つれづれなる日々

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2012年8月の日々


08/31/2012(金)

小学校1年生、2年生の演劇ワークショップ。もう3年間継続してこの学校でワークショップを実施している演出家の、アシスタントとして参加。演劇を見るときの態度として、「笑いたいときは笑っていい。泣きたいときは泣いていい。眠くなったら寝てもいい。でも、おしゃべりはダメ」ということ、そして、「見る人は、応援する気持ちで見る」ということを言い続け、それが生徒たちに共有されているのがすごく良いと思った。


08/30/2012(木)

スタニスラフスキー読書会。8章も、9章も、進行役の人がきっちり仕切ってスムーズに進んだ。その後、ごはんを食べながら話が弾んで3時間。人に歴史あり、な話のあれこれを聞く。

そして、明日のワークショップ(私はアシスタント)のため、新幹線で米沢へ。やはりアシスタントで入る他の面々と合流して駅前の食堂で食べた野菜炒め定食が、肉野菜炒めに目玉焼きが乗ってるし、冷奴、明太子、お漬物2種がついてるしで、大満足。

疲れているはずなのになかなか眠れず、夜中にイヤホンで音楽聞きながら身体を動かすなどする。


08/29/2012(水)

京都で見ようと思って見られなかった「桐島、部活やめるってよ」を渋谷で見る。

夜は、学校。今回、私のはぜんぜんダメだった。こだわるべきところにこだわっていなくて、逆にどうでも良いところにこだわっていた。いつもより時間がない中で宿題をやって、雑になっていた。こんなことじゃいかん。そして、講師の先生の字幕を見て、さすがのプロの技と根性といったものに圧倒される。


08/28/2012(火)

金曜の安藤洋子さんの公演のことを考える。安藤さんと島地さんが二人で踊るとき、一人一人の輪郭を超えた一つの存在になっているのを感じた。つながり方の濃淡(べたっとついたり離れそうになったり)はあるけど、「二人がつながっている」ということは継続して、動いていく。それが美しくて、私はそれだけ見ていたかった。ずばぬけた身体能力や、幻想的な照明や、音が変化していくパフォーマンスや、言葉を使ったやりとりは、楽しいけれど、ダンサーが目の前でコネクトして踊るのをもっともっと見たかった。

「俳優の仕事」8〜9章を読む。今週はほかの人がリーダーだから、先週に比べて気が楽だわ。とはいえ、このあたり、感情の記憶とか無対象での再現とか、いわゆるスタニスラフスキーシステムのキモ的なところではあり、違和感は大きい。納得できる部分も予想外に大きいのだけれど。

でも、それにしても、スタニスラフスキーシステムって、イメージばっかりがすごく有名になっちゃってる感じがする。断片的に知れわたっている、というか。「スタニスラフスキーの本を読んでいる」と言ったら、夫は「あなたの理想のコーヒーカップは?ってやつ?」と言うし、友は「リンゴを見せると犬がよだれをたらすってやつでしょ」と言うし。どちらも、違うと思う。


08/27/2012(月)

早朝、学校の宿題を仕上げて送信。二度寝。

午後は、想田和弘監督の観察映画第3弾、第4弾「演劇1」「演劇2」の試写に行く。KINOHAUS1階のカフェに美学校生割引があることを知る。今まで知りませんでした!

夜は、カレーとポテトサラダを作る。


08/26/2012(日)

バランスボールとコンテンポラリーダンスのクラスに行く。高円寺のスタジオで、きょうはすぐ前の通りで阿波踊りがあるという。

バランスボールは初めてで、すぐにバランスを崩して転がってしまった。これはでも、相当筋肉に効くね。重力がなくなる感じが、プールとかトランポリンみたいで気持ちよかった。ダンスクラスは、ストレッチは気持ちよかったけれど、途中から疲れてぼんやりしてしまった。なるべく通いたいです。

夜は、東京デスロック「リハビリテーション」観劇。観劇か? これは、見た後いろんな人と話したくなるね。思いがけずロンドンの友(久しぶり)とかその彼氏(初めまして)とかに会えて嬉しかった。


08/25/2012(土)

