、まぁ当時の少女マンガの気分そのままの、というか気分ばっかりの、はずかしくて読み返せないようなものがたくさん出てきた。戯曲のようなものも何本か。へー、けっこうたくさん書いてたのね。ぜんぜん忘れていたよ。

本といえば、もうなくしてしまったと思っていたピーナッツの英会話の本3冊が、なくなってなくてちゃんとまだあったのが嬉しかった。いま読み返すと内容的にちょっとおかしいと思う部分がなくもないけれど、むかしこの3冊に出会って英語の勉強が楽しくなったんだよなー。

夕方帰途に着く。今回の帰省は、行きも帰りも夜だったから、浅間山はぜんぜん見えなかった。


01/02/2008(水)

『隣にいても一人』英語版リーディングの稽古。1、2、4場。場と場のあいだの転換のことなども決めていく。

でその後そのまま東京駅へ。一泊の短い帰省です。


01/01/2008(火)

ベケットの伝記をとうとう読み終わる。半年読んでたなぁ。

昨年のうちにやるはずだった翻訳関係の仕事をする。でもあまり進まなかった。


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