深夜バス4列スタンダードで7時間は、やっぱりこたえるね。日中はだいたい眠っていた。

夜、相模大野もんじぇ祭りに出掛けてみる。かめやが屋台を出しているので行ってみると、すでに売り切れ。ほかのお店も軒並み大行列なので、もんじぇ祭りでごはん、はあきらめて、近くの中華で食事。初めて行ったけど、安くて良いお店だった。


08/24/2012(金)

安藤洋子さんの公演「表裏一体〜One and Indivisible〜」を見に京都へ。まずは京都の友とランチ。その後、「桐島、部活やめるってよ」を見るつもりで映画館に行ったら、友が調べたのとタイムテーブルがちがっていて、見れず。かわりに御幸町あたりでショッピング。「A4が入る、ぎゅーっとしぼるんじゃなくて四角っぽいリュック」を最近探していて、ふらりと入った鞄屋さんでまさにそういうものを見つけ、2分で購入。前から興味を持っていたKATOのジーンズは、試着はしたけど買わず。たしかにすごく良いんだけれど、お値段も相当良いので。

安藤洋子さんは、2011年8月にYCAMでのワークショップに行ったときに洋子さんとアシスタントとして来ていた島地さん、アマンシオさんが皆の前で3人で踊ったのがすごくすごく良くて、ああいったからみが見られるのを期待して見にきた次第。そしてそういったものが見られて満足し、深夜バスで帰宅。

すべてが夢のような京都の一日だった。帽子をなくした。


08/23/2012(木)

「俳優の仕事」の読書会。きょうは3人でこぢんまりと、5〜7章について話した。

午後は銀座へ「フェルメールが遺した37の作品を、最新のデジタルプリンティング技術により、リ・クリエイトした」という、フェルメール光の王国展を見に行く。フェルメールが何をどういうふうに描きたかったのかという意図はわかる気がしたけれど、描かれたのが実際にどんな絵だったのかはさっぱりわからなかった。特に、実物を見たことのある作品は、違和感があった。美術に親しむはじめの一歩としては良いのかもしれないけれど、絵画ってこういうもんじゃないよ、やっぱり実物を見たほうがいいよ、と言ってあげたい(だれに?)気持ちになりました。


08/22/2012(水)

「横浜借景」というサイトスペシフィックなパフォーマンスを見に横浜みなとみらい地区へ。「信号渡って左折したらすぐ右に見えてくる建物」というような案内をもらっていて、信号渡って左折、までは順調だったんだけど「すぐ右」というのがどのビルか私には判断しがたく、まちがったビルに入ったりして、当日連絡先に電話で助けを求める。ふと見ると案内の人がすぐそばに立っているのが見えたので、「あ、いま案内のチラシを持った人が見えました!」と電話を切る。

「横浜借景」は、ヘッドフォンを装着し、ドラッグストアやレストランの並ぶこのビルの吹き抜けの通路部分で、通行人や休んでいる人やのあいだで演じられるかすかなパフォーマンスを見るという作品。観客と、たまたま今ここを通りかかった人と、ちがいはヘッドフォンを装着しているかいないかだけで、見ているものは同じなんだけれど、でもこのちがいが大きい。音楽がある一定の気分を作り出すし、目の前で動いている人の心の声のような「ここは、百年前は海でした」という言葉を受け止めているわけだし。メーテルリンクの「青い鳥」で、今まで見えなかったものが帽子の力で見えるようになって、でもその世界はいつでもお前の目の前にあって見る気になれば見れるんだよ、って言われるけど、そういう感じの作品だと思った。散開して見て良いらしかったが私が見た回はなかなか観客がばらけず、2階部分や階段で展開していて見逃したことも多かったようだった。でも、そういうところも含めて見る側に任されている感じ、私は割りと好きでした。

続いて、KAATで「ゲーム」観劇。小野寺修二作品は「空白に落ちた男」以来。不思議な世界に連れていってもらった。「横浜借景」で一緒の回だった方にKAATでもあって、話を聞くと、あのあとヘッドフォンなしで2回ほどあの会場にいたというので、あぁその手があったか、と徒歩で戻り、17:30からの「横浜借景」にそっと参加。ヘッドフォンしてたときは通行人の人たちもマーチにあわせて歩いてるように見えたけど、ヘッドフォンなしだとそういう感じはあまりないね。13時のときとは違うあれこれが起こっているのなどを静かに楽しむ。

夜は、学校。宮沢賢治の話、ポーランド語の話。大きな意味での、翻訳の話。


08/21/2012(火)

「わたしは英国王に給仕した」(ボフミル・フラバル著 阿部賢一翻訳)読了。淡々とした語り口とすっとんきょうな内容で、なんだか余韻の残る作品でした。

「俳優の仕事」6〜7章の内容を私なりにまとめた。6章は「筋肉の解放」というきわめて具体的な内容なので、わかりやすい。7章「断片と課題」は、用語がとっつきにくいけれど、断片とは何か、課題とはどういうことをさしているのか、自分の中で整理がつけば、迷わない。でも、論理的な構造が見えにくくて、挫折しそうになる。たとえば、「必要な課題」として8項目挙げてるけど、これ8種類というわけでもないよね、同じことを違う言い方で言ったりもしてるよね。


08/20/2012(月)

洗濯したり、あとシーツを買いに行ったりしたけれど、それ以外は寝たり勉強したりしていた。おもに寝ていた。


08/19/2012(日)

福島県立いわき総合高等学校総合学科第9期生卒業公演「初恋のジェノベーゼは爪の味」を見にいわきへ。目の前にある舞台と、人と。目の前に見えているものだけで、いろんな場所やいろんな思いが描かれていく。ものすごく演劇的な作品だった。途中二度ほど号泣しました。人を好きになるのってあれこれめんどくさい。東京公演あればもう一度見たいです。


08/18/2012(土)

しかし、スタニスラフスキー「俳優の仕事」は、読めば読むほど、「今まで私が『スタニスラフスキー・システム』だと思っていたことは、いったいなんだったのか?」と思わされる。訳者あとがきを読むと、まず出版された英語版の問題というのもあるみたいだ。スタニスラフスキー・システムがどのように紹介され、どのような人々にどのような目的のために使われてきたのか、というようなことも、調べてみたい。それになにより、スタニスラフスキーが生きていたのがどんな時代で、どういうことに対するアンチとしてこの理論を構築したのかということを押さえておくことが、理解のために必要な気がする。

こないだ友だちに、(私は)30年俳優をやっていて今スタニスラフスキーか、みたいなことを言われて、それはたしかにそうだけど、開き直って勉強します。

それはそれとして、来週の会では私が6〜7章のディスカッションリーダーをやるので、ちゃんとみんなで話せるようにまとめとかないといけない。は〜、まだまだ準備が必要だ、がんばろー。


08/17/2012(金)

フライパンで焼くパン、3度めの挑戦で、ついにふわふわっとふくらんだパンができた。ポイントは「二次発酵」でした。

友だちから連絡があり、日曜日にいわきに、福島県立いわき総合高等学校 総合学科第9期生 卒業公演「初恋のジェノベーゼは爪の味」( 作・演出 前田司郎 作・出演 第9期生)を見に行くことになった。いや、前から、行きたいな、行こうかなと思ってはいたんだけど、具体的な行動にまだつながっていなかった。そこに「マチコさんは行くの?」って言われて、がぜん行く方向に気持ちが進んだというわけです。

夜は、こまばアゴラ劇場に、韓国の劇団ハタンセの「タイタス・アンドロニカス」を見に行く。観客参加型と聞いていた。参加型というか、劇場全体が舞台で、観客も舞台の上にいて周りで起こることを見ている、というスタイルの演劇だった。大胆であぶなげない立ち回り、至近距離に観客がいる状態でそれにとらわれない演技。いろいろと勉強になった。カーテンコールがさらっとしてるところもよかったです。

京都である公演を見に行くことを計画中。チケット代3500円を、なんとか3500円ですませられないかと思案している。インターネットで予約するとシステム使用料がかかって3710円になるし、チケットぴあに買いに行っても3605円になるという。ぴあで買えるチケットならセブンイレブン店頭でも同じ金額で買える、という情報も得る。いろいろとあるのね。いろいろとむずかしいわね。


08/16/2012(木)

スタニスラフスキーの「俳優の仕事」を読む会に初参加。会自体は先週から始まっていて、先週は第1〜2章を読んだとのこと。きょうは3〜4章。担当の人が本の内容と自分の意見を詳細にまとめたハンドアウトを作ってきていて、その準備の周到さに感心すると同時に、現在にひきつけた解釈にちょっと面食らう。私としては、俳優として、この本の内容をよく知りたい、一人で読んでいてもなかなか理解が進まないから読書会に参加すればはかどるんじゃないだろうか、という欲望で参加したので、スタニスラフスキーは人間としての幸福を追求するためにこの本を書いたのではないかと思うとか、そういうところにまったく興味がもてなかったので。

とはいえ、同じテキストを読んでも人によって受け取り方がこんなに違う、ということがわかったのは大きな収穫だった。ひとの解釈と照らし合わせることによって、自分の理解がどうまちがっていたのか、なぜどこを誤解したのか、ということに気づくことができたのも、よかった。やっぱり、いろんな人の意見を聞くのは良いね。この会を始めた友だちと、私を誘ってくれた友だちと、私も仲間に入れてくれた参加者の皆さんに、あらためて感謝。

そして、渋谷で「屋根裏部屋のマリアたち」を見る。ちょっとノスタルジックに描きすぎと思ったけれど、感情や思いを、直接的に台詞で語るのでなく人物の行動や見ているもので表すやり方がすてきだった。資産家だから、メイドだから、ということでなく、それぞれが、自分の生き方、悲しみ、こだわり、信念をもった人として描かれていた。


08/15/2012(水)

6月半ばの授業のノートのまとめを少し進める。

「シャーロック」第1話を再度見る。

フライパンで焼くパンに挑戦。ちょっと重めのパンができた。いろいろやってみたい。

TVでアメリカのドラマの字幕放送を見ていて、違和感を感じた点。「あいつは白だ」。「白」に傍点が打ってあった。で、これを言った人も「あいつ」も黒人なのよね。なのに白? これってどういう比喩なのかなと思ったら、He is clean.だった。刑事物でよく言う「シロ」「クロ」だったんだね。もう1つ。「ホシが〜してからどうのこうの」という台詞があって、ホシなんて名前の人出てきてたっけと思ったら(「スタートレック」にホシ・サトウって役があるからさ……)、これも刑事物用語のホシ、つまり犯人だった。白がカタカナだったらまた違ったんだろうな。


08/14/2012(火)

なかしましほさんのパンケーキに再挑戦。イーストはまだあまり扱った経験がないが、フライパンで焼くパンなどに今後挑戦してみたい。

「俳優の仕事」5章を少し読む。少し違和感が大きくなってきた。

今週は学校がお休みで、課題提出期限は来週の月曜日なんだけど、忘れてしまいそうなので、今日提出。こないだのクラスのときにほかの受講生の人も言ってたけど、最初に先生から「ハコの切り方のきれいな人は字幕翻訳もうまい」と聞いたときは、ハコの切り方(どこからどこまでを1枚の字幕として表示するかという区切り方)が人によってそんなに違うってことがあるんだろうかって、先生のお話がピンときてなかったんだよね、私も。今は少しわかる。


08/13/2012(月)

久しぶりに外食。駅ビル中華の餃子とミニ蟹チャーハンのセット。ここの餃子は大きくて皮がもちっとしていて美味しい。

スタニスラフスキーの「俳優の仕事」第1巻の1〜4章を読む。今週からこの本の読書会に参加するので、予習です。

私なりにまとめると、(先週カバーしたという)1〜2章に書いてあるのは、以下のようなこと。芸術には、「役を生きる芸術」と「形で示す芸術」がある。目指すのは前者で、それは、役を「正しく」演じる(=論理的に、一貫性をもって、役の条件からはみ出ないように、人間らしく思考し、行動する)ことによって、役における「人間の精神生活」を作り出して、芸術的な形式に基づいて舞台上で伝えることである。これには、演じるたびに役の人物と同様の感情を体験することが必要。その表現には、よく訓練された声や肉体が必要。後者は、役を正しく生きるのは最初の数回だけで、あとはそれに基づいて「型」を作り出し、それを機械的に完璧に再現するもの。これは、「創造的な自然をないがしろにする、……自信過剰な物言い」(P. 50)である。この2つ以外に、職人芸、俳優もどき、芸術を食い物にする、があり、これらは芸術ではない。

異議を唱えたい部分もあるけれど、おおむね納得のいく内容だった。スタニスラフスキーシステムというと、内面的な感情を何よりも大切にするとか、戯曲に書いてない部分を俳優が独自の解釈で構築するとか、そういうことなんだと思っていたのは、私の誤解だったようだ。

3章、4章となると、私とは考え方がちがうなと思う点が大きくなってきて、それは主には、何が俳優の仕事なのか、劇作家や演出家の仕事はなんなのか、みたいな部分なんだけれども、それ以外の、想像力を働かせるに当たって論理と一貫性が大切とか、舞台の上では根拠と目的のある行動をしなければいけないとかは、大賛成。

いまさらこんなことを言っていて、お恥ずかしい限りだけど、Today is the first day of the rest of my life.(今日という日は、私のこれからの一生の最初の日)なので、始めないより始めるほうがいい。おばさんなので、ずうずうしいです。ずうずうしく頑張ります。


08/12/2012(日)

想田和弘監督と青年団俳優7名の座談会。各自が劇団のことや演技のことをどう考えているか、結構ガチに話せて、予想外に有意義だった。映画「演劇」の話をもっとしたかったけれどね。


08/11/2012(土)

まことクラヴ+「蜜室」を見にシアタートラムへ。少し早めに着いたのでキャロットタワーら辺をうろついていたら、「マチコさん」と声掛けられる。久しぶりの友だち。やっぱり「蜜室」を見にきたそうで、結局その子と、その子の連れと、3人並んで見ました「蜜室」。

初めて見るまことクラヴの力や技に高揚。終演後、たまたま同じ回を見ていた友だちたちと総勢5人でお茶してはなしたんだけど、みんな幸福そうだった。四十路の男優が、あんなふうにごろんごろん舞台を疾走したい、弟子入りしたい、と言い出したりしてた。


08/10/2012(金)

ニブロール「see/saw」観劇。映像が美しかった。青い点々の光が人の身体を光らせてうわーっと天にのぼっていくのとか、白い棒状の光が人の身体を光らせてうわーっと天にのぼっていくのとか、淡いピンクや緑の光の面が移動していくのとか、ジャンプした人の形のシルエットとか、美しい映像がたくさんあった。そして、そんな美しい映像の中で人間は人間の小さな身体の輪郭から自由になれないということが絶望的で悲しく思えた。


08/09/2012(木)

映画を3本くらい見るつもりだったんだけど、合宿の疲れが出た感じでだるく、出掛けず。


08/08/2012(水)

早稲田大学に、いわき総合高校の石井路子先生のお話を聞きにいく。早稲田大学オープン教育センターの開講する夏期講座「現代演劇入門」の一環で、この回のみ一般の聴講自由とのこと。路子先生があくまで教育者の立場で演劇と向き合い取り組んでいることがよくわかる、よいお話だった。機会があれば、またじっくりお話をお聞きしてみたい。

夜は、先週まで3週間お休みしてしまった学校へ。「東京ノート」を見にきてくれたクラスメート(って言って良いよね?)が、ニコニコして話しかけてきてくれて嬉しかった。授業は字幕シミュレーション講習。きょう特に印象に残っているのは、字幕は「目で見る(読む)」ものである、ということ。声に出して言い耳で聞く台詞であれば「こっち来いよ」でいいけれど、字幕では「こっちに来いよ」と助詞が入らないとしっくりこないという話。奥が深いよ字幕翻訳。字数など制限の厳しいなかで、何を大事にしてどう翻訳するのかというのは、こうと一概には言えないもののようで、こうやって授業の中で、この場合はこう、ここはこういうわけでこう、と具体的な例を挙げて教えてもらえるのはホントに勉強になる。


08/07/2012(火)

久しぶりに、コンタクト入れてメイクして外出。利賀合宿中はすっぴんメガネだったので(コンタクトもメイク道具も、持っていきさえしなかった)、10日以上ぶり。

定期メンテナンスで行った歯科医院で、下の歯はよくみがけてるのに上の歯がダメで、ギャップがありすぎるとおこられる。頑張ります。

そして、渋谷UPLINKで映画「この空の花」を見る。よい、という評判だけ聞いて、劇映画なのかドキュメンタリーなのかなんなのかよくわからないまま劇場に向かい、初めて行くUPLINKの、まるで友だちんちのホームシアターに招かれたみたいな小規模っぷりにビックリしながら鑑賞。登場人物がカメラ目線で語りかけてくるのも、タクシーの中と外で現在と過去がつながるのも、「『映画』という手段を自由自在に、自分のしたいように使って、そのようにして描きたいものがあるんだな」とその強固な意志に感心して見ていたけれど、演劇のシーンのクライマックスが一糸乱れず旗を振るマスゲームみたいだったので、そこは少し気持ちが引いてしまった。それでも、私はこの映画で号泣しました。


08/06/2012(月)

早起きして、今日の昼12時提出期限の宿題をやる。利賀で少しずつやっていたので、最後の仕上げってくらいだったけれど。久しぶりに学校に行く分の宿題だから、念入りにチェックして提出。

夜は、久しぶりにかめや。


08/05/2012(日)

午前中、「三人姉妹」稽古。片付け。昼食後、車2台で下山。温泉に寄ったり、車中から花火を見たり、寄るつもりのSAに寄りそこねたりありつつ、予定通り11時半過ぎに駒場に到着。


08/04/2012(土)

午前中稽古。午後2時から通し稽古。

その後、新人のひとたちがこの合宿中に稽古していた「暗愚小傳」1、2、4場の発表。夕食後、新人のひとたちがやはりこの合宿中取り組んでいた創作劇の発表。そして全体の打ち上げ。

という、今日は、盛りだくさんの一日だった。


08/03/2012(金)

「三人姉妹」の細かい稽古は、今日の昼までで終了し、あとは明日の通しに向けて動きなど大まかなことだけ決めるということになった。それでも、4場冒頭くらいまでは細かい稽古終了。

昼食後、ちょっと横になるつもりが寝込んでしまい、起きたら午後の予定開始15分前。自転車用意しておいて助かった。自転車飛ばしてギリギリセーフで、アンドロイド関係の映像撮りに臨む。でも、台詞が出てこず、台本持ちながらやらせてもらった。それでよいとのことだったし、間とか決まったとおりにきっちりやったつもりだけど、でも、申しわけありませんでした。


08/02/2012(木)

自主練と観劇のみの日。

朝、ロビーで台本音読。明後日、通し稽古だからね、なるたけ口も耳も慣らしておかないとね。

昼食後のロビーでSCOTの人が私のほうを見てるなーと思ったら、すっと近づいてきて私を指差すと、「スターリン」と言った。聞いたら、想田監督の映画「演劇」1と2に英語字幕を付けた方だった。こんなところでお目にかかるとは。

会話分析の研究チームに、新しい研究者の方が合流した。私たち俳優のことを「固体認識できるかな?」とか言っていて、おー、私たちは研究対象なんだなーとあらためて思う。いや、でも、嫌な感じとかそういうことではないです。ただ、研究者の人ってそういう感じなんだなーって面白く思ったってこと。

きょうは私の誕生日で、午後の自主練の途中でみんながアイスケーキでお祝いしてくれた。嬉しかったし、美味しかった。コンビニとかないとこでの合宿中そろそろいろんな種類のものが食べたくなってた頃でもあり。みんなで、スプーンで、棒倒しみたいにして全部ぺろりといただきました。ありがとうございました。

夜は、演劇人コンクール最後の2作品を観劇。フェスティバルバーでの審査員講評を聞きながら、観客賞の投票をする。

その後稽古場に戻って、また自主練。


08/01/2012(水)

お昼に、農協の出張販売車が来ていて、お菓子など見ていたら、SCOTの友だちが、
「何かお菓子買ってあげましょうか」
と言うので、え、どうして?と思ったら、
「あした、お誕生日でしょう?」
って。偉大なりFacebook。ありがたく、4個パックのヨーグルトを買ってもらった。ありがとう!


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